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○○です。 第52集関連画像を参照してください。

先日、大事件がありました。
あまり聞いたこともないですし、もちろん経験もない出来事でした。

57歳男性 UAP
以前、LAD6-7にNIR 3-25mm入れられてる方です。
以前より#3dist.の比較的大き目のbranchの分岐部に90%あり、今回、RCA#1入口部か
ら10-15mmくらいの所に90%のnew lesionが出現していました。
systemは7Fr.Prime7 JR4、GW:Neo's Rinato×2
ヘパリンはカテ前に3000単位、PCI前に5000単位投与。
とりあえずwire 1本入れてIVUSしたところfibrous plaqueでreference m-mは4.5-5mm
でした。
今回は#3もあたらなくてはならないと思い、2本目のwireを#3branchに入れました。
#1 lesionのcrossはスムーズでしたがその先でwireの進みが渋くなりおかしいな、と
思いましたが、crossはできたのでそのまま手技を継続しました。さて、balloonを入
れよう・・・と思ったときに突然、#1がoccludeしました。GCを病変まで入れた記憶
は全く無かったのですが、GCのinjury以外には考えつかずballoonで拡張、末梢の
flowを出してBx 4.5×18mmを入れましたがそれでもStent部から全くflowが出ませ
ん。このときballoon・Stentを進めるのになぜか抵抗がありました。更にStent
balloonを回収すると血栓が一緒に付着していました。このとき思ったのはspiral
dissection→thrombusでした。引き続きそれを確認するためLumineを進めましたが抵
抗があり#2 dist.までしか進みませんでした。おかしいと思いながらも先端造影し、
spiral様の所見でした。とりあえず押さえねば・・・とS670 4.0×30mmを持っていき
ましたが、これも#3 midで進まなくなりました。おかしいと思いながらもとりあえず
dissectionを押さえようとそこにStentを置きました。でもやっぱり#1から全く造影
されません。このときもやはりStent balloon回収すると血栓が付いてました。これ
はきっとdissectionによって血栓が出来てRCAの中に溜まってるに違いないと思い、
次にRescueを持って行こうとしました。するとGCの中で吸引が止まりました。
このとき初めて気が付きました。”GCの中に血栓がある!”その時点でSystemごと抜
去。GWを抜いてみると添付写真のような状況でした。何度もdeviceを出し入れした後
でこれですから、かなりの血栓を冠動脈に押し込んでいたものと考えられます。その
ままCABGお願いしました。
信じられない出来事でした。血栓だと気づいてすぐ採血をした検体ではPlt:35万、
APTT:110%でした。AC起こしたのが手技開始後1時間後程度ですからそんなに時間は
経ってませんが、ヘパリンが全く効いてません。やはりこれが原因なのでしょうか?

このようなご経験、お気付きの点等ございましたらお教えください。宜しくお願い致
します。

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○○です。

ご報告が遅くなりましたが、10/?に、○○先生にわざわざお越しいただき、
とっても complexな 2例を PCI していただきました。

1例目はバイパスが閉塞してしまった RCA の native で、入口部から99%、seg1
の曲がりが90%、seg3〜4PD,4PL がそれぞれ99% with delay などなど、、

2例目は RCA seg2 の90% と、LAD の CTO でした。

どちらもとってもタフな症例でしたが、さすがわれらが○○先生、
見事に成功されました。(詳しい手技はまたの機会に)

自分が触ったこともない、いろんなwire が出てきて、 IVUS もフルに使われて、
私は何のアシストもできずにただただ圧倒されて見てました。

で、終わったのが19時半で、そのあと「反省会」して、
○○を出られたのが24時頃。
翌日は7時に家を出られて、○○先生の○○で2例、、
午後はご自分の本拠地で数例PCIされて、、、
夕方帰宅途中にまた AMI。
RCA, Cx total で IABP support下に PCI されたとお聞きしました。。。

どこまでも元気な○○先生にびっくりです。
本当にありがとうございました。
入ってて良かった TRA-net。またよろしくお願いします!!

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○○です

○○先生 お久しぶりですね
少し質問なんですけど
GCの圧モニターはちゃんと出てたんでしょうか?
もし、GC内の血栓だったとしても、なぜIVUSが通過したのに
その他のデバイスが通過しなかったのでしょうか? 
ガイドカテ内の血栓のため? ひょっとしたらガイドカテ内の血栓
以外にコロナリーではDisectionがあったのかなと思われるんですけど

うちでも、以前UAPの患者さんで通常にヘパリンを使用して
ガイドカテを入れたら、圧は出ない・注射器でも引けない症例があって
これはプラークを削ったのかなと思い、外でフラッシュしたら
血栓が出てきた事があります その時のACTは250位だったんですが
ヘパリンを少しだけ追加して、POBAのみで終了しました
造影剤を打つ前でよかった・・とその時は思った事がありました
ちなみにその患者さんはその後血小板減少も認めませんでしたから、
HITではなさそうでした

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○○です。

○○先生早速のresありごとうございます。

>GCの圧モニターはちゃんと出てたんでしょうか?
最後まできちんと出てました。

>もし、GC内の血栓だったとしても、なぜIVUSが通過したのに
>その他のデバイスが通過しなかったのでしょうか? 
>ガイドカテ内の血栓のため? ひょっとしたらガイドカテ内の血栓
>以外にコロナリーではDisectionがあったのかなと思われるんですけど
IVUSまでは何の問題もありませんでした。その後wireをもう一本入れた後、shotした
ときにoccludeしました。
取り出したwireにはご覧の通りの血栓が付着していましたが、GCをフラッシュしても
ほとんど血栓は出てきませんでした。どうやら血栓はwireのみに付着していたようで
す。
deviceを入れるたびに次々にできるwireの血栓を冠動脈内に押し込んだため徐々に
deviceが入りにくくなったのではないかと考えて(想像して)います。

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○○です

ガイドワイヤーだけに付着しておれば、そういうことも
あるんでしょうね
ところで、ヘパリンは時々ものすごく効く人と全然効かない人が
いますね
うちではACT無限大の人から、○○先生の症例までは
行きませんが効きの悪い人まで経験しました
うちではPCIの時には100単位/Kgにしています
昔ですが、一度UAPで術中のヘパリンをうっかり忘れて術前の2000単位だけで
PCIをしてしまったことがあるのですがBalloon何回拡張しても
Abrupt closureを繰り返しました。 ヘパリン打ってない事
を思い出して10000単位追加したとたんすぐにTIMI IIIになったことが
ありますので、それ以来ヘパリンは必ず使っています
使用する量は10000単位から100単位/Kgに減りましたけど
みなさんの施設でのヘパリンの使用量はどれくらいなのでしょうか?

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○○です。

僕はほとんど血栓性のトラブルに見舞われていません。なぜか?僕はヘパリン
10000単位使ってるから、の可能性があります。
みんなの話を見ているとヘパリン少ないですよね、何ででしょうか?出血の問題
はほとんどないんですけど...

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○○です

4月からTRIをするようになり、最近はTFIでもCloserを
使用するようになって出血の合併症は皆無です
それ4月以前は昔ながらのシースを置いて帰室して、ACT下がったら
圧迫で抜いていましたが、手技の問題もあるんでしょうが
血瘍の嵐でした・・・・(恥ずかしながら)
ちょっとでも、帰室後早くにシースを抜けるようにするために
ヘパリンを減らしたのも事実です
でも、100単位/Kgって少ないんでしょうか?

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○○です

僕も、このところ、ヘパリン少な目です。100単位/Kgが原則です。DCAとロータで
は、もう少しヘパリンを効かしたほうが良いといわれていますから、150単位/Kgくら
いつかいます。ACTは、術中合併症が生じない限り、使用しません。このプロトコー
ルで、特別困ったことは経験しておりません。

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○○です。
うちの施設では、ヘパリンは7000単位使用しています。しかしACTチェックし
追加が必要なときは追加しています。
手技時間が1時間を超えるときはその都度2000単位追加しています。
通常、ヘパリン7000単位使用でACT220〜270程度です。
小柄な人は300を超える場合もあります。

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○○です。

○○先生、はじめまして。
大変、興味深い(というか、恐ろしい)イベントで驚きました。

ヘパリンが効いていなかったようなので
GCよりもWireの方がThrombogenicityが強いはずですから
Wireのみに赤色血栓が付着していたことは納得できると思います。

ところで、ヘパリンに効きの悪さに関してですが
この症例は、以前にもPCIを施行されてますし、
今回のイベント後もCABGをされているとのことですが
その際の、ヘパリンの利き、血栓性のイベントに関して
何か情報がありますでしょうか

特に、CABGで体外循環を回すときには
通常、ACTでモニタリングしながらヘパリンを使用するので
この症例のヘパリン反応性に関して、
情報が得られるではないでしょうか

たとえば、ACTをあげるためにAT-III製剤の使用が必要であったとか....

もし、CABGの際のヘパリン反応性について問題がなければ、
(大変、失礼なコメントで申し訳ないのですが)
ヘパリンを投与したラインが漏れてたなど、何らかの理由で予定量のヘパリンが
投与されていなかった可能性も考えなくてはいけないように思うのですが、
どうでしょう。

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○○です。

○○先生、はじめまして。resありがとうございます。
今回に留まらず今後とも御指導宜しくお願い致します。

> この症例は、以前にもPCIを施行されてますし、
> 今回のイベント後もCABGをされているとのことですが
> その際の、ヘパリンの利き、血栓性のイベントに関して
> 何か情報がありますでしょうか
以前、UAPで#6-7にStent入れてますが、このときもヘパリンは計8000単位使用してた
はずですが、このときは特に問題は無かったようです。
実は当院は心外がなく、他院へ搬送いたしました。確かに術中のヘパリンの反応性は
有力な情報になりますね。その後、心外の先生と連絡が取れてないので何か問題が
あったかは分かりませんが、後日確認してみます。

> もし、CABGの際のヘパリン反応性について問題がなければ、
> (大変、失礼なコメントで申し訳ないのですが)
> ヘパリンを投与したラインが漏れてたなど、何らかの理由で予定量のヘパリンが
> 投与されていなかった可能性も考えなくてはいけないように思うのですが、
> どうでしょう。
仰るとおりです。私もその可能性は考えました。
私は、TRA診断カテのヘパリン3000単位はシースから入れますが、TRIのヘパリン追加
5000単位は末梢ルートからNsに入れてもらっています。
今回もTRIでしたので末梢から入れるよう頼みました。ルートに問題があったかどう
かなどそれ以上のことは不明です。
もし、CABGの際のヘパリン反応性に問題なかったならば、何らかの原因で体内にヘパ
リンが入っていなかった可能性を考えざるを得ないかもしれません。
今度からは自分で入れたほうがいいのかな、と考え直しました。

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○○です

当院ではヘパリン量は100単位/kgです。
これでほとんどACTは200から300の間へ入りますので以前はACT計っていません
でしたが、下記の症例以後、全例でACTを計測するようにしています。

実は本例と同じ経験があります。
透析例で60kgくらいの男性と記憶していますが、きちんとルーチンどおりヘパリ
ンをうったはずなのに冠動脈内にワイヤー沿いにごろごろと血栓ができ、Yコネク
ターあたりまで血栓を発見したため全システムを引き抜いて、ACTを測定しました。
すると全くヘパリンが効かず、ACTを上げるために結局ヘパリンを3万単位必要とし
ました。HITTSに関する知識の乏しい頃で、なぜなのかよくわかりませんでしたが、
現在はHITTSだったのかなと勝手に解釈しています。(もう一度カルテを確認する必
要がありますが、、、)

私がカテーテルを始めた頃はヘパリンなしでCAGをしていましたが、別にあまりトラ
ブルはありませんでした。カテーテルにぞろぞろの血栓ができるのは、ヘパリンが効
いていないだけではこんなことは起きないでしょう。何かの理由で血栓性が亢進した
状態になっているはずです。するとHITTSと考えるのが最も考えやすそうです。その
後血小板の低下はありませんでしたか?

血栓症がヘパリン使用後、10分程度で発症しているので、こういう劇症型のHITTS
というのは確立されているのでしょうか。当院カテ室では次にこのような症例に出
会ったときは、すぐにアルガトロバンを使用するように準備してあります。

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○○です。

今回の話題の症例について、ではありませんが、ヘパリンなしのCAGについて 
です。
僕も非常に少数例ですがヘパリンなしのCAGをしたことがあります。ただし一度
痛い目にあって止めました。それは子宮ガンの放射線治療後のおばあさんで出血
問題がありヘパリンなし、としたのですが問題なく冠動脈の造影が終わって、左
室造影をしようとしていたがpig tailが左室に入りづらくすこし時間がかかって、
入らないのでガイドワイヤを入れて抜きました。その後その患者さんは脳梗塞に
なってしまいました。Pig tailの血栓をガイドワイヤで押し出した可能性が最も
疑われました。
ヘパリンなしでは異物であるカテーテルに血栓がつくのは血栓性が亢進してなく
ても不思議ではないと思います。←試した訳ではありませんし、カテーテルのコー
ティングなどにもよるでしょうが。

その症例の後はやはりヘパリンなしでのカテーテル検査は止めました。

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○○です。
○○先生、貴重な症例提示有難うございます。正直なところちょっと驚きました。ヘ
パリンの投与量が話題になっていますが当院では最初5000〜7000を投与し、90分で
2000〜3000を追加しております。しかし100単位/kgを投与したとしても、分子量
が様々なヘパリンでは当然効果に差が出ると思いますのでACTは測るべきだと思って
います。

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○○です。

○○先生の症例は、「ヘパリンを使ったのに効かなかった」のではなく、「ヘパリン使用
後に著しく血栓性が亢進した」ことが問題の本質と思います。

恥ずかしい話ですがヘパリンを静注したつもりだったのに、ワイヤー通過後に「おっと静
注してない!」なんてこともたまにはありますが、血栓が付くのは稀だと思います。もっ
と言えば、3mmの血管に金属片(ステント)を留置して、抗血小板剤を使用すればヘパリ
ンもワーファインもなしで、血栓症(SAT)は1%以下なのです。抗血小板剤は内服してい
るはずですから、ベースラインの血栓性ではワイヤーにぞろぞろの血栓が付くとは説明で
きず、血栓性の亢進がなければならないと思います。

○○先生の症例も悪性腫瘍があり血栓性が亢進していたんではないでしょうか。
(当院でもヘパリンなしのCAGは今では決してやっていません。CAGでは、femoral or bra
cheal20単位/kg、radial 50 U/kg使用しています)

Medlineを見てみても、このような症例は報告がありません。たぶん外国では、すぐにReo
Proが入ってしまうので、このようなことが起きないのではないかと思われます。ReoPro
がなぜか認可されていない極東の国での特異的事象かもしれませんが、私は症例報告に値
すると思います。報告の際には原因が何かが最大の問題になるでしょう。HITTSとすれば
、その後の血小板の経過、抗ヘパリン抗体(SRLで測ってくれます)、先天性のものであ
れば、protein C, protein S, ATIII, 活性型protein C抵抗性(これもSRLで測ってくれま
す)などが必要でしょうか。

私の症例は透析例で別の原因ですでに死亡されており、残念ながら上記の検索はできませ
んでした。
おせっかいなことを書いて失礼しました。お許しください。

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○○です。

血栓性には血流、が大きな影響をしていると思います。これは血栓病変でもflow
がよければ慢性期に血栓がなくなり、flowが悪いと閉塞していることが多いこと
や、川の流れのいいところにはゴミがたまらないけど流れが悪いところにはゴミ
が溜まる、というイメージです。

ですからcoronaryのflowのいい部位での血栓性とガイドカテーテルの中でろくに
フラッシュもしないでflowがなくなった状態とは全く異なった状態であろうと思
います。Coronary perforation後のheparin reverse後にはカテーテルをフラッ
シュしなさい、と言うのもそのためでしょう。
流れがないところでカテーテルやワイヤの異物に血液が接している状態は非常に
危険と思うべきだと思いますが、どうでしょう?

○○先生の症例の真実は???ですが、ヘパリンが入ってなくて、カテーテル内
に血流がとどまる状況なら起ってもしかるべき、かもしれません。

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○○です

今回の症例は色々と考えさせられる症例ですね
みなさんのおっしゃる様にHITやその他の凝集能の亢進
ヘパリンの投与不足、Fllowの問題など
TRIに限らずPCIを行って、特にステントを留置している
我々にとっても重要な問題だと思います

○○先生の写真をもう一度見ていてふっと思い出したんですが
昔、動物実験でヘパリン無でウサギの頚動脈にバルーンで
損傷を与える実験をしていたのですが、内視鏡で
見てみようと思いバルーンで閉塞するタイプの内視鏡を
見ていた時です 何度も、何度もフラッシュしながら
観察していたら、奥の方から血栓らしき血液の塊が
動いているのが見えました、よーく見てみるとガイドワイヤーに
ついた血栓が動いていました
その時に内視鏡のフラッシュもしていたのですが、やはり
ヘパリンは重要だと思いました。 ウサギには悪いのですが
臨床の場でなくてよかったと反省したことがあります

○○先生この症例の問題解決のためにも是非、色々な可能性を
検証してみてください

ヘパリンの投与の問題について、
もう一つみなさんにお聞きしたいのですが
IABPを動かしている時のヘパリンは如何されてますか?
うちではACT220以上で厳重にコントロールしているのですが
HITと思われる症例にはアルガトロバンも使用しています
(IABP時のみですが)

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○○です。

皆様、様々な考察、御指導ありがとうございます。
なんで?なんで?と混沌としていた私の頭の中が少し整理整頓されて
原因としてどんな可能性を考え、検索すればよいか見えてきた気がします。

このようなことは防げるものであれば必ず可能性を考え
今後同じようなことが起こらないよう対策を立てなくてはならないと思っています。
原因究明に努め今後の診療に生かすことが患者さんに対する敬意であり
我々の義務であると思います。
このPt.は現在、CABGのため他院へ転院・入院中ですが、近々当院へ戻って来られる
予定ですので皆様のご指摘のような疾患、異常の検索にあたりたいと思います。
今回のようなtrubleを”びっくりしたなぁ、こんな事もあるんだなぁ”で終わること
のない自分の環境をとても幸せに思い、皆様に感謝いたします。
結果は後日ご報告致します。
今後ともよろしくお願い致します。

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○○です。

今夜は皆様神戸で盛り上がっているでしょうか。

以前にこのネット上で呼びかけたIkariカテの多施設集計の途中経過です(10月30日現在
)。
12施設26術者から172症例が集まりました。

成績ですが、Ikariカテによる全体の成功率は93%(161/172)です。
不成功の11例の内訳は、2例はカテのサイズが合わず、交換しようとしたらその場にサイ
ズがなかったもの。3例は他のカテでも不可能でTFIに変更となったものでした。6例は他
のカテーテルに変更しTRIで施行しました。サイズの合うカテがなくてIkariカテ不成功と
された2例を除けば成功率は95%(161/170)となります。

かなり良好な成績で驚いています。

今後詳細な検討をしていきますが、唯一の問題点は、172例のうち100例が○○からという
ことです。「多施設の成績」として報告するには過半数を占める施設が一つあると方法に
問題ありと言われる可能性があります。テルモによるとすでに400くらい使用されたらし
いので、もう少し症例を集めた方が良いようです。

このような理由で、もう少し締め切りを延長させていただきます。
とりあえず年内いっぱいまで集計させていただきます。
ただし、この延長は成績不良でもなく計画の頓挫でもなく、前向きな延長戦ですから、皆
様何卒よろしくご協力の程お願い申し上げます。

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初めてのミサ・・・楽しかったです。
酒を飲みながらこんなにディープな話が出来るとは・・・
入ってて良かった!TRA-net!!

○○Dr.の横にいた男・・・○○です。
今後ともよろしくお願いします。

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○○です。

神戸の夜、多くの先生方にお会いできて、楽しく過ごさせて頂きました。いつも会を
主催されている○○先生、どうも有難うございます。またいつも素晴らしい幹事役の
○○さんと、その仲間(手下?)の皆様、有難うございます。TRA-netでは超有名人の
方々とお会いできて、「有名人」や「ブランド」にヨワイ私は、毎回感動しておりま
す。

私は皆様よりちょっと早く、今日は日直当直で通常の日常診療に復帰しています。
さっきAMIの触れ込みで近医より救急搬送が1例あったのですが、ゼロ枝病変でストレ
ス心筋症(蛸壺)でした。

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○○です。

IVUS見てperforationした症例、できればその後もIVUSしてればそのIVUSも含め
て症例を探しています。

というのは、IVUSでperforationのpredictができるかどうか、はっきりさせたい
からです。Debulkingはどんな血管でもperforaionしようとするとperforationで
きるでしょうから、Stent POBA Cuttingに限りたいと思っています。
僕自身がStentによるperforationで4例、POBA CBAは数えてませんが全部で10例
はあると思います。ある程度まとめられたらperforation high risk caseをIVUS
でpredictできて非常に有用と思われます。是非連絡ください。

○○先生、やぶいたのありましたよね。IVUSあります???

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○○です。

神戸盛り上がったそうですね。参加したかったのですが、今年も○○で留守番でした。
もちろん八戸では大騒ぎします(楽しみっす)。

冠動脈はここ最近で6本(この1年では5本)破きました。
破きすぎだ!と、多数の先生からご指導受けております(反省)。
Stent;2, Cutting;1, DCA;1, Rota;1, Balloon Rupture(インデフの圧ゲージ故障);1
といった内訳です。
Stent症例では一症例のみはIVUSをpreに施行しています。全周性のプラークの中に一部分Caがあったような記憶があるのですが、去年の10月の症例でよく覚えていません(カルテやIVUSデータは全て残っています)。もちろんStudyにはEntryさせていただきます。全てTRIで破って、bailoutしているのですが、鎌倉ライブのネタとしてはどうでしょうか?○○先生!

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○○です。

○○先生の提案、面白そうですね。
パーフォレーション寸前のIVUSで何かわかれば、臨床上も大変役に立つ報告だと思います
。ネット上の論文ということで、IKARIカテでも皆様にお世話になってますし
是非参加したいのですが。

当院ではステントパーフォレーションは1994年にPalmaz-Schatzで一発やって依頼、大嫌
いになり、以後無理をしないステントサイズで通してきていますので、ここ数年間全くあ
りません。1994年とJoステントもIVUSもない時代で緊急手術例ですからIVUSはありません
。私のステントサイズは○○先生はご存知と思いますが、○○先生よりもたぶん1サイズ
小さいのではないでしょうか。しかし、決して再狭窄率は高くないと思いますが、これに
関してはまたどこかでデータをつき合わせてみないと結論は出ないでしょう。

残念ですが、今回はご容赦を。

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○○です。

ご活躍のことと存じます。>○○先生
CCTではポスター演題を拝見しましたが、素晴らしいデータでした。>○○Dr
私にも責任の一端があるのかもしれませんが、積極果敢なPCIですね。改めてこう
やって書き出してみると凄いです。

最近当施設では全例にIVUSを施行しておりますが、angio-baseで見るのとまた違った
情報が多く、予想外の血管のnegative remodelingを時々経験します。こういった病
変と、石灰化が悪条件として重なったときが危ないのでしょうね。病変部に極めて限
局した短いnegative remodelingは、石灰化が強くなければ、前後のmedia-to-media
であわせてステントを入れて大丈夫と思っているのですが、このスタディではそのよ
うな場合のリスクの見極めにも重要な情報を見出せるかもしれません。

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○○です。
○○先生、レスありがとうございます。

もちろん私一人で全症例破ったわけでもないのですが、カテラボのボスとしては大変反省
し、本院でもIVUSを購入しました。最近の症例にはすべてIVUSを施行し、経験値を高
めています。

それにしても破きすぎですよね。いろんな人に十分怒られましたので(笑)TRA-NET
のみなさん許してください。

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○○です。皆さん先週は楽しい神戸の夜をありがとうございました。私は2次
会からの参加で皆さまとじっくり話せなかったのが心残りですが、またミサの時には
参加させていただこうと思います。さて本題ですが、昨日土曜だというのに午後から
緊急カテが2件連続であって、うちの○○先生と昼飯も食わず低血糖発作をおこしな
がらやっていました。extensive anterior AMI発症3日目、killip-3の症例での経験
ですが、LAD#6 99%delayのためガイドワイヤー通過後にthrombuster(6Fr)で吸引
しIVUS施行後direct stentという流れでPCIを行いました。最初のthrombusterはほと
んど内容物が引けてこなかったのですがdirect stent後見事なslow flowとなったの
で○○先生の御助言もあり再度thrombusterをやってみましたがなにも引けずflowも
改善せずでした。シグマートでも打っておこうと思い、
"radialmagic.com"にあるようにトランジットでselectiveに注入!とも考えました
がせっかくthrombusterがあるので、吸引後にうしろの注射器をはずしてそこからシ
グマートを打ち、めでたくflowは改善しました。こういう使い道もアリですね。

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 はじめまして。TRA-netに入会してはや1カ月、ご挨拶もせず、大変失礼しました。
何か、気の利いたことをと思いながら、ずいぶんと月日が経ってしまいました。
 
 H5年○○大卒、○○大循環器内科に所属しています。
 H14/4月より、前任の○○先生と交代で○○病院に赴任いたしました。
H14/4-9月末までの6カ月間のCAG件数は302例、PCI件数65例、うちAMIは45例でした。
まだ、赴任したばかりですので、待機的PCIはEasy caseを選んでPCIをしていますの
で、PCI件数は、○○先生の時代より若干減少しています。
 
 TRA-netの話題は、いつも大変勉強になっております。
 まだまだ、初心者でわからないことばかりで、これからはいろいろと質問すると思
いますが、
宜しくお願い申し上げます。

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○○です。○○先生、先日はお忙しい所をおじゃましてしまって、すみま
せんでした。また見学させてくださいね。
ミサ…、今度こそ参加したいですね。

> 吸引後にうしろの注射器をはずしてそこからシ
> グマートを打ち、めでたくflowは改善しました。こういう使い道もアリですね。

ボクも先日、同じようにシグマート・ニトプロ冠注しました。やはりLAD #6 total
のcaseでML stent後もさっぱりflowが得られず、半ば諦めかけながらの冠注でしたが
このcaseもflowはめでたく改善しました。
ところで、冠注後もno-flowだったら、皆さんはどう対処していきますか?IABP挿入
して撤退?

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TRA-net 諸先生御机下
初めまして、○○病院 循環器科の○○です。
1990年に○○大学卒業後、94年まで○○病院にて研修いたしました。○○先生
には、心カテの”いろは”から御指導頂きました。97-01年の4年間 兵役(大学院)
に付き、昨年より○○病院にて働いております。
○○病院は、その名の通り 500床の○○病院です。
現在、2004年の病院リニューアルに向けて、改革の真っ最中です。我が循環器科も、
04年に心臓外科を誘致し(現在 心外なしでがんばっております)、充実した循環器センターを設立できるよう努力しております。まだまだ発展途
上のカテ室です。
TRA-net の諸先生方には、今後とも御指導頂けます様 宜しくお願いいたします。少
しでも討論に参加できる様、勉強させて頂くつもりです。今後とも宜しくお願いいた
します。

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