第66集

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初めて発言いたします ○○です。

TOPIC開催された先生方、ご発言された先生方、参加された先生方皆様お疲れ様でし
た。

当方Live2日目は慶應のカテ室におりまして最後のケースは朝倉先生の助手をしており
ました。
結局あのケースは中継終了後コンケストHCで○○先生のおっしゃってるとおり
true-trueで通りましたが最後にpenetrateするとき対角枝を閉塞しました。
その後DCAをとりだしましたが1本目はワイヤー(グランドスラム)がスタックしシャ
フトが切れ、2本目はカッターがウィンドウの真ん中くらいまでしか引けず(体外では
引けました)ほとんどカットできないという状況でDCAはあきらめ、Penta 3.5×18を
入れた後に対角枝を拾って終了しました。
朝倉先生もカッターが引けないというケースは経験がないとのことで、後日談があれ
ばまた報告します。

Live1日目に○○先生のされたRCAのケース(途中で血栓がわいてきたヤツ)はHITかな
と思ってみていました。ACTが大丈夫だからHITではなさそうとご発言されていました
が、ACT(もしくはAPTT)でHITであるか否かの判断は可能なのかお教えいただければ幸
いです(HITは血小板の活性化による血小板血栓なのでACTへの影響はあまりないもの
かと思っておりました)。

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○○です。

最近DCAで(DCAしてるのがバレてしまう。。。)数例カッターが引けない例があ
りました。この時はロータブレータと同じように少しカッターを回転させると引
けるしその後も削れてます。少し気持ち悪いですが。。。

それ以外にカッターが勝手に進む、という症例がありました。かなり怪奇現象で
気持ち悪かったんですがRCA入口部でDCA+Stent予定だったのでそのまましてると
最後にGrandslamがねじ切れてしまいdistal branchに残すことになってしまいま
した。

という訳でカッターが引けないのはまだ対処可能で、カッターが勝手に進むのは
怪奇現象、と言うのは嘘で何らかの力(トルク?)が残っていてかなり危険な状
況と考えています。

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○○です。

HITに関してですが、ACTが延びているといってHITを否定できるわけではありませ
ん。
ACTが延びていないのは、ヘパリン抵抗性を考えるべきで、
HITの場合は、ACTが延びていることもあり得ます。
通常の凝固検査に特異的な所見はなく、
ヘパリン抗体を測定しないと確診には至りません。(迅速診断は現在のところありま
せん)
凝固が亢進した状態で、血小板が減少していれば
とりあえずHITを疑ってアルガトロバンに切り替えるのが対策です。

HIT情報センターのホームページを参照ください。
http://homepage3.nifty.com/Kessen-projects/HIT1.htm

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○○です

最近、うちでもEmergency PCIの途中に血栓がわさわさ出てくる
症例がありました。 Emergencyなので仕方がないかなと
思って血栓溶解剤で事なきを得ましたが・・・(これもHITかも知れません
ね)
ところで、TOPICでの○○先生のその症例は結局その血栓は
どのように処理されたんでしょうか?
もしHITなら簡単には終われないのではと思いますが如何でしょうか?

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○○です
あのケースは1本目のシャフトがねじ切れてますので、何らかのトルクが残存している
のかもしれません。当方の説明不足だったのですが、カッターを回転させる前は普通
に引けたんですよ。ところがちょっとでもカッターを回すとウィンドウの真ん中辺ま
で進んでしまう(というより回した瞬間にジャンプする)という感じでした。○○先
生のおっしゃるカッターが勝手に進むという方があってるのかもしれません。
見ててかなり不気味でしたが、とりあえずカットしてみようってな感じでカット開始
してでもとれないからあきらめた、という流れです。

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○○です

以前当院でもHITと思われる症例(肺塞栓)があり、その際HIT情報センターのHPにも
お名前のある○○先生にメールでいろいろお尋ねして投薬等のご教授をいただきまし
た。
迅速診断キットは日本では存在せず、急性期どうするかは勘に頼らざるを得ないとい
うのが現状ですが、HIT抗体陽性でヘパリン投与下塞栓罹患例でも血小板が減少しない
ケースの報告はあり、血小板減少が認められなくても塞栓症状(ヘパリンが効いてる
のに)があればアルガトロバンへの変更を考えるべきかなと考えております。
以前TRA-netでもアルガトロバンの投与量につき話題が出たことがあると思いますが、
当方が○○先生から伺ったのは欧米でのアルガトロバンの投与量は日本人には多すぎ
るであろうということで、持続であれば0.8〜1μg/kg/min程度でいいのでは?(もち
ろんACT・APTTをモニターしながら)とのことでした。当院の症例でも0.8γでAPTT60
〜70secを維持することが可能でした。

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○○です。

>その血栓はどのように処理されたんでしょうか?

簡単ですが、お答えいたします。6Fr TRI でしたので、スロンバスター(6Fr)を
いれて吸引を試みました。病変部位では、とくに壁あたりはなさそうなのに、血液は
何も引けず、少し手前にするとようやく粘度の高い血液が、ゆっくり吸引されはじめ
ました。結局、2回吸引したところ、flowが回復しました。その後、3.0mmだったか、
3.5mmだったか、記憶は定かでありませんが、POBAしたことろ、残存狭窄は25%程度に
なったので終了しました。もちろん、ステントは入れていません。

スロンバスターで吸引された血液は、(公式にはなんていうのでしょうか?)パーク
サージについている“茶漉し”でまったくろ過されず、そのままどろどろに凝固しま
した。

なお、ウチで1例ですが、LCx13のPOBA直後にno reflowになった症例があり、シグ
マートに反応しないため、スロンバスター(6Fr)をいれたところ、debrisがひ
け、flowが回復したことがあります。スロンバスター(6Fr)は、ガイドカテを交
換する必要もないので、6Fr TRIで、何かflowで困ったときは、一度試す価値がある
ように思います。

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○○です

○○先生ありがとうございました
TOPIC参加できなくて申し訳ありませんでした
それだけの血栓がElective PCIで出来るのは、それなりの理由があるんでしょう
か?

6F Thrumbasterはうちでは日常的に使っています
パークの時にも、血栓吸うのにも
それにslow flowの時の吸引や、末梢にニコランジルを投与するのにも使ってい
ます
実は内視鏡にも使えます・・・
TRIしているの者にとっては便利な道具です
メドトロさんも6Fの吸引カテを作ってるらしいのですが
早く製品化して欲しいです

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○○です

皆さまに教えていただきたいのですが、カテ室のマスクと帽子はどのようにしていま
すでしょうか?

当科では人によって様々であったのですが、親分から「統一しなさい」という命令が
来ました。
「大丈夫だというevidenceが有るのならマスクも帽子もしなくても良い。そうでない
のならやりなさい。」という事でした。

ICUはevidenceによりマスクも帽子もサンダルの履き替えも不要になったのですが、
カテ室のevidenceは見あたりません。

諸先生方のお考えや、現状、もしくはいろいろなevidenceなどご紹介いただければ幸
いです。

よろしくお願いいたします。

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○○です

ついに出ましたね 帽子とマスク、サンダル
○○先生のおっしゃるようにカテ室関係ではEvidenceはありません
ただしオペ室関係では結構多いと思います
最近ではサンダルはなし(土足可)で、その代わり
清掃はこまめにらしいです
帽子、マスクについてはEvidenceはないみたいですね
マスク、帽子もディスポですからそれなりにコストが掛かってると
思います 私にもどなたか教えてください

それと皆さん抗生剤の予防投与はどうされてますか?
○○先生と同じに、DRG病院です

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○○です。

○○病院ではカテ室のマスクと帽子、手洗いは医師、看護婦、技師全員厳禁にしていま
した。3年間で600例に満たない少ない症例ですが、待機症例では 
一回も検査後の発熱はありませんでした。抗生剤投与は、全例に当日と翌日に(内服か
静注のいずれかを)施行していました。もちろんエビデンスはありませ 
んが...

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○○です。

手技中に、血液が口腔内に飛び散って入るのは嫌ですから、マスクは必ずします。帽
子は、しません。サンダルにははきかえ、やはり、血液の直接の付着がいやなので、
カテ室専用の靴下をはきます。手洗いですが、諸外国でやっているところは、非常に
少ないと思います。ただし、時に手袋が破れると血液が手に付着しますから、かなら
ず2重にしています。自分は、まず、7をつけて、そのうえに7.5をつけます。患
者さんの感染防止も重要ですが、医療スタッフの院内感染防止もおなじように重要だ
と思います。

なお、closerのときは、みな、必ず新しい手袋に交換しています。

抗生剤ですが、カテ当日朝、あるいは、前日夕方から、ケフラール3C 分3 3日分の
みきり中止です。
みな、randomized trialのようなエビデンスはありませんが、特に問題も感じていま
せん。

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7月13日の日曜日に新行橋病院にてライブを行う予定にしています。
九州トランスラディアル研究会は、

<過激すぎるので中略>

このような経緯ですので第一部はTRAのライブ(各地で診断カテのやり方
手台の工夫も含め忠実に再現できればと思っています。
北は北海道から南は九州、沖縄まで7〜8施設の先生にお願いしようと思
います。)
第二部は、斎藤 滋先生、○○先生、恥ずかしながら私の三人でTRI(?)の
ライブを行う予定です。
詳しいことは後日お知らせいたします。
尚、前日は行橋の周防灘にある料理旅館でエビかに料理で舌鼓をうちながら
九州内の先生に昨年一年間のAMIのストラテジーなどを発表してもらい
それを魚に大いに盛り上がりたいと思っています。

それでは7月九州で再会できることを楽しみにしています。

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○○です。
当施設でもPENTAが入りましたので機会があれば使おうと思っています。既に御
使用されておられる先生方にお聞きしたいのですが、後拡張はどのようにされて
いますか?ガイダントの話ではSTENTの拡張後のサイズは内径で標示しているの
で、いつもの感覚だとオーバーサイズになりがちだとのことでした。先生方の感
触はいかがでしょうか?それとデリバリーはどうですか(アメリカで既に出回っ
ているZETAはクロスセイルにマウントされているとのことですが )?

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○○です

○○先生、TOPICでは仰天の二重造影ありがとうございました。
あれは、うけましたね。あんなに楽しい(?)画像が見れておもしろかったです。もち
ろん教育的な意味としては非常に大きなものがあったと思います。

さて、帽子とマスクの件です。カテ室ではないのですが、昨年病棟でのCV挿入に伴う
MRSA菌血症が立て続けに2例ありました。1例は20代のAVR後のCrohn病でステロイド内服
中にMRSAによる心内膜炎(PVE)を起こしてしまいました。CV挿入の翌日から40度の熱が
出ているので、誰が見てもCVによる合併症は明らかでした。当院200例のIEの経験でA弁
の人工弁のMRSAによるPVEでは全例死亡でしたので、これはやばいと思っていました
が、何とか本例は生存退院できました。2度とないように消化器に全結腸切除してステ
ロイドをやめるようにしてもらいましたが。

これを契機に病棟でのCV挿入のガイドラインを調べましたが、帽子、マスク、術衣着
用、布かけは大きく、手洗い施行と書いてありました。上記症例ではやってなかったの
で、場合によっては訴訟で負けたかもしれません。それ以後必ず帽子、マスク、術衣、
手洗いを必須にしたところ以後1例もありません。

病棟でCVを入れる研修医に見せる手前、現在は必ずカテ室では帽子マスク手洗いはやる
ようにしています。エビデンスはないですけど教育的な側面の方が強いです。

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○○です。

ステントのストラットの厚さが0.004インチくらいですので、
その2倍の0.008インチをバルーン径に加わえたものが、
血管の拡張径となります。
従って、コンプライアンスチャートを指標に例えば3oで拡げたとすると、
血管は3.2oに拡がっているわけです。
トライスターと同じ圧をかけると、
クオーターアップで拡張されるつもりで手技を行うことが大切かと思います。
もっとも拡張時にちゃんとモニター画面を見ながら、
バルーンの拡がり方を確認していれば大きな問題ではないと思います。

デリバリーに関しては石灰化病変の通過も容易で、
S6に近い感じで使えるのではと思います。

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○○です。

 当院も先週からPENTAを使い始めました。IVUSで見ても、正円に広がるし、通過性
も良好なので、いいステントだと思います。諸先生方の指摘のように、たしか
にTristarよりも大きくなりますね。

 ところで、PENTAが入ったので、TristarとBXの在庫をどうしようかと考えてます。

 PENTAは3.5/4.0と3.0未満で構造が違うので、3.0を3.5近くまで広げるには問題が
あるのかもしれません。Tristar3.0は残しておこうかと思います。
 BXはどうしましょう。openとcloseの違いがあるから、それなりに使い分けの理屈
もありそうです。皆さんBXとPENTAの使い分け、どうされてますか?

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○○です

夏の祭典(ミサ?)には是非フル参加したいと思います
よろしくお願いします

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○○です

○○先生のおっしゃるように長期留置のCVカテーテルの場合は
感染予防のガイドラインがありますね
留置をしない心カテの場合はどうなんでしょうか?
うちでも研修医や若い先生への教育的な意味も含めて
手洗い、帽子、マスクです 
でも私は最近なまけて手洗いなしです

Lenoxの○○先生 アメリカではどうなんですか?

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○○です

PENTAは他のステントと同じようにいきなり高圧で拡張すると
かなり大きくなります(○○先生のご指摘のようにすぐにクオーターアップに広
がります)
これはステントバルーンのコンプライアンスカーブのためなんでしょうね
ですから今は10気圧くらいで様子を見て少しずつ圧を上げていきます
12気圧くらいでも十分拡張されています(IVUSでもきっちり広がっています)
PENTA君はデリバリーは良く、側枝へのアプローチも良いです
ただやはりRAdial Forceが弱いのかなと感じています

ですからRadial Forceが要求されるような場所にはやはりBX
の方がいいのではと感じています

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○○です。
このたび新規登録していただきました。
前回のあいさつから特にあたらしい情報はありません。すいません。私の方はネズミの
心臓を取り出して、シャーレで培養している感じです。これからよろし 
くお願いいたします。

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○○です。

海外からのライブ中継などでだいたい想像がつくとおもいますが、基本的には手洗
い、帽子、マスク全て無しです(もちろんEvidenceはありません)。ただし、こちら
は感染症の患者さんが多いので感染症の患者さんのPCIの際にはマスクとゴーグルを
つけています。最後にCloser Deviceを使うときは必ず再消毒をして手袋を交換して
から行っています。針のリキャップ等も絶対にしませんし自己防衛的な要素がかなり
強いように思います。

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○○です。

Closer前の再消毒や手袋交換はエビデンスがあるのでしょうか?
単に、痛い経験に遭ったため、念のため行っているだけなのでしょうか?
当院では感染性の仮性動脈瘤を経験してから、
手袋交換と再消毒を義務付けていますが、
他の施設の方はどのようにされていますか?
手技終了後、そのままCloserを使われている方はいらっしゃいますか?

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○○です
 
Closerは初めの頃はそのまま手袋も変えずにしてましたが、
皆さんから怖い話を色々と聞いてからは、手袋変えるようにしています
 
ついでにお聞きしたいのですが、抗生剤の予防投与はみなさん
どうされていますでしょうか? AHAのガイドラインでは感染のリスクの
低い人には必要なしとなっていますよね
これからのDRGに向けての対策も必要になってきており少々悩んでいます
Closerの使用の有無によってもかわるのでしょが、一般的な
CAGやPCIの場合はどうされていますか?
うちではカテ前後だけの点滴にしています もっと減らしたいのですが・・・

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○○です。

 ○○先生の『手技終了後、そのままCloserを使われている方はいらっしゃいますか
?』のかけ声につられてうちの状態を御報告いたします。

 帽子とマスクは特にエビデンスも考えず、だからといって違和感もなく使用してい
ます。カテ室用靴下とスリッパにつきましては自分への感染予防もですが、感染領域
の拡大予防のために使用しています。
 うちのカテ室は土足でも問題なく、みんないきなり靴で入ってきます。

 特に感染が拡がった事例はありません。(知らないだけかも知れません)

 PCIの手技終了後はそのまま再消毒もなく手袋を変えることもなくCloserを使って
います。PCIに使った覆布をそのまま使います。

 本院でのCloser後の感染は一例、それも感染巣からいきなりMRSAが確認されま
した。定期的な検査からは、カテ室から一度もMRSAは検出されておらずおそらく
病棟で感染したものであろうと判断しており、今のところうちの手技がCloser
に不向きであるとは考えておりません。

 やっぱりもっと慎重を期すべきでしょうか?教えてください。

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当院は、手洗いなしで、帽子、マスク着用です。ただし、私だけ、メガネのみで、帽
子ますくなしです。

パークロージャーでは、切開するので、多少の不潔も問題なかったんですが、クロー
ザーは、切開しないので、不潔には滅法弱いので、あと糸が残り感染源になりやすい
ので、当院では、私が入る入らないにかかわらず、再消毒、手袋交換、オイフ交換し
てます。あと、抗生剤の内服を一週間にしています。

一発目のクローザーで、感染しました。理由として、切開しないので、感染しやす
い、基本的にカテーテルが不潔なんだろうという理由から、異物を留置するときの
み、清潔にこだわってます。当たり前ですが、ペースメーカーに準じてます。
○○先生のように、ちゃんと清潔にしているとならないんだなと勉強になりました。
海外みたいに不潔にしている先生は、クローザーは注意したほうが、いいですよ。

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○○です。

inner vs. outerは○○先生の言われるとおりですが、それ以外にこれまでのBx
Tristarの拡張しづらさ、がvs Pentaでの径の差になっていると思われます。で
すから感覚的にこれまでのステントと同じ感覚では危なく、さらに0.25mmの差だ
けではないと思っておいた方がいいと考えています。

それからこの拡張しやすさ、ですが、説明しにくいんですがストラットの丸さに
関係してると思いませんか?ストラットが拡張していく途中ではストラットがプ
ラークに食い込んで横に広がっていくわけですからこのストラットの側面vsプラー
クの抵抗がステントの拡張抵抗性の一つ、ではないでしょうか?そう考えるとこ
のPentaのストラットはかなり丸くしてあるそうですし、S6が拡がりやすいこと
の一つの要素、とも考えることができるようにも思います。
あと、丸く拡がりやすいのも説明できるんじゃないでしょうか?

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○○です

皆さまいろいろ有り難うございます。

探してみたところ、

Cathet Cardiovasc Diagn 1989 Jul;17(3):158-60
Wearing of caps and masks not necessary during cardiac catheterization.

What is the appropriate "dress code" for the cardiac catheterization
laboratory?
Cathet Cardiovasc Diagn. 1983;9(1):33-8.

なんてありました。

本来の目的とは異なり、花粉症がひどい私はこの時期は鼻タレを隠すためにマスクは
必要アイテムです...。

抗生剤は朝からセフゾンを一日だけ飲ませていますが、まるめ時代にはもっと安い物
を飲ませるのが良いのかなぁと思っています。

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○○です

不幸か県では、カテ時の抗生剤は内服二日が限度です。それ以上だと、感染症の病名
がない限り、内服でも点滴でも査定されます。当院では、フロモックスやユナシンな
どを二日間です。

話は変わりますが、昨年11月からPCIの時にIVUSをよく使ってます。IVUS賞賛!の意
見書をしつこく書いたのが功を奏したのか、すべてパスしています。
これで「不幸か県」返上?

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○○です。

私事ですが、約5年間抗生剤の投与は行ったことはありませんが、
幸い、いままで診断カテ後、PCI後ともに発熱したことはありませんでした。
(帽子、マスクはしますが、手洗いもしていません。)
今後もどうするか悩むところですが・・・

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○○と申します。
 出身大学は福島県立医科大学(平成○○年卒業)です。
 昨年3月まで、○○病院(循環器内科)にて○○先生、○○先生、○○先生の下、
CAG 、PCIを学ばさせて頂いてきました。
昨年4月に出身地○○市に戻り、現在は上記のごとく大学院生として、主に実験の生
活(少なくともあと2年)を送っております。これまでのカテ漬けの生活からは一変
し、カテからは遠ざかった毎日(1/20〜30に激減)です。病棟フリーの時期は気軽に
PCIのライブを見に行けるのが、せめてもの救いです。このような状況を○○先生が
察してくださり、この度、TRA-netへの入会を勧めて頂きました。

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“入会のごあいさつ”

私は慶応大平成○○年卒、○○と申します。今年4月24日よりオハイオ州シンシナチ
のCincinnati Children'sHospital にあるMolecular Cardiovascular
Divisionへ留学にきております。それまでは東京 ○○病院で心カテをやっていまし
た。週1度は江戸川区 ○○病院でも心カテをやってい
ました。これから2年間、まったく臨床を離れることとなり、以前お聞きしたこのPCI
専門家の集まりがあることを思い出し、ご連絡させていただきまし
た。こちらからは、あまり有益な情報はないと思いますが、参加させていただければ幸
いです。今、MolecularCardiologyで流行は心筋細胞の増殖、Cardiac stem cellのよう
です。Children's Hospitalは全米3位の小児病院ということでやたらに大きく、研究
施設も豪華な感じです。やはりここでも、stem cellがさかんに研究されています。こ
の研究施設にはアデノをつかったgenetherapyは入ってきますが、あまりPCIのことは入
りません。すいません。なにかおもしろそうなgene therapyがでたらご報告いたしま
す。よろしくお願いいたします。

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○○です。

> 話は変わりますが、昨年11月からPCIの時にIVUSをよく使ってます。IVUS賞賛!の意
> 見書をしつこく書いたのが功を奏したのか、すべてパスしています。
> これで「不幸か県」返上?

最近の情報によりますと、○○病院はIVUS28本中、16本が切られ
たとか・・・
また、CTOが本当に成功したのか写真を全例に付けさせられているとか・・・
あるいは、80才台のAMIにPCIをしたところ、高齢なので適応がないとすべ
て切られたとか・・・

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○○です。

○○先生の<それからこの拡張しやすさ、ですが、説明しにくいんですがストラット
の丸さに
関係してると思いませんか?>に対する追加コメントです。

ペンタのストラットは、折りたたんだ状態ではVの字を繋げたような形をしていま
す。
ステントを拡張するとVの字の尖った部分が一直線に伸びて円を描きます。
ペンタのストラットは他のステント(オリジナルのマルチリンクを除く)に較べて薄
く、伸展部位であるVの先っぽは、周囲のストラットに較べてさらに薄く造られていま
す。おそらくこのストラットの薄さがステントの柔らかさに寄与しているのだと思いま
す。

○○先生へ

先生の言われるとおり薄さは当然その通りだと思います。ただこれまで言われて
きた拡がりやすさってすべてプラークのことを考えてませんよね?
というわけで、ストラットとプラークが接触してる部分の問題を考え付いたんで
す。どう思います?

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○○です。

○○先生

確かにペンタの拡大写真を見ると、ストラットがしっかりと研磨されていて、
トライスターに較べると、ストラットのエッジのカクカクが丸くなっていますよね。
でも、それがどの程度ステントの拡張しやすさに貢献しているのか私にはわかりませ
ん。
むしろ、コイルワイヤーとの滑り具合や、デバイスの通過性など、
側枝アプローチの際の手技の安全度に貢献しているのではと思うのですが...。

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○○です。

○○先生、○○先生
レス有り難うございます。

当院でも感染性の仮性動脈瘤を1例経験しており、
Closerの使用にはかなり神経質になっています。
が、すでに300例以上使っていますが、
感染例はその1例のみで、
手技に関連した感染なのか否か疑問に思っています。

○○先生のコメントにあるように、汚染された手で傷を触るなど、
帰室後の感染の可能性もあるように考えています。
原因が特定できていない以上、再発防止のためには、
再消毒など、ワンランク上の清潔操作を行うしかないかと思っています。

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○○です。

昨日久々に(本当です)perforationしてしまいました。
実はTOPICでhematomaの話をしていて、reentryをcutting balloonで作る、これ
はperforation riskがあるとも言いますが僕は経験ないですし大丈夫だと思いま
すよ、と言ってたんですが、まさにその状況でやってしまいました。

RCA proximal - midのtandem lesionでPenta 3.5*23+4.0*23を入れたらdistal
edgeでhematomaになってました、そして通常の僕の手技でCBによるreentryを作
りにいったんですが、positionがdistalにずれてて、でもdistalもIVUS上4.0mm
ならperforationしないだろうと思ってましたがばっちり破れてしまいました。
幸い心筋側+#3でperivascular tissue豊富なところでしたのでperiにはいかず
perfusionで押さえて今日は元気にされているので問題なく退院できそうですが
若干ショックでした。
というわけで、皆さんCBしかも大き目を使うのでやはり当たり前ですが
perforation riskはあると考えてください。今回はpositionの問題が最も影響し
たとは思いますが。。。

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○○です。

私も、記憶が不確かですが、この方の右手首は、左手首に比べて太く、手首の後屈に
障害がある「なんとか wrist」(すみません、名前が思い出せません。)という整形外
科的疾患がbaseにあったと思います。確か神経の圧迫は、正中神経が責任病変だった
と思いますが・・・。異様に太い手首には、Allen testに加え、手首の屈伸テストも
行った方が良いとの発表でした。
RSDについては、正中神経の支配領域に一致した神経伝導速度の低下と、筋萎縮があ
るということで、可能性は低いと考えたというコメントがあったように記憶します。
発表のスライドを観ていたら、「こんな太い手首は、敬遠するよなあ」という寸胴タ
イプの手首でした。

TR bandについては、当院でも、試作品の段階から使用させていただいていたのです
が、確かに、痛み、圧迫感がなく手首の運動もスムーズです。しかしながら、穿刺部
位を手首のしわから2横指以上proximalにしないと、出血のリスクがあります。とめ
た君や、bleed safeになれている施設では、移行がスムーズだと思いますが、adapty
派で、橈骨動脈の一番触れているところを穿刺している施設では、注意が必要だと思
います。セットになっているTerumo穿刺針の切れが悪いのが、改善の余地があると思
います。

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○○です。

さっきの症例に関して一つ、特に○○先生、イカリカテーテルはfemoralからはど
うなんですか?じつは昨日のhematoma perforation caseは少しRCAが上向きでFR
でややback upがとりづらく、それでparallel wireにGrandslamを持っていって
wireでhematomaを大きくしたかもしれなかったので、うーんイカリテの方がよかっ
たかな?と思ってたんです。ちなみにfemoral approachです。

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○○qです。

○○先生、TOPICでは大変お世話になりました。ありがとうございました。

ひとつ教えていただきたいのですが、re-entryを作るときのCBのsizingはどうされて
いますか? IVUS上、どこをreferenceにして、何にあわせてられますか? 僕は、
CAG上、もともとの血管径をみて、目の子であわせていました。

あと、ガイディングの件ですが、femoral approachで
>少しRCAが上向きでFRでややback upがとりづらく、

といった状況で、ChampやMACといったlong-tip系を使いたくない場合は、IMがしばし
ばfitします。そこそこのback-upもとれます。ただ、会社によってかなり形状が違
い、メドトロのものは丸く反転しすぎているので、この状況だと、ボストンかJJ
Cordisを選んでいます。高血圧歴がながく、横位心で、肥満しているかたでは、最初
からFRでなく、IMを使うこともよくあります。

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○○です。○○先生、先日はIVUS画像ありがとうございました。
先生、今日は熊本では…?。午後の研究会は、とても、とても、遠くて参加できません
(T T;。
残念です。


実はイカリカテはTRI専用カテと聞いてはいましたが、TFIでもIR4.0を使っちゃったこ
とがあります。しっかり、deepにengageしてtroubleなく終了しました。TRIでは対面側
のAorta壁にくっつけてback upを得るというconceptのカテと理解してます(間違って
たらごめんなさい)。一方、TFIでもカテの曲がりがfitしたら「必勝パターン」に持っ
ていけるのではないかという印象を持ってます。

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私事ですが、高校時代の同級生(もちろん彼は成績優秀でした)がこの度全国最
年少知事(佐賀県)になりました。佐賀県民は彼の若さと行動力に期待したと思
います。
TOPICも私と同じ世代の先生方が中心となって進められていることに非常に
共感を覚えました。

過去のモノの良いところは残しながら、これからは完全に我々世代(40才台)が
中心となって物事を推進し、大きく舵を取って行かねばならないということを強
く実感しました。

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○○です。
多数のレスをありがとうございました、諸先生方の貴重な御意見を参考にさせて
いただきます。
先日初めてPENTA を使用しました。○○先生が言われたようにズイブンと拡張し
易いなあと言う印象でした。
ところで遅レスですが、当院では手洗い、帽子、マスクを何の疑問もなくしてい
ます。個人的には手洗いはともかくマスクと帽子は(大きな声では言えません
が)自分の身を守るためと思っています。未知のウイルスは無数に存在している
と思っているからです。また私は汗っかき(冷や汗たらたら)なので、帽子がな
いと術野にたれてしまいます

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○○です。

○○先生からのレスがなさそうなので、
横槍入れさせていただきます。
左右のイカリカテを、大腿あるいは左手からのアプローチで使用した経験があります
が、問題なく使用できます。
ただ、右手からのアプローチ専用でデザインされたイカリカテを
わざわざ左手や大腿から用いる必要はないと思います。
イカリカテの使用感がお好きでしたら、
チャンプを試されたらいかがでしょう?
使い勝手がとても似ていると思います。

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○○です

IRは経験ないですが、ILはFemoralから使用したこと
あります、 その時の感触ではIKARIは右TRI以外でも
結構使えるかもって思いました
○○先生や○○先生のご指摘のIMやチャンプも今度使ってみます

でも、バックアップが欲しいのなら5Fの子カテはどうでしょう?
今のシステムそのまま使えるという利点があります

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○○です

HematomaにはRadiusを使って結構うまく行ってます
高圧のポストが必要なステントに比べたら安全だと思いますし
末梢から広がるので、Hematomaがどんどん奥に進む
事も少ないのではと思いますが如何でしょうか?

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tra-netの皆様へ

TOPICお疲れ様でした。
さてこの度、○○病院を退職し、4月より千葉県にある○○病院循環器内科に勤務する
こととなりました。
○○在住の際は研究会にも参加させていただき、○○先生をはじめ諸先生方には大変
お世話になりました。あらためて御礼申し上げます。
神奈川や、東京の方はtra-netに参加されている先生も多いようですが、千葉にはあ
まりいらっしゃらないようですので寂しく感じます。
今回のTOPICは参加できませんでしたが、次回はぜひ参加したいと思います。関東在
住の先生方、宜しくお願い申し上げます。

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○○です。

遅いレスで申し訳ないです。○○先生、○○先生、○○先生レスありがとうございまし
た。

femoralからのikariカテは、もちろん可能です。ちゃっかり私もやってますが、あえて
宣伝はしてません。やはり右上肢用に作られていますから、右上肢から最もバックアッ
プが出るのは事実です。

テルモに依頼してバックアップの定量実験をしてもらっています。ILについてはきれい
に右TRI>左TRI>femoralとなります。しかし、femoralで使ったときにJudkinsよりも
バックアップが強いと出てしまい、実験モデルの再検討と再実験を行っています。はっ
きりデータが出たら、次のJSICの時に報告したいと思っています。本当ならTFIで使っ
ても問題ないということになってしまいますが、たぶん真実はそうではなかろうと思い
ます。

○○先生のおっしゃるようにチャンプのほうが良いかもしれませんね。

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○○です。

先日のTOPICで○○先生に教わった4F造影カテ、キムタクを早速、取り寄せて使ってみ
ました!これまではメデイコール社の両用3.5を使用して、まずまず満足していまし
た。特に右のengageのとき、跳ねにくくて気に入っていたのですが、キムタクはengage
のし易さ、造影性ともに、さらに優れているように思いました。造影性については、あ
の二つ並びで開いている側孔が効いているんでしょうか?

○○先生、本当に有り難うございました。久々に、使ってみて感激したカテなので、
取り急ぎ、御礼申し上げます。

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