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○○です。  第51集関連画像の 51-1, 51-2 を参照してください。
症例のご相談をいたします。症例は60才男性で1990年にUAPにてSVG to RCA SVG to
Lcxの2枝CABGを施行されている方です。Riskは高血圧です。川崎病なし、FHなしです。
術後12年間は胸痛なく、Ca拮抗剤にて血圧も安定しておりました。2002年9月ころよ
り安静時の胸部不快感を自覚されたために10月1日にCAGを施行いたしました。(TBA)
結果、#1 100% #13 100% SVG to RCA patent SVG to Lcx patentでありましたがLAD
に冠動脈瘤を認めました。また#7に75%狭窄を認めます。LAD flowは瘤+狭窄のた
めdelayとなっております。心臓血管外科がいないということもありIVUSをしようと
したら周囲に止められましてIVUSは施行しておりません。

今後の治療方針ですがIVUSなどで瘤のneckが広基性であればbypass+瘤切除or結紮、
有茎性で距離が短ければJo stent?と考えております。それとも広基性であってもPCI
は可能なのでしょうか?TRA netの諸先生方のご意見を伺いたく存じます。(なお術
後造影ではこのような冠動脈瘤は認めておりません)(画像がみにくくて申し訳あり
ません)

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○○です。

とても珍しい症例ですね。冠動脈瘤は、どうでしょう、2cmくらいはあるんでしょう
か? 何かしないといけませんよね。もちろん、僕も、こうした冠動脈瘤に、Joした
ことなんかないので、外科に頼むと思います。それに、結構、固そうな冠動脈です
が、bulkyなJo stentは、入っていくのでしょうか?

ウチの○○先生に見てもらいましたが、冠動脈瘤のなかに血栓が形成され、塞栓を
起こすことを一番心配していました。LITA-LADをおいて、動脈瘤をひらき、内側から
結紮しようかな、とのことでした。また、再手術症例なので、もし癒着が高度だった
り、術中に動脈瘤の壁が固そうであれば、破裂してタンポナーデになる危険性は少な
いので、遠位部の結紮とLITA-LADだけでもいいかもしれないとのことでした。

自分は、冠動脈瘤に隣接した狭窄にPCIした経験は何度かありますが、入口と出口が
離れていて、同軸でなかったり、あるいは、出口に狭窄があると、ワイヤリングがと
ても難しかった記憶があります。

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初めまして、○○病院(東京)の○○です。netへの参加を快諾し
ていただきまして、ありがとうございました。私は平成6年に○○大学を卒業し
付属病院での研修後、○○先生のもとで心カテを勉強させていただきまし
た。その後○○病院では○○先生にご指導していただきました。本年
6月より現在の○○病院へ赴任しましてカテをやっています。当院はまだまだ症
例数が少なく、それまではTFA、TFIのみでしたが6月より積極的にTBA、TRA、TRI
を行っています。まだまだ未熟で至らない点も多々ありますが、このnetでの諸
先輩方の貴重なご意見を参考にさせていただきたいと存じます。宜しく御願い申
し上げます。

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○○です

大きな瘤ですね Joでカバーできるんでしょうか?
瘤の入り口の大きさもこれだけ瘤が大きかったら分かりにくいです

私も○○先生と同じ意見ですが、やっぱりオペだと思います
瘤切除+LITA-LADですね

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○○です。○○先生・○○先生、早速のresありがとうございます。先生方
のご意見を参考にして治療計画を進めていきたいと思います。
angio中、まず頭をよぎったのは、ボクもBypass+瘤切除でした。
そして、「あるいはPCIも可能か?」と考えましたが、いずれにしても瘤の性状をよ
り正確に把握しないと治療方針がたたない…と考え、IVUSを行うことも考えました。
周囲に止められました。(当然といえば当然です)あるいは瘤が大きくて、完全に描
出できないかもしれませんが。

このような症例でのIVSU像を経験された先生のご意見をお聞きしたいです。

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○○です。

アンギオのLAD-2の方を見れば瘤の中にLADがある程度重なって濃く見えるように
思われます。静止画だけなので不確実ですが開口部はそれ程長くないのではない
か、と思われます。
当然、IVUSを行えばどのような形態かほぼ完全に明らかにできると思います。
Joステントはしっかりpreparationすると思ったより通過性があります。このケー
スでは留置はできると思います。問題は再狭窄です。Diffuse narrowでゲインが
あまり取れなければ再狭窄率は高いですし。

さて、僕なら、ですが、患者さんはre-opeでもあるのでIVUSまではまず試みます。
IVUSをすることで破れるような血管があるとは思いません(iatrogenic
perforation後を除けば)。で、Joがどの程度拡張できるか見てどの程度の再狭
窄率かをある程度の予測をして、re-opeとの話をします。
実はある程度広がる病変でPCIだけで終わればこの患者さんにとって大きなメリッ
トと思います。その評価は少なくともするべきではないでしょうか。

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○○です。

○○先生、ありがとうございます。さっきのレスのとき、実は、Joが通りそうかどう
か、先生を指名して伺ってみたかったんです。ウチでは、カテ室の物品棚の一番高貴
な場所に玉座を設けまして、Joは、女王様として安置し、奉っているのですが、幸か
不幸か、一度もお世話になったことがないので、通過性については、タッチサンプル
を触った印象から想像しました。昔のbared PSくらいかなと思っていたのですが、
ずっと良いのですね?

僕が手術を考えたのは、冠動脈瘤以外の部分も、diffuseなplaqueがべったりついて
いて、angio上のreferenceはそう大きくなく、あと、こうした瘤というか拡張性病変
を合併した血管では、たいてい、superficial calcが高度で、普通にバルーン・ステ
ントしただけでは、拡張不良になるケースが多いからです。瘤を合併した狭窄にやっ
たことはありませんが、狭窄の部分は、ロータしたいような性状で、ステントも、せ
いぜい、3mmがやっとかな、と感じた故でもあります。

>Joがどの程度拡張できるか見てどの程度の再狭窄率かをある程度の予測をして、

といのは、なかなか難しくはありませんか? 一旦ワイヤ通してしまうと、(意思の
弱い)私なら、そこで踏みとどまることができず、最後のJoまでやってしまいそうで
すから、外科を考えました。なお、ワイヤリングですが、開口部が短くても、前後の
血管の軸がチョットずれていると、意外にとっても難しいことがすくなくなかったで
す。

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○○です。

アンギオのLAD-2の方を見れば瘤の中にLADがある程度重なって濃く見えるように
思われます。静止画だけなので不確実ですが開口部はそれ程長くないのではない
か、と思われます。
当然、IVUSを行えばどのような形態かほぼ完全に明らかにできると思います。
Joステントはしっかりpreparationすると思ったより通過性があります。このケー
スでは留置はできると思います。問題は再狭窄です。Diffuse narrowでゲインが
あまり取れなければ再狭窄率は高いですし。

さて、僕なら、ですが、患者さんはre-opeでもあるのでIVUSまではまず試みます。
IVUSをすることで破れるような血管があるとは思いません(iatrogenic
perforation後を除けば)。で、Joがどの程度拡張できるか見てどの程度の再狭
窄率かをある程度の予測をして、re-opeとの話をします。
実はある程度広がる病変でPCIだけで終わればこの患者さんにとって大きなメリッ
トと思います。その評価は少なくともするべきではないでしょうか。

**************************************

○○です

○○先生のおっしゃる様にIVUSを見ればインフォメーションは
多くなると思います
この瘤ではIVUSで破れる事はないと思いますが、○○先生に
質問ですがIatrogenic perforationd後のIVUSって破れ易いのですか?
通常は怖くてしませんが、時々どうなっているのか見たくなる時が
あるのです・・・ やはりIVUSやらなくて正解なんでしょうか?

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○○先生への回答です。

> 通過性については、タッチサンプル
> を触った印象から想像しました。昔のbared PSくらいかなと思っていたのですが、
> ずっと良いのですね?
ずっとよくはありません。bared PSがいいところだと思います。ただmountする
と分かるのですがかなりprofileが大きいです。その印象よりはまし、というこ
とです。

再狭窄率の予測ですが、今までの僕の多くない経験でも再狭窄率は通常ステント
より高いと思います。ですから少なくとも通常のMSA-restenosis rateの予測←
これはかなりできますよね、データもあるし、よりさらに悪い、つまり結構大き
くしないと再狭窄は高い、という意味です。

で、僕も書きましたし、○○先生も書かれているようにこの症例はreferenceが
小さい、さらに瘤の前後の石灰化も可能性が高い、という点で使えるデバイスは
全て使って(別にIVUS見て判断すればロータブレータもあり、でしょう)どこま
でMSAを確保できるか、ですね。

瘤のワイヤ通過、これは○○先生の言われるとおりです。軸がまっすぐで全く問
題なく通ればいいですが、ずれててかなりwire crossが困難だった症例、僕もあ
ります。

> といのは、なかなか難しくはありませんか? 一旦ワイヤ通してしまうと、(意思の
> 弱い)私なら、そこで踏みとどまることができず、最後のJoまでやってしまいそうで
> すから、外科を考えました
僕は先生より意志が強いのかも... この症例だったらJoを一期的には入れない
と思います。ただIVUSが何もしなくて通過するかどうか、これは厳しいかもしれ
ません。ワイヤ通してGrandslamに替えるかparallel wireにして、それでもダメ
かも。ただ、前回も書きましたがこの症例にPCIをすることのリスクは再狭窄が
ほとんどで急性期リスクは高くない、つまりperforationなどのリスクはかなり
低いと考えて、それなら再狭窄したらOpe、と言う考え方は選択肢に入ると思い
ます。

○○先生のiatrogenic perforation後のIVUS、ですが、最近は僕はほとんど全て
のperforationの止血後にIVUSをしています。よく見えますよ、出血とか血腫と
か。で、再出血は1例もありません。といってもPerforation自体10例弱(それで
も多い?)ですが。再出血の可能性はIVUSを入れて出すだけなら大丈夫と思いま
す。基本的に止血はadventitiaの穴とその外の血管周囲組織に血腫を作って止血
される訳ですからワイヤにIVUSを乗せて進めることでそこに直接あたる可能性は
まず低いと思います。ただIVUSを入れてdistalがnear wedgeで造影なんかすると
perforation部位の圧が上がって止血してる血腫が外れて再出血、と言う可能性
は考えられると思います。
PerforationのIVUSを見るといろんなことが見えます。どこが破れたか、どの程
度出血してるか(見える範囲内だけですが)、どの程度止血しかかっているか、
などです。余談ですが、IVUS-MLで書いた「CTOでfalseにcrossした後IVUS見なが
らwireをtrueに戻す手技」の途中でwire perforationしてるIVUSを見ました。当
たり前ですが全く血管のないところにwire (Conquest)があってpull backすると
血管の中に入っていくという多分世界でも例の少ないだろうIVUSを見てしまいま
した。こんなのも見えます。あまり見たくないですが。

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> →単に再狭窄を予防するためではなく、現在のDCAの主たるスタンスは、plaque
> shift対策だと思います
本当にplaque shift careって意味があるんでしょうか???

TRAnetを母体にregistryしましょうか?
○○先生他DCA派:bifurcationにDCA
僕その他non-DCA派:bifurcationにStent 基本的にはstent for main + POBA
for branch、stent aloneもあり。T-stentは???

Registryってretrogradeでもいいんですか?

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○○ですが、DCA派なんて、とんでもない!!

本当のDCA派は、本幹だけでなく、側枝の入口まで削って、しかもaloneで終わらない
と気がすまない先生方、4AV-4PDの分岐でもDCAされる先生方ではないですか?

私は、側枝に影響が出ない程度に(というか、stent for main + POBA for branchで
終了し、T-stentを回避するために)、plaqueをDCAである程度とってやれば十分なよ
うに考えています。基本的には、stent
使用します。plaqueが側枝の反対側で、側枝入口部に狭窄がなければ、DCAせずに、
stent for main + POBA for branch、stent aloneのこともたくさんあります。もち
ろん、分岐部ということで、DCAを出すのは、LMTやLAD入口部がらみを除けば、今の
ところ、LAD-D1だけです。

中間派ってことろでしょうか?

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○○です。
Plaque shiftのregistryはおもしろいと思います。
LAD Ostiumに関して言えばPlaqueはLCXの反対側に分布すると言われていますが実際にLAD ostiumにStentingするとLCXのostiumが細くなるのを良く見るような気がします。いわゆるplaque shiftがおこっているのだと思うのですがそのplaqueはやはり反対側のものがところてんみたいに”ぷにゅっ”っと回ってくるのか、それともplaqueではなく何か違う原因でおこっているのかずっと気になっていました。DCAでplaqueをdebulkしてやるとそれが防げるような気もするのですが実際どうなのか非常に興味があるのでBifurcation(特にOs-LAD)へのDCAを経験されている先生方、意見をお願いします。

Intravascular ultrasound assessment of plaque distribution in the ostium of the left anterior descending coronary artery.
Am J Cardiol 1996 Oct1; 78(7)

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○○です   
51集関連画像の 51-3 を参照してください。

昨日、percu-surgeのGuard Wire+カネカ6F吸引カテの組み合わせで
を使用しました 吸引を無事終えて、Guard WireのBalloonをデフレーションさ
せて
吸引カテを抜こうと思ったんですがどうもワイヤーのおしりのゴールドマーカー
でひっかかり
ました まあ体の外だし終了前だったんでエイ!と引き抜いきました
その後、IVUSして手技は終了しました
終わってから良く見るとGuard Wireのお尻のゴールドマーカーが
ありません? 探して、探してすると吸引カテのワイヤールーメンの中に
ありました。 基本的には体内に残したわけでもありませんが
こういうこともあるみたいです 参考までに

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○○です

plaque shiftのregistry賛成です
registryもしされるなら参加させて下さい
未だ結論のない部分ですよね、私は前にも書きましたがLMT以外に関しては
本幹命です (本幹ステント+POBA)です

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○○です

○○先生にお聞きしたいのですが何回吸引されたかわかりませんが、途中で吸引カテ
をGuard Wireに進める時は特にゴールドマーカーで抵抗はなかったのですか?
吸引カテの内腔とワイヤーの外径の問題?それとも血栓の付着の問題?
ゴールドマーカーって簡単にはずれるのですか?(これはMedtroに聞くべきか)
カネカの吸引カテの使い心地はPercusurgeのものと比べていかがですか?

以上単純に質問です。
皆さんもカネカ6F吸引カテの印象を教えてください。

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○○です

○○先生のご質問の答えですが
Guard Wireに進める時には特にゴールドマーカーで抵抗は全くありませんでした
一つには吸引カテを抜くときにワイヤーをきっちり拭いていなかったためと思い
ます
でも、通常のワイヤーの時って抜く前に拭いたりしますでしょうか?
抜いた後に、次に備えて拭くんだと思うのですが
吸引カテの内腔とワイヤーの問題でしょうか? それに血栓の付着が悪さをした
と考えております

> ゴールドマーカーって簡単にはずれるのですか?(これはMedtroに聞くべきか

メトトロの人の目の前でなったんですが、GuardWireの専門の人も初めて見たと
言われてました

カネカの使い心地はpercu-surgeと比べてはないのですが、なんといっても
6Fで使えることでしょうか
そりゃ 7Fの方が吸引力あがると思うのですが
同じ7Fでのカネカ vs percu-surgeでは分かりません
注射器が大きい分 カネカの勝ち?

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○○です。

> 以上単純に質問です。
> 皆さんもカネカ6F吸引カテの印象を教えてください。
>
>

メドトロに比べてflexible、通過性は良好の様な気がします。シリンジを20ml、30ml、
50mlにして各シリンジの最大の陰圧をかけても吸引力はそれほど差がありません。
6frで出来るのは最高です。

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はじめまして、○○大学循環器内科の○○と申します。同僚の○○先生の紹介でこのメーリングリストに参加させていただきました。私どもは、大学病院の過酷な労働条件を克服すべく、早くから、radial approachを取り入れて来ました。以前、maniac conferenceという、謎の合宿に参加した際、○○先生をお見かけしました。
最近は若い人がシース抜去をしてくれるので、radialの比率がやや減りましたが、基本的にはradialで可能な場合はradial approachという姿勢は変わっておりません。いろいろと有益な情報が得られることを期待しております。どうぞ今後ともよろしくお願いします。

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○○です。

PCI中に花が咲いたりするのはあまり好きではありません。
好きな人は誰もいませんね。
しかし、好きでなくてもperforationが合併することもあります。

質問ですが、Jo stent(covered stent)はどのように入手されていますか?

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○○です

Jo-Stentは個人輸入の書類を書いて、Jo-medから
直接購入しました。
個人輸入の書類は病院長の印鑑などが必要でしたが
やはりお守りは欲しかったものですから
カテ室のお守りとして大事にしまっております
値段は1000ユーロだったような気がします

はやく認可されて欲しいですね・・・・・
夏にはと言ってたような気がしますが

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○○です。

Jo-Stentの個人輸入は厚生省の指導で不可能な状態になりました。

当院では昨年暮れより2個をキープしていましたが、
取りあえず圧迫止血で逃げ切っていました。
が、本日bailout不可能な花が咲き、
ついに第一例目の植え込みを行ないました。
残りが1個となったので、追加をお願いしたところ、
以上のような回答を受けました。
来年の認可へ向けて頑張るとのことですが、
それまでに使い切ってしまわないかと不安です。
裏道はきっとあると思います。
○○先生頑張ってください。

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○○です

個人輸入もダメになったんですか?
花が咲かないことを祈るしかないんでしょうか・・・?
来週にでもJo-medに再確認してみます

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○○です。
10月15日、○○病院に見学に行って参りました。○○先生をはじめ、
○○先生・○○先生・○○先生・○○先生、お忙しい日常業務のなか、お相手いた
だきまして、ご迷惑だったかと思います。ありがとうございました。
幸い、予定DCAを始めUAPのEmergent→再閉塞、Ad-hoc PCI、dissection→stentと盛
り沢山の内容でした。本当に勉強になりました。
以前の○○先生のreportにもありましたが、とにかくカテ室がきれい、整頓されてい
る、そしてdoctorはもとより、co-medical stuffのレベルの高さに、まず驚きました。
印象ですが、○○先生の「ism」がカテラボ全体に浸透しているように感じました。
その中で、各先生がたは○○先生に対し自由にdisscussionできる雰囲気があり、つ
ねに「for the patient」のspiritが感じられました。

PCIでは#3 UAP→Thrombaster→stent;hematomaの症例で、IVUSでstent前後
のhematomaがきれいに描出されたのには、殆ど感動しました。もう、あのimageが見
れただけでも金沢から出向いた甲斐があたというものです。
またDCAをはじめとして、○○先生のPCI styleの「一貫したlogicalな姿勢」といっ
たものを感じとれたように思います。ボクもPCIの時にはlogicalたらんと心掛けてい
ますが、まさに「こうあるべき」なstyleでした。

追記ー1
○○病院に赴任して最初の7日に10件の緊急カテとなったときに部長のT先生から
「あんた福の神やね」と言われた事を午後4時ころに思い出していた藤田です。忙し
かった1日はあるいは北陸からの訪問者の呪いであったかもしれません。改めまして、
○○病院の皆様、御苦労さまでした。また、「普段のカテラボ」を余すとこなく見せ
ていただきまして、ありがとうございました。

追記ー2
○○先生、機会がありましたら金沢に足を伸ばしてみてください。お待ちしてます。

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一般的な質問ですいません。
AMIに対するmutant t-PAの使用についてですが、みなさんの施
設では、高齢者(特に75歳以上)のAMIに対しては、mutant t-PA
を使用していますか?
当院では発症2時間以内の症例に対しクリアクターを使用して
いますが、搬入から冠動脈検査までの時間が短いこともあり、
ほとんどmutant -tPAのみで再灌流されている症例はありませ
ん。
先日、85歳、女性で発症1時間で搬入されたanterior AMIのに
対し、mutant t-PAを使用しました。出血性合併症はとくにな
く経過されていますが、急性期の冠動脈造影では#7
100%で、PTCA
行っています。
AHAのguidelineでは、75歳以上のcaseではclass IIaですが、
高齢者に投与するのは、出血のこともあり、mutant tPA使用せ
ずPTCAの方が良いのではないかと思っています。
他の先生方の意見、使用方法など教えていただけたら幸いです

**************************************

○○です。

○○先生、遠いところいらしていただき、ありがとうございました。過分のお言葉を
いただき、医師・コメディカルを代表して御礼申し上げます。

>co-medical stuffのレベルの高さに、まず驚きました。
カテ室のスタッフに伝えます。皆、喜んでくれると思います。

>UAPのEmergent→再閉塞、Ad-hoc PCI、dissection→stentと盛り沢山の内容でし
た。
最近平和なPCIが多いんですが、先生の呪力で、たいへんな一日になってしまいまし
た。また、閑古鳥が鳴いて困っているとき、遊びにきてください。

僕は、hematomaと思われる症例は何度も経験してきましたが、最近まであまりIVUSし
ていなかったので、きれいなhematomaのIVUS像を見たのは、やっと2度目です。
logicalなPCIをやって行く上で、正確にbail-outしていく上で、IVUSは重要なんだな
あ、と改めて実感した1例でした。

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○○です。
 TRA−netではいつも色々な情報やアドバイスを頂き、勉強させて頂いておりま
す。有り難うございます。 私事で恐縮ですが、入会当初は○○病院に在籍
しておりましたが、本年9月より沖縄県の○○病院に赴任致しました。
 これまでよりPCIの症例数も増えてくるかと思いますので、TRA−netを通じて
もっと勉強しなければと、考えております。これからもよろしくお願いします。
  ところで、教えて頂きたい症例がありますので、どうかアドバイスをお願い
致します。
  今度GR−II再狭窄と思われる症例(70台 M)のre−PCIをする事になりまし
た。前回のデータが不明で詳細は解りませんが、angio上の形態から、恐らくGR−IIが
 留置されており、ひょっとしたら、multi−link(?)が重なっているかもしれな
いとの情報がありました。場所はRCA#2で、#1はよくあるshoulder(90度近い角
度)になっております。PCI時には、まずIVUSを使用し、評価をするつもりなのです
が、今のところperfusion balloonは通過しにくい様に思われます。 
 私自身はGR−IIのre−PCIの経験がほとんど有りません (幸いにも使用したい
 時には、GR-IIが手に入りませんでした)。
 また、これまでapproachはfemo.がほとんどで、TRIの経験は、そう多くありま
せん。
 一応治療戦略としては、TRI,cutting balloonを考えておりますが、GR-IIの
再拡張の可能性が解りません。@このままの戦略で良いのか、それともperfusion ball
oonや通常のballoonで高圧で拡張したほうが良いのか?。 またperfusion balloon
を使用することも考え、Aapproachをfemoralに変える事も考えたほうが良いのか?。
 初歩的な質問かもしれませんが、先生方のアドバイスを頂けませんでしょうか

 御教示頂けます様、どうかよろしくお願い致します。

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○○です

GR II & ML?の再狭窄についてですが、まずはIVUSを
見て、以前のステントがどれくらいになっているかが大事だと
思います
ステントがRe-coilしているようなら高圧のバルーンでしっかり
開けなおす必要があるでしょうし、新生内膜だけならCBを使います
ステントの中なら少々圧を上げてもおそらく大丈夫だと考えます

しかしCBが通る症例ならPerfusion Blloonも通ると思うのですけど

肩の具合によってはTFIも必要かもしれませんが、僕ならTRI
→IVUS→CB or High pressure balloonです

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○○です。
 
 ○○先生、御教示有り難うございます。
先生にアドバイス頂いたように、まずはTRI,
IVUS,CBの予定で治療方針を立ててみたいと思います。
しかし、GR IIは拡張できるのでしょうか?
また拡張してもすぐにrecoilでは?と不安になっております。
しかしやってみなければ先に進まないと思いますので、
頑張ってtryしてみます。
アドバイス頂き有り難うございました。
今後とも、御指導よろしくお願い致します。

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皆様、始めまして。
○○病院の○○です。

当院は○○の外れにあります、脳神経外科病院です。
10年以上前ですが、○○選手が搬送されたことで全国ネットになりました。
現在脳外科関連手術年間800例、脳アンギオ年間1500例の規模となっています。
その割には着任前の心カテ件数は年60例、PTCAは10件以下という状態でした。
私は縁あって昨年3月にカテ室を立ち上げ、夏には月間カテ100例となり、そのまま現在に至ります。
ひとえに、脳外科の全面的バックアップ(むしろ脳外科のコバンザメ)なだけですが、
お蔭様で初年度のPTCA件数は約370件、2年目の今年は2割増し程度の見込みです。
当然、シースを抜いている暇がないので昨年のTRA、TRI率は95%程度でした。
今年はTRAを殆どTBAに移行しましたが、依然TRI率は90%以上です。
(当院では心カテはRADIALから、脳アンギオはFEMORALから、という概念が定着しておりますので、たまに足からPTCAをすると、ナースはPTCAついでに脳アンギオですか??などと訊いてくる始末です。)

各勢力の台風の目の○○市内のそのまた台風の目の当院で一人こっそり楽しんでいる予定だったのですが、若輩者なのでしばしば路に迷っております。今回、ふとしたことからこのネットワークの存在を知り、時にご指導など頂戴できましたら、と仲間に入れて頂きました次第です。
何卒宜しくお願い申し上げます。

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○○です。

オランダ行ってきました。気温はかなり寒かったですが、TRIへの熱い思いが伝わる10
周年ライブでした。1日で13例の症例予定、術者は世界中から10名。日本代表はもちろん
斎藤先生で、穿刺から止血まで世界のトッププレイヤーの手技を拝見させていただきまし
た。まずは、皆さんの穿刺がうまいことに驚きです。キムニー先生は助手にさせていまし
たが、助手が入らずヘマトーマにしてしまい、それをキムニーが何とかすべくしていたの
が最も時間がかかっていましたが、それ以外は使う針も皆異なり、ワイヤーも異なってい
るのですが、それぞれの方法でうまくやっていました。私自身、韓国のライブでやったと
きに英語と緊張で穿刺で手が震えたのを記憶していますが、ライブという困難な状況下に
おいても皆さん上手でした。Drug-elutingがもっと使用されているかと思いきや、ほとん
ど通常のメタルステント(express, JOなど)で少々驚きました。値段が高いという理由
で実際drug elutingはヨーロッパ市場の8%とのことです(メーカーの人の話で正確かど
うかは不明)。bifurcationをどうするというのが、議論としては多かったように思いま
す。

私は最後の2症例のモデレーターを仰せつかっておりましたが、なんと時間の都合でスキ
ップとなり、役目を果たせず、あとで、キムニーさんには謝られました。その後夜の懇親
会へ行きましたが、TRI好きの会ということで、英語ですがいろいろな方と同じような
興味、同じような悩み、問題点ということで盛り上がりました。ついでにIkariカテの宣
伝も少々してきました。来年の1月からヨーロッパでの販売が始まる予定です。また、ヨ
ーロッパ工場の技術者(ベルギー人)にIkariカテにつき矢のような質問を受け、答えて
きました。

さて、今回の感想ですが、まず参加者が130名とかなり少ないのが印象でした。キムニー
先生は300名くらいを見込んでいたらしいのですが。ヨーロッパでTRIは全体の8%と
いうことで、あまり広まっていないというところです。キムニーやルーバート先生方も地
方に出向いて初心者講習のようなことをやっているらしいのですが。ちょっと話をしたス
ペイン人の医師もTRIは興味はあるが、きっかけがないとのことで、始めてないとのこと
でした。

まだまだ、世界を見るとTRIは少数派であるのが現実です。TRA-netの皆様ますます頑張り
ましょう。

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○○です。

本日、当院へ○○先生にお越し頂きPCI 2例して頂きました。
○○先生お忙しい中ありがとうございました。
おまけに全く見えないシネでご迷惑をおかけいたしました。RCAは特に見えません。
(ほんとにballoonのマーカーが見えないことがあります。)
現在、当院はアナログのシネだけなので皆様に画像をお届けするのが非常に困難な状
況となっております。文字だけでのご紹介とさせていただきます。

一例目は2週間前のLCxのMI post PCI の方で
本日のtargetはLAD mid diffuse 75〜90% with calc.です。
LAD take offの立ち上がりが90°でそのすぐ先でまた90°の屈曲があり、しかもび
みょうに50%くらいの狭窄があります。
さらに#6 dist.にeccentric75%狭窄があり、その先の病変なのです。
前後を見るとそれなりに血管径はあり、m-mは3.5mmくらいかな、と思うのですが、
lesion付近はdiffuseに狭窄があり最狭窄部前後の血管径は2.5mmくらいでした。
とってもいやーな予感がしたので○○先生にシネを見ていただき、結局お越し願い手技
をお願いすることに致しました。
始まってみると予感的中。
とりあえずBMWはtrapされてlesion超えて少ししたところで進まなくなりました。
CrossSail 2×20mmを進めましたがこれもdeep sheatしてやっとこさlesionを越えた
という状況。
それからLAD dist.までwireingされました。
IVUS tryするも全く進まず、Stentはまず無理といった雰囲気でした。
とりあえずCrossSail 2×20mmで拡張したところ予想のほか綺麗になったためこれで
週了とされました。

二例目はSVG-RCA occludeの方でnativeを開けていただきました。
#1:90%、#2:90%、#3(anastomosis):90%でした。
ただし、入口部からdiffuseな狭窄あり、カテのengageは到底不可能、GCを浮かせた
まま手技を開始していただきました。
BMWは#3をこえず、Choice PTでcross、2wireとされました。
例のごとくIVUSは通らず、2.0mm→2.5mm balloonで拡張、何とかTristarを最も狭窄
の強かった#2へ持ってていってもらい、Stent入れられました。#3はballoon通過不
能。
#1はballoonで50%へ拡張。以上で終了されました。
私の読みが悪く、当初、そんなにかちんこちんの硬い血管とは思ってませんでした。
これをGCプカプカのpoor buck upでPCIするのって至難の業だったと思います。

今日は2例ともいやな予感的中。○○先生に来ていただいてほんとによかったと思いま
した。
お忙しい中、ありがとうございました。

TRA-net入っててよかったと思いました。

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