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○○です。時差ぼけで、今は眠くないので、○○先生から以前リクエストが
あったTCTニュースをお送りします。

1)JJの担当者から連絡を受けた人も多いと思いますが、SIRIUSですが、最終結果も
PCRの時の400例での中間報告と殆ど変わりませんでした。再狭窄率は、ラパマイシン
8.9%、コントロール36.3%で、TLRも各々3.9%、16.6%でした。ラパマイシンの再狭窄
は、やはりステント近位部のperi-stent restenosisによるものが多かったとのこと
です。面白いデータとしては、ラパマイシンで再狭窄をきたしたもののうち、実に
87%がfocalなもので、diffuse 0%・proliferative6.5%・total6.5%だったそうです。
ラパマイシンはステント再狭窄を予防する上、仮に再狭窄しても再治療がやさしい可
能性があるようです。

ただ、最大の問題は価格で、これはライブ中も、随分と高すぎると問題になっていま
した。

また、ステント再狭窄については、皆さんよくご存知のReduce2と殆ど同じデザイン
で、ISRにCBが有効かどうかを検討したRESCUT試験の結果が今日発表されました。200
例少しをCBとPOBAにrandomizeしましたが、再狭窄率は29vs31%で、全く予後に有意
差はでませんでした。ただし、急性期は、CBの方がballoon slippageがおきにくく、
使用バルーン数も少なく、ステント植え込み追加も低い、とのことで、遠隔期成績は
変わらないが、その場の手技はCBの方が容易、と結論づけていました。

2)ライブは、coronaryの再狭窄はCypherで一定の解決をみた、という認識が皆に
あって、bifurcationとdistal protectionが花盛りでした。

bifurcationでは、コロンボが豪快に、LMT-LAD、LMT-OM、LMT-LCxに3連kissing s
tentをして会場を唖然とさせました。他の先生方はconventionalで、特にフラン
スの先生方は、私も良く使うjail wire→wire交換→KBTを標準的手法として定着
させたいようでした。ただ、DCAというオプションが実質的にないので、かなり無理
をしてステントをしている印象が否めませんでした。再狭窄は解決できても、plaque
 shiftはどうなんでしょうか? DCAは必要なのか(私はそう思いますが)、あるい
はかつて流行したTやYの複雑分岐部stentingが有効性を示して復活するのか、これか
らの課題でしょう。

3)distal protectionはフィルターが主でしたが、格納するさい、シースがステントで
つかえたことが何回かありました。みな、最終的にはうまくいきましたが、リアル
ワールドになったとき、パークサージはおそらくおもいっきりひっぱればバルーンは
抜けるのでしょうが、フィルターは冠動脈にささくれだってささるので無理でしょう。何
か惨事がおきそうな予感もしました。

明日は、タキソールの発表ですが、それ以上に、朝、滋賀からのライブデモがありま
す。大和魂でその実力を遺憾なく発揮され、全世界の同業者をうならせるような、素
晴らしいパフォーマンスを期待しています。

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いま、ワシントンにいます。○○先生にcoronaryは、任せて、僕はperipheralを色々
お知らせします。iliac, SFA,below kneeのinterventionが盛んです。様々なステン
トがあり、nitinolステントが花盛りという感じですね。SFAのCTOの成功率が、90%で
あり、crossover法、transpop approach,laser ,cryopathyなど、below kneeにい
たっては、Y stent、rapasteなど、coronaryとは、かわりません。今回は、main
ホールと、シアターのどちらにいても、去年のCCTのように、インターホーンで、選
択して、見れるのは、よかったです。テロを心配して、来るか迷いましたが、正解で
した。
PSコロンボのトリプルラパステ同時植え込みは、どうやって、植え込みバルーン抜
くの?とびっくりしましたが、今回のライブ中では、このようなステントの植え込み
がほかでもみられました。T stentの亜型で、同時に本幹とサイドにステントいれ
て、先にサイドを広げて、それから本幹を広げる。ステントのギャップを少なくでき
るというメリットがあるみたいですね。ラパステだから、できる技なんでしょうね。

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○○です

○○先生ありがとうございました(しかし、私も行きたかったです・・・・)
ラパマイシンはやはり大いに期待できるようですね

ISRのCBは、最近IVUSで確認しているのですがPerfusion BalloonやPOBA
と比較しても仕上がりの綺麗さ抜群です。
POBAをして後にIVUSで確認するとStentを追加したくなります
それに、以前Leonらが発表していたように数時間後には
ストラットから押し戻されているのも確認されます

○○先生 ご報告ありがとうございます
教えていただきたいのですが、Below KneeのInterventionは
通常のCoronaryのステントを使用するのでしょうか?

コロンボDrの豪快な技を是非見てみたかったです

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○○です

small RCAへのアセチルコリン負荷は結構危険ですよ
カテはwedgeするし、そのまま造影剤打ってVFになることも・・
挙句の果てにそのために、重要なLCAのアセチルコリンできないし
small RCAではまずLCAから負荷をすることをお勧めします
もし、LCAでnegativeで臨床上どうしても必要なら、
勇気をだしてしますが・・ 怖いです

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○○です。
私も今回は特に時差ぼけに苦しんでいます。今朝の4時です。
それにしても冷房の効いた学会です。外気温はせいぜい25度くらいしかないのに、会
場はキンキンに冷やしてあります。妻に不思議がられながら、念のためウインドブ
レーカーを持って来て良かったと思いました。

さてTCTは始めて参加いたしましたが、様々なことに興味津々です。雰囲気はCCT
Japanと共通で、僕たち日本の若手にとっては慣れ親しんだ雰囲気があって快適で
す。現在の会場でやるのは今年までで、TCT2003は北側へ数ブロック移動した新WCCで
開催されるようです。新WCCの建物の外観はほぼ完成しています。非常に都会的かつ
近未来的なデザインでインパクトがありますが、立地がちょっとだけ不便な感じで
す。また周囲の景観に何となく合わない感じがします。

会場にいるとアジア人の参加がAHAより目立ちますし、アジアの勢いを感じますが、
残念ながらその中心には日本はない感じを受けます。ひとえに国内法的な規制の複雑
さが、競争力を低下させている印象を受けます。これはデヴァイスに限らず、薬品や
診断的キット、さらには細胞生物学の治療的応用に関して、その印象を強くしまし
た。手技的にはやはり日本が傑出していると感じますが、種々の臨床データ等に関し
ては不利な印象です。2日目の午前のメインホールで、”明らかに二日酔い”のパク
先生のコメントを聞きながら、アジア地域の今後の覇権について思いを巡らせまし
た。いま少し弱気になっている日本は、経済的な問題に加えて、精神的にも大きな転
換点に来ている印象を強くしました。しかし米国も経済的には安定しているとは言い
がたい状況ですし、やはり戦争がいつ終結するのか、多くの米国人は不安に感じてい
るようです。それでも陽気にかつ強気に振舞えるのが、彼らの強味なんでしょうか。

さて今日は滋賀から大和魂の中継です。昨日午後、スミソニアンでゼロ戦と日系人収
容所のコーナーを眺めつつ、愛国心を高揚させてきました。取り留めのない内容で恐
縮ですが、若手からTCTレポートでした。

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○○です。
TCTにご参加のみなさまお疲れさまです。
今年のTCTも参加者が1万人を越えており会場は大盛況だと聞いております。
さて、SIRIUS studyに関してはrestenosisを起こしている箇所としてはstent edge, stentのgap, CTO lesionが多い(といっても9%ですが)そうです。やはりCTO病変などは今後もDrugのdoseを増やしたり(side effectが起こらないように)改善が必要なようです。TCT Liveの最初の中継でOral rapamycinのFollow upのAngio+IVUSをしていたと思うのですが直接Stentにeluteしているのと比べ明らかにIntimaが乗っていたように思えます。初日に3例follow upのIVUSをしましたが普通のStentとintimaの盛り方は変わらないように思います。Liveで中継したのは3.5×8mmのStentなのでrestenosisしていないのは当然といえば当然ですよね。それにOralで効くとは・・・って感じです(side effectも大丈夫なのでしょうか)。

Bifurcationに関してはまだまだ良い解決策がなくKBTやT,Y Stentをこちらでも多様しているようですがresteは多いように思います。今回のLiveでbranchにstrutのないAST Stentを使おうとしていますがDeliverlyが悪く今の所2戦2敗です。今日もう1例あるのでそれがlast chanceですがそんなdeliverlyの悪いStentはどうなんでしょう?Drug eluting stentのBifurcationに対するStudyもやっていますがこちらではstentのunderexpansionなどが多くそこそこresteしているようです。

今日は滋賀からLiveがあるそうで日本人の器用さを発揮して頂きたいです。

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○○です。

いままで私が所属した病院はすべてエルゴメトリン負荷を行う施設でしたが、
RCAsmallにはどの施設もしない方針でした。

> 皆さんはsmallRCAに対してspasm検査はどのようにしてるでしょうか?必要ないので
> しょうか?本症例ではRCAは二番まで、比較的大きなAMbranchがありましたが。

ワシントンのスミソニアン博物館にある、世界でただ1機のみ現存しているゼロ戦を
見たときには、私も日本人としてなぜか感動しました。

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○○です。

環境適応能力?のある私は、ゴキブリのように時差ボケもなくワシントンの夜を堪能
して帰ってきました。

TAXUS IIの結果も出まして少し次の時代も見えたような気がしました。

展示ではおもしろいデバイスが沢山あり(将来モノになるかどうかは別にして...)
楽しかったです。

本日のCCT JAPANよりのLIVE(CTO, LMT DCA)は外人には不思議な感じに見えていた
ようです。

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ホテルと学会の往復しかしていないために、時差がまったくなおりません。今日帰る
からいいか?PVDでは、wall stentの成績が悪く、smart stent(cordis)がめちゃよ
かったです。また、cryopathyによる。PTAもまた、やってました。ISRには、
RESCUT,REDUCE IIとも、 POBAとの差を認めないという結果がでていました(詳細
は、デジカメの再生後可能です。)。これで、EBM好きの日本の先生は、 CBを
使用しなくなるんでしょうか?でも、CBの使いかたで、ステントを植え込んだが、高
圧バルーンが破裂するために、ステントがちゃんと拡大できていない症例に対して、
CBで、ちゃんと拡大できるんだという報告がされていました。個人的にステントの拡
大するデバイスとして、CBが最高と思っていたので、なるほどと納得しました。
あとは、minirailの発表も、聞きましたが、こちらのヒトの感覚では、CBのかわりに
使え、かつ通過性は抜群という発表をしていました。あと、foxholly アテレクトミーが簡
単そうで良かったです。でも、その成績の発表は、ステントを植え込んでいるので、
よくわかりませんでした。とにかく、今回のTCTは、DES(eluting stent)で、決定的
なPCIになるので、あまり期待していませんでしたが、DESのPCIでの戦略の変化(結
局、ステントが出はじめたころのように、いかにステントを高率よく病変にいれるか
が、再注目されている感じ、(タキソールも、簡単な病変とはいえ、ISRは、ほとん
どなく、periばっかりでしたから、これは、○○先生に報告してもらいましょう)、
CCTのライブは、加藤、玉井の実践的な英語と、英語になるとやたらかわいらしい
声に聞こえた孝彦先生が印象で、CTOに関しては、そのすごさは、CCTのライブほど、
感じられませんでしたが、消化不良でしょうか?今回のTCTに色々な先生が、こられ
ていたんですね。今回、○○先生に八戸ライブに呼んでいただきましたので、ラー
メン検索とTRAの皆様と、面識をもてることを楽しみにしてます。最後に、Dr
Riesmanが、drug eluting rotablatorという表現をしようしてました。爆笑でした。

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○○です。

○○先生からのご指名ですので、タキソールについて。おそらく週明けにはボストン
の担当者が結果をもって先生方を伺うと思いますが、患者背景は、RAVELとSIRIUSの
中間のような感じでした。15mmのNIrで比較して、controlの再狭窄率が約20%である
のに対して、何をステント再狭窄と定義するかにもよりますが、In-stentでは
moderate release 4.7%・slow release2.3%、In-segmentでも各々8.6%、5.5%と、圧
倒的な成績でした。また、詳細なQCA計測によれば、edgeのMLDが、6ヶ月間にわずか
ながら改善するようで、ラパマイシンとはそのあたりが違うのかもしれません。

ということで、タキソールがぬられたエクスプレス・ステントが、マベ2にマウント
されてでてくると、これはまた凄いことになりそうです。

カッティングは、多分アメリカでも特別なデバイスとして売られているはずで、普通
のバルーンよりずっと高価です、ミニレールは、そんなことはなく、価格が安いので
流行るんだと想像しております。

今回のTCTのわたしてきな総括(coronary)は、
1)一般的な病変での再狭窄は、DESで一応の解決をみた。

2)だからこそ、CTOとLMTをこなすウデが、さらなるPCIの適応拡大の上で、とても
重要と個人的(オタク的?)には痛感

3)分岐部の決め手はない。けったいな分岐部ステントがいろいろでましたが、みな
bulkyでつかえそうもありません。Cypherとjail wire technique・KBTの併用が標準

4)しかし、DESの価格はどうなるのか、これを保険診療で(世界のいろいろな国
で)affordしうるのか?

5)DCAやロータはニッチかもしれないが、必ず生き残る
→加藤先生が、DESでは、plaque shiftは解決せえへんで、とおっしゃっていたのが
印象的でした

6)アメリカはSVG病変が多いのでとても大変。これは、distal protection+covered
stentかしら?
→レノックスがお勧めする、SVGの標準的治療法の最後に、Find a surgeon who
hates vein grafts!! とあり大笑いでした

7)小さなことですが、抗血小板剤は、みなクロピドグレルになっており、今更チク
ロピジン使っているのは日本だけ。これは、行政の速やかな対応を希望します。

8)CBですが、ISRの治療に用いて、再狭窄率はかわらないにせよ、初期成績では
POBAを上回るわけですから、より安全なデバイスを使う、ということで、すくなくと
もCBを使うということをやめる必要はないと考えます。

9)foxholly アテレクトミーは、ステント内をデバルクするのならいいのですが、
コントロールがあまりきかないので、nativeでやると穿孔を生じるようにも感じま
す。私は、IVUSみて、狙ってDCAするほうがずっと安全なように思いました。

などなどです。勝手な意見ばかりで失礼しました。ここ数年の中では、一番これから
のPCIの方向性が見えたと思われる会で、とても有意義な数日間でした。
brachytherapy全盛のときは、照射の時間が単調で耐えられませんでしたが、それな
りにライブもテンポよく進んで面白かったです。皆様、どうもありがとうございまし
た。

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はずかしいので匿名希望です。

幼稚園児なみの知識しかない小生としてはとてもためになる話です。
なんかお礼をいいたかったのでメールしました。
どうもありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

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○○です。
ホントに皆さん、TCTの会場でしっかりと勉強されており頭が下がります。
一方私はかれこれ10年以上着続けているサマーセーターで1日目に臨みましたが、
その格好では寒すぎたHall Aに4時間居座ったところ少し風邪を引いてしまい、二日
目以降は鼻声で会に臨みました。

 ちょっと遅れてしまいましたが、ぼくもTCTニュースです。
 着いた日の夜は○○先生のお気に入りのお店に御一緒させて頂き、しかもここが安
くて旨いと来ている、その時に写したスナップです。
 JACCTの時に、N先生が平然とTRIをされていたとの事でしたが、<中略>
 その日の夜は話に花が咲きましたが、僕は時差ぼけでお二人のわきで夢うつつでし
た。

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○○です。

○○先生、写真どうも。会場は、途轍もなく冷房が効いていて、真冬のように寒かっ
たですね。私も、途中でホテルに戻って、シャツを2枚着込んで寒さに耐えました。

写真のお店は、Jaleoという、とても流行っているスペイン料理屋で、もともとは
ZAGATで見つけました。一皿3〜7$くらいのタパス(小皿にのったツマミ)を食べな
がら、酒を飲むお店です。ワインもみんな20$から30$くらいのスペイン産ばかりで
す。場所は、480 Seventh St., NW (E St)で、現在のコンべェンション・センター
からなら歩いていくことも可能です。予約を受け付けず、来た順に入るラーメン屋み
たいなシステムですが、どんなに飲み食いしても、値段は知れていて、DCでは抜群の
コストパフォーマンスだと思います。

DCに行く機会があったら、是非、試してみてください!

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○○です。

TRA-netで聞くTCT速報は本当に迫力ありました。
情報を発信していただいた先生方ありがとうございました。

ところで、以下のディバイスについてどんなものかを解りやすく教えてください。

1,foxholly アテレクトミー
2,ミニレール

よろしくお願いします。

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○○ですが、coronaryでいろいろ書いた、私が答えないといけないんでしょう。でも、○○先生、この質問、とっても難しいです。とくに、解りやすく(!)、なんて聞かれてしまうと。

foxhollowですが、DCAからバルーンをなくし、ノーズコーンとカッターの間が折れ曲がるようにして、そこにplaqueをはさんで、カッターを引きながら切除しよう、というようなデバイスです・・・  何のことだか、全然わからないでしょう??? おそらく、このデバイスを言葉だけで説明するのは不可能です。たいへん失礼な言い方になってしまうんですが、どこかで一度ご覧になってください、としか言いようがありません。日本の代理店がどこになるかは、まだ、未定のはずです。

ミニレールは、もう少し簡単で、ワイヤがバルーンの外側にでているバルーンです。要は、buddy wireでバルーンを拡張したような機序がはたらくわけです。外側のワイヤが、plaqueに割をいれて、cuttingのように、きれいに拡張すると宣伝されています。最近、日本に支社をもった、香港資本のメーカー、ネイチの製品です。

あまり、というか、全くお役にたてなくて、スミマセン。

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○○です

○○先生 TCTお疲れ様でした
ところでミニレールっていうのはカッティングバルーン
のブレードの代わりにガイドワイヤーのフレキシブルな
部分が付いていて、今のカッティングバルーンに比べて
屈曲病変でも末梢病変でも行きますよって噂を聞いたこと
あるのですが、それなんでしょうか? すみません変な質問で

カッティングバルーン派の私に届いた噂ですが・・・・
もうすぐ日本でも手に入るかもって

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> ところでミニレールっていうのはカッティングバルーン
> のブレードの代わりにガイドワイヤーのフレキシブルな
> 部分が付いていて、今のカッティングバルーンに比べて
> 屈曲病変でも末梢病変でも行きますよって噂を聞いたこと
> あるのですが、それなんでしょうか? すみません変な質問で

昔昔、ファルコンなるモノレールバルーンが有りましたが、確か特許の関係でバルーンの外側をガイドワイヤーが通っていました。

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○○です。

ミニレールですが、○○先生のおっしゃる通りのデバイスです。私も使った経験はあ
りませんが、ライブでみるかぎりは、カッティングよりは、末梢にいくようです。広
げたあとの、見た目の感じは、きちんと入るならカッティングの方がよさそうです
が。いつ保険が通るかについては、情報もっていません。

話は多少かわりますが、外国の先生は、カッティングにあまり慣れてないせいか、日
本なら絶対に10mmとおもっても、15mmを出してしまい、不通過ということがしばしば
ありますね。

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○○です

確かに、広がり方の差は丸と角の差でしょうね
いや、以前にこのバルーンの話を聞いてワイヤーが
付いているのなら、要するにbuddy wireでバルーンを
拡張したような感じですから 明らかにカッティングの勝ちかな
っと思ったりもします
見たことも、使ったこともないので分かりませんが・・・

Lenoxの○○先生 IVUSでの差ってありますか?

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○○です。

○○先生の御説明の方が解ると思いますが、foxholly アテレクトミーは、コンコルドのように頭が折れ曲がり、そのバイアスを利用して?削る鉋(かんな)です。
あーっ、ますます解りにくいでしょうか...すみません。

ミニレールは、○○先生の御説明通りなのですが、私には効果が良く解りませんでした 。

私が個人的におもしろい(笑いも含めて)と思ったのは、CTOをワイヤー無しで鉗子で噛みながら・拡げながら進んでいくFRONTRUNNERというdeviceや、falseからtrueに穴を開ける(マルチファンクションの様な構造のもの)Cross Pointというdeviceが有りました。
どちらのブースの方に聞いても“日本人はワイヤーの操作がうまいからねぇ”と皮肉?を言われました。

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○○です。
○○先生の、バイオ治りましたか?先生の口から聞いたことが、文字でネットを飛ぶと、やはりニュアンスが伝わりにくいんでしょうね。
ミニレールは、○○先生○○先生の指摘どうりです。もともと、特許の関係で、バルーンの外にワイヤーをだして、モノレールの特許をクリヤーするためのもので、バルーンの先端のチップにしかワイヤーが入ってないので、ミニレールといいます。しかし、それではプッシュが悪いので、昔のfixed wireのバルーンカテーテルのように中に、ワイヤーを入れたのでした。イメージとしては、fixed wireの構造の先端部分だけ、モノレールの仕組みをいれて、ワイヤーをいれたあとに、いれれるfixed wireという感じです。ですから、通過性は抜群なのです。また、そのfixedワイやーのバルーンの部分が、丁度モノレールのワイヤーがでる反対側のバルーンルーメンに固定したために、拡張するときに、180度同士(多少ずれます)にガイドワイヤーで、病変部で、亀裂をつくりながら、コントロールして、拡張しようとするもので、その結果的にカッティングと同様の効果があると思われています。病理は、ガイドワイヤ^−の部分がより、拡張されていたイメージがあります。focused force angioplastyといってました。スライドの文字では、そのいいとこは、concentrates stress to fracture plaque at low inf.pressure, before the balloon is fully inflatedだそうです。
会社は、ネイチで、来年デリバーされるそうです。

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○○です。

なるほど、ミニレールとは、POBAで病変部が硬くてバルーンが拡がらないときに、
もう一本ワイヤーを通してそのワイヤーをカッティングの刃の代用とすれば、内膜に
線状の傷を入れることができて拡張できるという理屈を、1本のワイヤーで実現した
モノと考えれば良いのですね。

> 私が個人的におもしろい(笑いも含めて)と思ったのは、CTOをワイヤー無しで鉗子で
> 噛みながら・拡げながら進んでいくFRONTRUNNERというdeviceや、

これは私も見たことがあります。
CTOの病変部を、パクッ、パクッ、とかじりながら進ませようとするディバイスで、
私は”パックマン”と勝手に呼んでいました。
でも、あんまり流行りそうにはないよね・・・。

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○○です。
実は恥ずかしながらミニレールなるものを知らなくって誰かが答えてくれるのを待っていた次第です。ごめんなさい。
こっちでもみなさん10mmのCutting balloonはISRに結構使っておられますよ。Randomized TrialではPositive dataが出ないのにやはり急性期の仕上がりの良さを気に入ってかこれだけは何故か使ってます。Dr.Leonがやっていたようにガチガチのcalcified lesionにはExtra supportでRotaしてからStentを入れてますがRotaの使用頻度は日本に比べるとかなり低いと思います。DCAに関しては日本でもUSAでも差がでなかったのに加え時間がかかるからとのことでやっているところを見たことがありません。(LMTに関しては韓国のPark先生が有意差ありと報告してますがLenoxではLMTは基本的にOpeなのでこれまたやりません)
Procedureに関してはみなさんがおっしゃるように国民性と手先の器用さがあまりに違うので何ともコメントのしようがありません。

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○○です。

> 国民性の違いを感じました。でも、名人芸重視・ある意味で道具軽視の日本は、かの
> 大戦以来、ずっとアメリカには負けつづけていますから、PCIだけは日本・名人芸の
> 最後の牙城としていたいですがね。裏TCT報告でした
その通り負け続けてます。だから日本が勝つには最後の牙城にしがみつくのでは
なく、発想を変えるべきなのでしょう。

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○○です

手先の器用な町工場が狭い国内だけで争っていても、勝てません
親方の目の色ばかり見ていても勝てません
もっともっと大きな視野で黒船と戦っていきましょう

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○○です。
>日本が勝つには最後の牙城にしがみつくのではなく、発想を変えるべきなのでしょう。
まさしくその通りだと思います。Pre, Post, 6ヶ月後・・・のIVUSやAngioをほとんど取りこぼしなく出来ているのは日本くらいなものです。SIRIUS StudyにしたってPost, Follow-upのIVUSができているのは20%くらいだそうです。Sponsorの問題などでDrug stentなんかは難しいと思いますが(CTO, Bifurcation又はAMIなどで)Multi center Studyを組んでDataは全部Core Labo解析にしたら(これも難しいかもしれませんが)世界が注目してくれるものが出来上がると思います。Drug stentの成績がすごいので逆に新しいDeviceはそんなに注目されないと思います。Deviceにこだわらず視点を変えることが大切なのではないでしょうか(えらそうにスミマセン)。僕は発想力が貧困なので良いStudyは思いつきませんがTRA-netのみなさんで力を合わせれば世界に十分アピールできるものが作れると思います。

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○○です。

先日のメールは、やはり時差ぼけが影響していたのか、一部不適切な表現があってすいません。お詫びいたします。
外国へ行っていて、しばしば耳にする、以下の3点への反論を書いたつもりが、変な文章になっちゃいました。

1:日本人がCTOを通せるのは、「秘伝」のミラクルとかコンケストとかいった、特別なワイヤを使えるからである。我々は、単にそうしたものを使えないからCTOが上手くいかない。

→ミラクルやコンケストさえ使えば、誰がやっても上手く行くのでしょうか? もちろん、そんなこと、ないですよね。それに、あれだけの銘品を作るのに必要だった感覚、洞察力はどう評価されるのでしょうか?

2:日本人はAmigoやDesireでnegative dataがでたDCAをどうして使うのか?

→単に再狭窄を予防するためではなく、現在のDCAの主たるスタンスは、plaque shift対策だと思います。また、LMTやLAD・LCx入口部に厳しく適応を限っていては、今の術者が引退する時、誰がその技術を伝承できるんでしょうか? いきなりそうした病変からDCAを始めることは不可能です。

3:日本人は、やはり再狭窄予防に有効でなかったロータブレータにこだわるのか?

→多くの人は、バルーンで拡張不能の病変、あるいはIVUSで石灰化が高度で、そうした(それに類する)事態が予想される病変に限って使用していると思います。

特に、1は、私たちの諸先輩方が、営々と築いてこられた文化を、真っ向から否定されるようで、実際に言われてみると、とっても、自分は悔しいんですね。2と3は、EBMの拡大解釈であって、日本の(一部の? かもしれませんが)スタンスを説明するには、○○先生が言われるように、日本発のメッセージを出していかないと、と思います。

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○○です

○○先生、○○先生、○○先生の御意見に大賛成です
私も昨日は抽象過ぎるメールにしてしまいましたが、○○先生の
言うとおり学会、学閥を越えたこのTRA-netこそ 日本発の
データが出せる場ではと考えています
以前 ○○先生の言われてたTRA-netで何かデータを出しましょう
という御意見にも当然大賛成で、あの時点でご提案したガイディングの
スタディーですが、現在 皆様が簡単に登録できるように
web形式で作成中です  もしご賛同される方がいらっしゃいましたら
是非 ご参加お願いします
詳しい内容については後日またアナウンスさせていただきます

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