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お疲れ様です。○○です。平素TRA-netな皆様には貴重な御助言を頂き、誠に
有難うございます。

さて小生2002年4月より職場を移ることになりました。今週までで2年間勤務した

○○病院を辞して、4月1日より○○病院・循環器センターへ勤務いた
します。長年住み慣れた○○県を離れ、医局人事を離れ、○○へ居を移すことになり
ました。今回の異動に際しましては、同センターの○○先生に御高配を賜りまし
たことは申すまでもありません。今後当面は○○先生の下で修行に励み、研鑚を重ね
たいと考えております。またこれまで2年間、不肖の後輩を暖かく指導して頂いた

○○先生に、この場をお借りして心から御礼を申し上げたく存じます。

それでは諸先生方、今後とも宜しく御願い申し上げます。

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○○です。

○○先生、○○先生ご意見ありがとうございました。両先生の意見が私と同じと知
り、意を大きくしました。
個人的な意見というか、speculationでしかないのですが、viabilityのないCTO例で
も、PCIが有効であるのならば、梗塞周辺のborder zoneへの血流改善の効果が大きい
のだと思っています。border zoneは、正常心筋と梗塞心筋が混在しており、血流改
善することにより、残存心筋の皮薄化を防ぎ、リモデリングを予防でき、ischemic
VTの温床となる同部位の電気的安定をもたらすのではないかと思っています。

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○○です。       

○○先生res有難うございました。また、○○先生、○○先生御意見有難うございま
した。まず、PETの検出率が80%と書いてあるのは正確には「陽性検出率と陰性検出
率がともに85%でPETでviabilityありと判断されると85%の症例で壁運動が改善し、
PETでviabilityなしと判断されると85%の症例で壁運動が改善しない。」と考えてく
ださい。また、TLの%up-take>50%も同様です(添付図参照)。したがってRIの
negative predictive valueが決して低いわけではありません。backgroundまで取り
込みの低下した%uptake<40%ではほぼ100%に近いnegative predictive valueが得
られますし、%uptake>60%で100%に近いpositive predictive valueが得られま
す。
○○先生や○○先生の御意見も理解できるのですが、上述のdataを積み重ねたRIの研
究を無視して「基本的には、open artery theoryに則り、閉塞した病変は、可能な限
り、片っ端から開けています。」はやはり乱暴な考え方だと思います。
まず、Open artery (theoryではなくてhypotheseだと思うのですが、)この仮説が
正しいと考えるならば、%uptake<40%というRI上viabilityがないと判断される領域
の血流を改善した群と改善しない群を比較することで仮説を証明する必要があると思
います。たとえば2%ぐらいのimpactがあるとして対象群の死亡率が10%だとすると
有意水準5%検出力80%の条件で片群900例の研究になります。あるいはremodelingだ
けを評価基準にするなら少ない症例で有効性が証明できるかもしれません。逆に仮説
が間違っていてviabilityの無い領域に血流を再開することに意味を見出すことがで
きなければ、患者の貴重な時間を使い無駄なことをすることは慎まねばなりません。
つまり、証明されていない仮説をもとに治療方針を組み立てていながら、仮説を証明
する努力をしていなければこれはかなり乱暴な考え方ではないでしょうか?もうすで
にRI研究者から一つの基準がしめされ証明する仮説も存在するなら、症例を積み重ね
るより実験計画をたてて誰もが納得の行く結果を出すだけだと思いますが…

>recent MIや、CTOの再潅流は、収縮能の改善に対するevidenceは乏しく、左室拡大
や、心事故の予防のみが報告されています。このレベルで、viabilityがpoorと考え
られる症例では、このようなメリットも消失してしまうのでしょうか?

recent MIの場合
梗塞領域のinfarct expansion
残存血流がviabilityを保つに不十分で梗塞領域がすべて壊死に陥っている場合は再
潅流効果は期待できないと考えております。しかし、preconditioningなどで虚血耐
性が高まっており不十分な血流下でもviabilityを保っている領域があれば再潅流効
果により梗塞領域を小さくしinfarct expansionを最小限にとどめることができると
考え積極的に治療してきました。残念ながら慢性期心機能は治療前の%uptakeに強く
規定されますが、%uptake<40%症例でも再潅流後%uptakeの改善を見られますので数
日以内のlate reperfusionには意味があるかも知れないと考えています。


非梗塞領域のhypertrophy and expansion
慢性期までずっと梗塞領域の残存血流がviabilityを保つに不十分であれば壊死した
梗塞領域はすでにremodelingしており再潅流効果は期待できないと思います。「結局
viabilityがないといえるアイソトープでuptakeが大きく低下している部位というの
は心エコーで壁が薄くなってしまっているところと一致するのではないでしょうか
?」と○○先生がおっしゃっているのに相当すると思います。現在、このような症例
に対して梗塞領域の再潅流だけを目的としたPCIは施行していません。梗塞領域が薄
く引き延ばされ、完全閉塞で側副血行も無く、Tlのup-takeがbackgroundまで低下し
た(%up-take<40%)、recent MIを積極的に治療する根拠がありません。

CTOの場合
古典的なhybernation心筋は虚血を解除すれば数時間から数日で壁運動改善をみと
め、○○先生の症例のごとく数ヶ月かけて壁運動改善する心筋の存在も示されていま
す。いずれにせよ「細胞膜の電気的勾配が維持され、ATPを生産するための代謝活性
が保持され、基質や代謝物の運搬に必要な血流が存在していること」が必要です。
backgroundまで取り込みの低下した(%up-take<40%)領域が三つの条件を全て満た
している可能性は非常に少ないと考えます。また、壁運動の改善が認められなければ
ガーデンフォース効果が存在すると仮定したとしても血流のみが及ぼす心筋全体のス
トレイン分布の変化は小さくremodelingには影響しないのではないでしょうか。

>よく、CTOを開ける意義のひとつに、「将来、他枝 に病変が進行した場合の
collateral sourceになりうる」と言われますが、このレベルの症例では、心筋組織
内での潅流圧も上がっているでしょうから、このメリット も消失すると考えたほう
がよいのでしょうか?これについてのevidenceはないように思いますが、そうする
と、「基本的には、open artery theoryに則り、閉塞した病変は、可能な限り、片っ
端から開けています。」と言う姿勢になっています。(言い訳 がましくてすみませ
ん。)また、何回もカテをしなくて済みますので、経済的側面 、入院日数、医師の
仕事削減という面からは、メリットがあります。逆に、○○先生の施設で、viability
が全くないと判断して、medical followとする症例は、どのぐらいの割合を占めるの
でしょうか?<

私はCTOを治療する意義は虚血の解除と壁運動改善ならびにremodelingの抑制である
と考えていますが、「将来、他枝 に病変が進行した場合のcollateral sourceになり
うる」などの可能性が示唆されているようです。このようなことが本当におこるので
しょうか??
去年当院でmedical follow となったのはCTO25例のうち1例です。

>私の知っている範囲では、DOB負荷エコーは、虚血の検出に有用ですが、recent MI
で、すでにasynergyの存在している例での、viability判定に用いるのは難しいので
はないでしょうか。contrast UCGにも、tryしていますが、LAD領域以外の判定は、難
しいのが現実のように思います。<

あまり詳しくありませんが、「viabilityがあれば壁運動がDOBで改善する」ようなこ
とを聞いたことがあります。少なくともDOB負荷GATE-SPECTのQGS解析で壁運動評価が
viability評価を向上させたdataはないのでほんとうのところはわかりません。

>ご示唆ありがとうございます。びっくりしたのは、PCI6ヶ月を超えて、壁運動が
改善し、ほとんど正常までに戻った症例があったことで、positive remodelingなん
てあるんだろうかと思ってました。代謝シンチについては、検討してみます。CTO症
例で、LVGが全く正常という症例が時々ありますが、そういう症例も、collateralの
発達に伴い、このような経過をたどっているのでしょうか。<

長い期間、繰り返し虚血にさらされると不全心筋に生じているのと同様に胎児型へ形
質変換がおこり虚血耐性を強め?、pacing induced heart failure modelのように
可逆的にもとに戻るようです。hybernationとは違う概念らしいです。○○先生の御
指摘のようにcollateralが徐々に発達するような症例では同じことが起こっている可
能性があります。

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○○です。

3年間お仕事をした○○病院を3月いっぱいで(本当は今日で終わり)離れ、4月
より○○大学医学部第二内科にてお仕事をさせていただくこととなりました。
○○病院の○○先生も同じく大学に呼ばれました。
バカ丸出しコンビで○○で頑張りたいと思います。

ここ3年間でとても大きな出来事に、○○先生はじめTRA-NETの皆様に出会えた事が有
ります。田舎者の私が、少し大きな世界を見ることができたような気がしてとても嬉
しかったです。本当に有り難うございました。

環境が変わると、また皆様にいろいろご教示いただくことも多いと思いますので、今
後とも宜しくお願い申し上げます。

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○○です

先日から話題にのぼっている4月以降の循環器関連の診療報酬改定のポイントです。
読みにくいかもしれませんので念のため添付ファイルもつけました。
もし内容に誤りがあった場合はごめんなさい。

施設基準も厳しいですが、
バルーンやステントの本数制限、
同一患者に5年間において、同一標的病変に対して実施するPCIは合計2回までナドナ
ド、
なかなか大変な基準だと思います。
PCIのやり方も変わっていくのでしょうね。

− 改定診療報酬点数表参考資料(平成14年4月1日実施分)より抜粋 −

1) 施設基準(適合しない施設においては所定点数の100分の70にて算定する手術)
(ア) 経皮的冠動脈形成術、経皮的冠動脈血栓切除術及び経皮的冠動脈ステント留置

循環器科を標榜している保険医療機関であること。
当該手術に関し、5年以上の経験を有する常勤医師数が2名以上で、
このうち1名は当該手術に関し10年以上の経験を有する常勤医師であること。
5年以上の心臓血管外科の経験を有する医師が1名以上常勤していること。
臨床工学技士が1名以上常勤していること。
経皮的冠動脈形成術、経皮的冠動脈血栓切除術及び経皮的冠動脈ステント留置術を
年間合計100例以上実施していること。
(イ) 経皮的カテーテル心筋焼灼術
当該手術に関し、10年以上の経験を有する医師が1名以上常勤していること。
当該手術を年間50例以上実施していること。
(ウ) ペースメーカー移植術及びペースメーカー交換術
循環器科を標榜している保険医療機関であること。
5年以上の循環器科の経験を有する医師数が2名以上常勤していること。
臨床工学技士が1名以上常勤していること。
ペースメーカー移植術及びペースメーカー交換術を年間合計30症例以上実施してい
ること。
心臓電気生理学的検査を年間10例以上実施していること
(エ) 冠動脈、大動脈バイパス移植術及び対外循環を要する手術
心臓血管外科を標榜している病院であること。
心臓血管外科を専ら担当する常勤医師数が3名以上で、このうち2名は5年以上の心
臓血管外科の経験を有していること。
臨床工学技士が1名以上常勤していること。
冠動脈、大動脈バイパス移植術及び対外循環を要する手術を年間合計100例以上実
施していること。

 なお、経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテルによる
もの)の施設基準には変更なし
(バイパス術30例、経皮的冠動脈形成術200例)

2) 算定基準
経皮的冠動脈形成術、経皮的冠動脈血栓切除術及び経皮的冠動脈ステント留置術に関
して
原則として75%以上の狭窄病変が存在する症例について算定する。
なお、やむを得ない理由によりこれ以外の症例に算定する場合にあっては、
診療報酬明細書の摘要欄にその理由及び医学的な根拠を詳細に記載すること。
係る費用は下記の本数にて算定する。
なお、やむを得ない理由によりこれを上回る本数を算定する場合にあっては、
診療報酬明細書の摘要欄にその理由及び医学的な根拠を詳細に記載すること。

完全閉塞病変の場合:   1箇所 バルーンカテーテル2本以下 ステント1
セット以下
             2箇所 バルーンカテーテル3本以下 ステント2
セット以下
完全閉塞病変以外の場合:  1箇所 バルーンカテーテル1本以下 ステント1
セット以下
      2箇所 バルーンカテーテル2本以下 ステント2セット以下

同一医療機関において同一患者に5年間において、同一標的病変に対して実施する経
皮的冠動脈形成術、
経皮的冠動脈血栓切除術及び経皮的冠動脈ステント留置術、経皮的冠動脈形成術
(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテルによるもの)の合計回数は2回以下
を標準とする。
なお、やむを得ない理由によりこれを超える回数の手術を実施する場合にあっては、
以下の事項を診療報酬明細書の摘要欄にその理由及び医学的な根拠を詳細に記するこ
と。
過去の実施時期
実施した手術及びそれぞれの実施時において使用した各カテーテルの使用本数
今回、手術を実施する理由および医学的な根拠

3) その他
BNPと心エコー図検査については同一週内検査禁止の縛りが削除された
ANPとBNPについては従来どおり

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○○です。

私が入手した資料では、心臓外科医の常勤に関しては、他院の心臓外科と連携が文章
で締結されていれば院内にいなくても良いと書いてあります。

臨床工学技士の常勤については、なぜ必要なのでしょうか?

PCI 後のTLRが5年間で1回だけしか認められないということは、
1,それ以上の再狭窄の時は、別のde novo病変だとウソをつく?
2,それ以上の再狭窄は他病院にお願いする?
3,2回目の再狭窄なら、1枝でもバイパスにする?

2、3はあまり現実的ではないので、ウソをつかざるを得ない病院が続出するように
思います。

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○○です。

> (イ) 経皮的カテーテル心筋焼灼術
> 当該手術に関し、10年以上の経験を有する医師が1名以上常勤していること

1994年以前は保険適応されていないのに10年以上の経験を有する医師は全国に何人ぐ
らいいるのでしょう?

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○○です。
最近すっかりROM化してしまってました。
みなさまお元気でしょうか。

さて、4月より○○病院へ異動することとなりました。
当netの○○同志と同じ職場です。
TFI全盛の○○に戻ります。○○流を持ち込むわけには行きませんので、まあ、ぼち
ぼちがんばります。
それではみなさま玉砕して参ります・・・・でなくて今後ともよろしくお願い申し上
げます。
この二年間お世話になりました。

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ご多忙中誠に恐れ入ります。
○○病院心臓血管センターの○○と申します。

このたび○○に
勤務することとなり、4月1日より赴任いたします。

ただいま自分の机の整理をしています。
つい先ほど、○○先生と「熱い」握手をかわしたところです。

○○病院には2年間勤務いたしました。
うちのボスにPCIの手ほどきを受け、ほどなくTRA-netの
存在を知り、各地のライブデモにも参加して、
interventional cardiologistとして少しずつ
成長できたと感じています。もちらん、まだ未熟ですので、
精進を重ねていく所存です。

とくにTRA-netに入会できたことが、大学医局にとらわれない
世界を知ることができて、とても有意義でした。
○○先生はじめ、メンバーの諸先生方には深く感謝申し上げます。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

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○○です。

de novoって嘘をつかなくても、本当に再狭窄していればちゃんと書けば3回以上
も出来ないわけではないでしょう。
でも、詳細にデータを書く必要があるわけで、いい加減な判断の再治療を減らす
効果はあるでしょうね。

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○○です

今度の改定で、使用するバルーン、ステントの本数に制限が加わりましたが、保険の
査定条件が異なる各地域では、どの程度のインパクトがあるのでしょうか?

>
> 完全閉塞病変の場合:1箇所 バルーンカテーテル2本以下 ステント1セット以下
>           2箇所 バルーンカテーテル3本以下 ステント2セット以下

> 完全閉塞病変以外 :1箇所 バルーンカテーテル1本以下 ステント1セット以下
>       2箇所 バルーンカテーテル2本以下 ステント2セット以下

毎度審査のきびしい福岡県では、上記の条件はほとんどの症例がクリアできると思い
ます。当院でも、審査があまりにも厳しい(理不尽?)ので、CTOを開けるのは躊躇
してしまいます。いつかPTCAがマルメになれば、いちばん有利なのかもしれませんが。

○○先生の地域ではいかがですか?

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 ○○です。
 4月から、異動となりまして、○○病院へ転勤となります。未熟な自分
のPCIなどを辛抱強く見守ってくださった、○○先生・○○先生には言葉では言い尽
くせないほど感謝しております。
 金沢生まれ・金沢育ちの自分としては実家に近いことは(父親ももう年なので‥)喜
ぶべきことですが、PCIの施設基準に及ばない病院に赴任することに、少しの不安を
抱いている今日このごろです(といいながら、今日も緊急PCIなのですが)。今年
はTRA-netとの出会いで、様々なことを勉強させていただきました。来年度もTRA-net
の諸先生がたの指導・ご鞭撻を賜りたく存じます。
 
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○○です。

> de novoって嘘をつかなくても、本当に再狭窄していればちゃんと書けば3回以上
> も出来ないわけではないでしょう。
> でも、詳細にデータを書く必要があるわけで、いい加減な判断の再治療を減らす
> 効果はあるでしょうね。

そうでした。その通りでした。

どうもF県に長くいると、レセプトは作文でウソを書かなければならないという脅迫
観念に取り付かれていけません。F県ではPCIのFailureはすべて削られます。で
すから当院では、CTOを含めて、レセプト上では100%PCI成功です。当然年
間???例のPCIをしている病院でも成功率100%です。(そのこ病院の先生
が、”不成功と書いたら削るから全例成功と書くように”と指導しています)
レセプトでウソを書くなんて当たり前と思っていました。

これって、ヨソの県でもそうなんですか? CTOで”Wire not passでfailureに終
わった”と書いたら削られる?
それともやっぱりIVUSと同じように、F県だけの特殊事情でしょうか。

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○○です。

僕としても感触はこの本数なら大丈夫だな、っていう感じでした。なにしろこれ
まで基本的には全てのPCIが病変数にかかわらずIVUS含め3本、だったので。
CTOでもステント1個とバルーン2本使えるのでしょう、それなら十分可能です。
大体それで終わってますから。当然、病変が長い、または複数ある場合はそれに
+αがありますが、それも今回の許される範囲内ですね。

疑問点は、例えば明らかに3箇所、4箇所の治療をする場合にはどうなるんでしょ
うか?多分2箇所以上はこれが限界になりそうですが。それとIVUSはどうなるん
でしょう?一応保険のルールでは許される、のかな?←希望も入ってますが。

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○○です。

> これって、ヨソの県でもそうなんですか? CTOで”Wire not passでfailureに
> 終わった”と書いたら削られる?
> それともやっぱりIVUSと同じように、F県だけの特殊事情でしょうか。

兵庫県でも不成功例は削られやすいと思います。でも、「柔らかいGWよりトライし
て…など」と、くどくど書くと不成功例でも2本ぐらいのGWは何とかしてもらえるみ
たいです。

話は変わりますが、地方公立病院はかなり苦しくてシュミレーションの結果、最低3
億、最高6億のマイナス改定のお達しがありました。これは現場努力の範囲を超えて
います。夏以降は給与面で厳しい条件がやってきそうです。「自治体病院経営ハンド
ブック」なんかを買ってしまいました。

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皆様お久しぶりです。○○(%今から机の整理を始めます)で
す。

この度大学の人事で、同じ○○市内の○○病院に異動になります。施設基準どころで
はない状況のようですが、他に人間がいない分新しいことにチャレンジできそうで
す。地理的にも巨大センターに取り囲まれていて苦戦は必至ですが、足場を固めてか
ら取り組みたいと思ってます。
今後とも御指導の程宜しくお願いします。

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○○です。

大阪の一般的なことかどうかは分かりませんが、不成功は不成功と書いています。
特にそれで削られる本数が多くなることはありません。ただし、闇雲に全て認め
てくれ、とは書かず、この病変なので何本までは請求範囲内と考える、だからそ
れ以上の場合には切られても文句ありませんって感じで書いて、大体その通りに
なっています。

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○○です。

PCI failureのレセプトで手技料は請求されてますか?
大分県では物品請求(妥当な本数)はできますが、PCIの手技料は請求できないよう
です。うちははじめから手技料はCAGで出してます。

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○○です。

○○先生の考えでひとつおかしいと思うのは、
CTOのopeningによる長期予後の改善とviabilityの問題の部分です。現在のCTO
openingのデータはviabilityでsub group analysisはされていません。先生は
viabilityがない部分の血行再建は無意味と思っておられるようですが、その考
えにはevidenceがなく(もしevidenceがあれば教えてください)、現時点で明ら
かにされていることはviabilityとは関係なくCTOが血行再建されれば長期予後は改善さ
れる、ということだと思います。ですから現時点でのevidence basedの治療とし
てはCTOは開けれるものであれば開ける、ということになり、viabilityのない部
位の血行再建の効果は新たな検討が必要となる、ということだと思います。ここ
は先生の言う新たな検討が必要だという点に一致します。

> 私はCTOを治療する意義は虚血の解除と壁運動改善ならびにremodelingの抑制である
> と考えていますが、「将来、他枝 に病変が進行した場合のcollateral sourceになり
> うる」などの可能性が示唆されているようです。
結局先生のCTOの治療意義と考えている部分が、僕の考えと違うし、そう考える
からこそただ単に血行再建するのは乱暴、という意見になるんでしょう。ただし
先生の考える治療意義は間違いなくあるでしょうが、それ以外の可能性、先生も
書いているcollateral sourceの話も含め、を否定するのはどう考えてもおかし
い、だからCTOの適応をアイソトープで決定することも不可能である、と思いま
す。
壁運動の改善はアイソトープで予測できるでしょうが、長期予後の改善について
は全く予測できない、ということです。
繰り返しになりますが、壁運動が改善するのは非常にいいことなのは全く同感で、
そういう対象群では血行再建が劇的に治療効果をもたらす、しかしそれ以外の対
象群でも血行再建の治療効果は否定されていない、ということです。

さらに、multi vessel diseaseの症例でAMIまたはunstableなどになり、造影し
たときに あーこのCTOが治療されていればここまでならなかったんじゃないか、
と思ったことはないですか?僕はあります、一度二度ではなく。ですから実感と
してやはり治療可能なCTOは開存されるべきなんだと思います。

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えーっ なんですか そりゃ。失敗して手技料を請求できない???それなら通
過しないバルーンは全て無料になるっていう理論ですか???
そんな馬鹿なことがまかり通ってるんですか?

うちでは当然請求してますし、これを切られたことはないです。レセプトの基本
方針から言っても請求できないわけがないと思います。

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○○です。

○○先生御意見有難うございました。少し混乱しているので下記の部分を整理させて
ください。

> CTOのopeningによる長期予後の改善とviabilityの問題の部分です。現在のCTO
> openingのデータはviabilityでsub group analysisはされていません。

> 現時点で明らかにされていることはviabilityとは関係なくCTOが血行再建されれば
> 長期予後は改善される、ということだと思います。

subgroup analysisされていないのにviabilityと関係無く長期予後が改善される?
○○先生、ここの結論が良くわからないのです。
viabilityのある症例に結果が引っ張られているだけとは考えられないのでしょうか

そして、その可能性を排除するためにsubgroup analysisが必要なのでは?

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subgroup analysisされていないのでviabilityとの関係は不明、というのが正し
いですね。僕の言いたかったのはそういうことです。

> viabilityのある症例に結果が引っ張られているだけとは考えられないのでしょうか
> ?
そうかもしれませんし、違うかもしれません。これは先生も書いていた
collateral source等の影響の可能性はあると思われます。

> その可能性を排除するためにsubgroup analysisが必要なのでは?
その通りだと思います。が、現実には今のところはそこまでのsubgroup
analysisの結果は明らかにされていません。当然必要だと思っています。

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○○です。

○○先生!待ってました!
うちの人員が去年1人減り、この4月でやっと+1人で
元に戻ります。カンファレンス室では隣同士だし、
『こーすりゃいいのに…』『あーすりゃいいのに…』
とかひそひそ話をしましょう。
でも、どでかいiMACはなんとかならない?

○○先生!大人の男が悩んだ末の決断でしょう!
かっこいいです。
10年後は絶対笑っていることでしょう
人生一期一会、どこかで会いましょう。

昨日もACS2例ほがしました。とーぜんTFIですが…
四半期で63例です。去年のペースを上回ってます。
TRIだったら楽なのにと思っています。

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○○です。

> えーっ なんですか そりゃ。失敗して手技料を請求できない???それなら通
> 過しないバルーンは全て無料になるっていう理論ですか???
> そんな馬鹿なことがまかり通ってるんですか?
>
> うちでは当然請求してますし、これを切られたことはないです。レセプトの基本
> 方針から言っても請求できないわけがないと思います。

これは約20000点のPCI手技料が請求できないという意味で、deviceの物品料とCAGと
しての手技料を請求しているという意味です。
先生のところでは約20000点のPCI手技料を請求できるんですね。
もう一度うちのほうでも確認してみます。

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○○です。

週末、「北九州救急の夕べ」という、北九州市の救急病院の集まりがありました。脳
蘇生のための低体温療法、北九州市の心肺蘇生事例の調査報告、北九州市ドクターカー
構想についての三つのテーマで、活発な質疑応答と、活発な懇親会?がありました。

特に、心肺蘇生事例の報告は、皆さんにも参考になるかと思いますので紹介します。
調査期間は2001年6月1日〜2002年2月28日です。北九州市の6病院(北九州市のほぼ全
体をカバー)に搬送された事例を、「ウツタイン様式」という、世界共通の分類方法
でまとめたものです。すでに、広島や大阪、札幌の事例が報告されています。なお、
心原性のおよそ半数は、AMI(ACSというべきか)と思われます。

5年前の同様の検討では、バイスタンダーCPRは7%でした。でも今回は24%という数
字です。たぶん、救急隊が電話口で指示したのも入っていると思いますが、ずいぶん
進歩した感じです。そのためか、社会復帰が合計で11例(3.2%)も出ていました。

北九州市では、当然、救命士による気管内挿管は行われていません。救命士のDCは、
病院のホットライン(当番の医師にPHSを持たせる)で、要請があれば即座に許可し
ます。バイスタンダーCPRを増やすだけでも、十分な効果があるということですね。

さて、CPA-AMIで来院した患者さんの脳保護は、皆さんどうされてますか?
週末の研究会でも、なかなか難しいということがわかりましたが、中には低体温の著
効例もあるようです。バイスタンダー目撃例 and バイスタンダーCPR施行例 and
心拍再開時のJCSが200というのが望ましいラインでしょうか? 当院は、活きのい
いAMIでなく、病歴の聞けないAMIが多いので、なにか対策を考えなくてはいけません。

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                 心停止事例 348例
                    |
                蘇生施行事例 337例
                  /   \
            心原性134例     非心原性205例
              |           |
        バイスタンダーCPR        バイスタンダーCPR
        あり     なし       あり     なし
       42例    92例      42例   163例
        |      |         |     |
心拍再開   17例    26例      14例    49例
      (40%)  (28%)    (33%)   (30%)
        |      |         |     |
ICU入室  13例    15例       6例    30例
      (31%)  (16%)    (14%)  (18%)
        |      |         |     |
3ヶ月生存   5例     5例       2例     1例
      (12%)   (5%)     (5%)   (0.6%)
        |      |         |     |
社会復帰    5例     4例       1例     1例
      (12%)   (4%)    (2.4%)  (0.6%)

実際にはもっと細かく分類されています。詳細は後日PPTファイルで紹介します。
=====================================

**************************************

TRA-Netの皆様

○○です。

最近移動のメールが多いですが、
私も4月より ○○にある
○○病院へ転勤となります。

近所に陣内孝則の実家があり
いつか友だちになろうと思っています。
またウナギで有名な○○市もちょいと
そこにあり、とても楽しみです。

是非カテをしに来て下さい。
またこっちからもしに行きます。
交流の輪を広げましょう。

今回移動となる皆々様、お互い新しい場所
で是非頑張りましょう!

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○○です。

○○先生に質問です。

>
> 5年前の同様の検討では、バイスタンダーCPRは7%でした。でも今回は24%という
> 数字です。たぶん、救急隊が電話口で指示したのも入っていると思いますが、ずい

> ん進歩した感じです。そのためか、社会復帰が合計で11例(3.2%)も出ていまし
た。
>

市民との連携がうまくできている成果だと思い感心しています。
具体的な自治体の施策を教えていただけないでしょうか?

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○○です

市民へのCPR教育は、消防署が中心になって、いろんなイベントのたびに行われて
いるようです。
ただ、バイスタンダーCPRには、「自発的」な場合と、「指示されて」行われた場
合があり、まだまだ「自発的」CPRは少ないのが現状です。
救命士さんの話では、以前よりも電話口で積極的に指示するようになったとのことで
した。
mouth-to-mouthはまだまだ抵抗があるようですが、心マは案外やってくれているよう
でした。

病院が行うCPR講習会は、まだまだそれほど普及していません。当院でも行動を起
こさなければと考えています。

北九州市では、救命士の数が多く、ほとんどのCPAに救命士がかかわっているのも予
後に影響しているのかもしれません。

また、全国で2ヶ所しかない救急救命士研修センター(ELSTA)があるのも、救命士の
士気が高い理由かもしれません。

CPAに関しては、搬送先の確保が問題です。手近な搬送先が見つからなければ、当院
を含めたいくつかの病院に、「満床でも」運び込まれます。

救命士の気管内挿管は、どうも見送られそうですが、DCに関してはOKという情報を聞
きました。

今後、北九州市では、ドクターカーをもっと活用するような構想があるようです。

以上、思いつく理由を列挙してみました。

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○○です。

○○先生すばやいRes有難うございました。

> 救命士の気管内挿管は、どうも見送られそうですが、DCに関してはOKという情報を
聞きました。

個人的にも救命士の権限が広がり的確に運用されれば効果大だと思います。

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