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○○です。

皆さんに質問です。
皆さんの施設では心カテ室のクリーン度はどうなっていますか?2つのファクター
があると思いますので、ハードウェアとしてのクリーン度、たとえばフィルター
とか清掃(?)とか、はどうか、
それから運営としてのクリーン度はどうか、具体的には
操作室に入るのに 履き替え・着替え・帽子・マスクなどをどうしているか、
カテ室内に入るのに 着替え・帽子・マスク・手洗いをどうしているか、を教え
てください。

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○○です

本院のカテ室では操作室への入室に関しては無制限です.ご家族への簡単な説明を
(例えば引き続きPCIしますとか…)カテ操作室で行うために,靴に関しましても履
き替え無しで入って貰っています.
 カテ室内は術衣への着替えと帽子マスクを義務づけていますが,靴に関しましては
制限はしていません.これは靴の履き替えの有無がカテを受けられる患者さんの感染
症の増減につながらないとの判断からですが,カテに伴う落下血液を介しての感染の
可能性をカテ室外に広げない目的でカテ室に入る場合には履き替えを勧めています.
 
 また手洗いに関しましては術者・アシストともに基本的には行っていません.手袋
とガウンのみです.

 カテ室内のハード面は多分フィルターはついておりますが,これの清掃の期間は業
者さんに任せておりその性能や交換の期間に関しては知りません.掃除に関しまして
は毎日主に床掃除が中心ですが,行っています.

 でもどおしてですか?

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○○です。

○○先生、ありがとうございます。

>  でもどおしてですか?
いや、もう院内的な問題ですが、今回カテ着を着てカテ室から外に出ることが問
題になっていて、事の発端はオペ室だったんですがカテ室が準クリーンになって
いたためカテ室も問題になってしまったんです。白衣を上に着てもカテ室から外
に出てはいけない、などというおかしなことになってしまって非現実的なので、
カテ室自体の運用を変えようと思っているのです。
その際に問題となったのが1つはハードの問題で2つ目が運用の問題だったので皆
さんに聞いてみることにしたのです。

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○○です。

心カテ室の清潔度については、当院ではスリッパを履き替えて、帽子、マスクを着用しといった
他の施設と同じような手順を踏んでいます。
カテ前に特に入念に手洗いをするような事はしていません。
以前小倉に居たときに海外から多くの先生がこられましたが、靴のまま特に
清潔さなどは気に留めないような感じでカテをされました。
○○先生など多くの海外でのカテラボをご存じな先生方、実際は如何でしたでしょうか?

あと、清潔といえばカテ室でペースメーカー植え込みをされる施設が半数以上あるという事を以前聞いた事がありましたが、そうなると手術室並みの清潔操作や空調設備が必要では?と思いますが如何でしょうか?

今年にはdrug eruting stentがアジアでも使用可能になると聞きましたが、こうなるといよいよ日本の現状は耐えがたいものになるような感があります。
そこで、もしstent restenosisなど国内で使用できる物品ではどうしようもない患者様がいた場合、海外でで治療を受けていただくようなことが可能なのでしょうか?可能としてもコストは許容範囲内なのでしょうか?
といいますのも、先日の鎌倉ライブで韓国でradiationを受けた方がいたような記憶がありましたので、このような形でのボーダーレス化はあり得るのかな?と思いました。

最後に、先日メールさせていただいた患者様は以後全く問題なく経過致しております。

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○○です

○○先生,了解しました.
現実問題としましては,カテ用の術着のまま白衣だけ羽織ってカテ室外にでておりま
す.(だってAMIを迎えに救急外来入り口まで行って,カテ室に患者搬入の際には再
度着替えるなんてしてる暇はありませんからね,).

 ○○先生の所とは逆の提案が本院では昨年院長からされました.

それはカテ室・オペ室において内外での,特に下足に関してのバリアが必要かどうか
との問題でした.これは主に経費節減の観点からの提案でしたが,オペ場は外科医の
抵抗により従来通りの着替えと清潔操作を続け,カテ室は先に述べましたとおり落下
細菌の軽減を目的とした操作以外は必要ないと判断して,靴でもそのままOKとしてお
ります.

 その後感染症を発症したケースは確認されておりません.

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○○です。

 ○○先生に伺いたいことがございます。

> ヘパリンが以前に使用されていなくても自己免疫疾患や悪性腫瘍患者は
> HIT抗体を持つ可能性がゼロではないらしいので、前もってHIT抗体を
> 調べるかアルガトロバンを使いたいと思います。HIT抗体が無ければ
> ヘパリンでaPTTを45〜70secぐらいに保てば良いと思いますが、
> HIT抗体が測れない場合やHIT抗体がみとめられる場合はアルガトロバン
> (10mg/1A)を2時間ぐらいかけて持続点滴し凝固時間を投与前の
> 1.5〜2.0倍に保つように調節すると思います。「ここまでしなくては
> ならないのか?」と思われるかもしれませんが、この患者でHITが
> 起これば冠動脈に血栓ができるだけでなく、血小板がさらに減少し
> 大きな出血性合併症が起こると考えられるからです。

 昨年の鎌倉ライブでもアルガトロバンが奏功した症例を拝見し、
acute thrombosisに対しHITを考えて本薬を使用するというのは
重要なオプションと考えてよさそうですが、
1) PCIに際しアルガトロバンを使用するのは保険上も可能なのでしょうか?
2) 使用する際の注意点が何かございますか?
3) 先生が前もってHIT抗体を測定しようとお考えになるのはどのような時ですか?

 ご教授いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

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○○です。

○○先生の質問に対するコメントです。県立淡路病院の鈴木先生がHIT関
連に詳しく以下の内容は鈴木先生とのdiscussionからまとめてあります。
今年の2月号の呼吸と循環にちょっとだけHITのこ
とを書いているようです。また、最近HITに関連した論文と教科書を書いているよう
なので連絡すればゲラずりを送ってもらえると思います。

1) PCIに際しアルガトロバンを使用するのは保険上も可能なのでしょうか?

HIT抗体が陽性な患者に対して使用したとして、まともにコメントすると保険請求し
た使用量の平均3割が過剰投与で削られるようです。HIT抗体陽性の透析患者で血液回
路が凝固する場合など明らかにアルガトロバンの適応のある場合はうまく書けばPCI
時の使用もすべて認められるようです。

2) 使用する際の注意点が何かございますか?

吐き気が3%ぐらいに発生するようですが、出血性合併症以外はアルガトロバンは分
子量が小さく作用部位の決まった薬なので目立った副作用を生じないと思います。し
たがって、aPTT、凝固時間を基準値の1.5倍にうまくコントロールすれば問題無いと
思います。1000例ぐらい使用経験のある鈴木先生は私よりも少ない初期量(5mg)か
ら投与し厳密にコントロールしているようです。

3) 先生が前もってHIT抗体を測定しようとお考えになるのはどのような時ですか?

鈴木先生は東大と多施設共同研究をおこなっており全例に対してHIT抗体を測っている
のですが、彼のコメントでは「血小板活性化の生じている(第四因子が認められる)
患者(AMIなども含まれます)では陽性がかなり高く検出されるけれど、陽性例の全
てにカテーテル中の血栓性合併症が起こるわけではないので現状では典型例を含めて
ヘパリン投与後に血小板が急激に下がり2から3日で回復する症例をHITと考えてい
る。」とのことです。私の場合は鈴木先生の施設のようにいつでも測れるわけではない
ので、血栓性合併症を生じるような典型例の血液が残っていれば後からカテーテル前
の抗体価を測ってもらうことしかできません(ただし厳密に診断をつけるので無けれ
ば後から採血しても良い)。血栓性合併症が発生しても血栓溶解剤で対応できますし
多くのCaseは血小板が下がっても問題にならないと思います。ただ、血小板が下がる
ことをどうしても避けたい(○○先生のような)Caseは鈴木先生に連絡して前もって
測ってもらうと思います。

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○○です。

昭和大ライブご苦労様でした。
1例目のSlow Flowの患者さんはその後大丈夫だったでしょうか?
天野先生の手術を見ることが出来て何よりでした。

さて、このライブでも齋藤先生は発言されていましたが、TRAにおけるJ型ワイヤー
に関する質問です。
齋藤先生の発言は、
1,J型ワイヤーならブラインドで大動脈まで上げられる。
2,アングル型と違い、枝への迷入と穿孔の確率が低いor ない?
ということで、032インチのJワイヤーを薦めておられました。

みなさんへの質問は、
1,Jワイヤーを使用している先生の使用感想(使用メーカーなども)
2,先端のJカーブの直径よりも小さい血管(橈骨動脈)を進む場合は、ワイヤーが
常に血管壁を圧排しながら進むことになりますが、これによる血管内膜損傷の可能性
について。

以上の点についてご意見をお聞かせください。

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> 1,Jワイヤーを使用している先生の使用感想(使用メーカーなども)

おそらく斉藤先生と同じもの東レの0.32J wireだと思いますが、スチールのため
カテの滑りは若干悪いような気がします。特にLVGはHOLLOWを使用しているので
先端カーブとの相性が悪いようです(うちの施設でも私だけです。蛇行の強い
無名動脈のときには苦労します。なんでこんなの使っているんだろう?)。
テフロンのモノに比べ曲げの剛性に弱いのでカテーテルにワイヤーを入れるとき
若干気を使います。1本折ってしまいました。
先日蛇行の強い橈骨動脈でTRIのとき、テフロンワイヤーがどうしても枝に
入ってしまって進まないとき、これにかえてあっさり通りました。

> 2,先端のJカーブの直径よりも小さい血管(橈骨動脈)を進む場合は、
> ワイヤーが
> 常に血管壁を圧排しながら進むことになりますが、これによる血管内膜損傷の
> 可能性
> について。

まだ数例にのみ使用したので、評価は解りませんが、Radialの細い女性患者
でしたが、透視で見る限り橈骨動脈ではUの字では無くAngleで進
んでいきました。

個人的にはGetsの出しているテフロンワイヤーが良いかと思います。先端が
シェーピング出来るので、蛇行の強いときにはAngleをJにして進
めることができます。これをいつもFirst choiceにしてますが、無名動脈の
蛇行が強くカテが進まないときには、Stealに入れ替えることも有ります。

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○○です

 Jワイヤーについてですが確かに側枝への迷入の可能性は低いかなと思います.た
だ上腕から鎖骨下の動脈に極めて蛇行が強い症例ではそこでワイヤー先端のコントロー
ルがつかなくなる場合もわずかですが見受けられます(僕の少ない経験でも2例あり
ます).また診断カテーテル検査でシースからでた直後の血管に高度の蛇行があり
(というよりも高度の蛇行を伴う血管をシースで伸ばしていたのでしょうが),どう
してもJワイヤーでは進めることができず,アングル型に交換した症例が一例ありま
した.

 あとワイヤー挿入に伴う血管損傷につきましては経験はありませんが,気にはなり
ます.私がさらに気になるのは検査が終わった最後にカテーテルを引き抜くときにワ
イヤーを通して引き抜きますよね(私だけですか?).この時血管壁をJでひっかき
ながら引き抜くわけでしてこちらの方が心配になっているんですけど,気にしすぎで
すかね?

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○○です。

ライヴでは、○○先生はじめ、多くの方々にご来場いただき、ありがとうございまし
た。この場を借りまして、厚く御礼申し上げます。
不測のステント閉塞もあって、当院の5症例は全てCTO(うち、4例がTRI)になって
しまいました。2例で、右radialから6Fr TRI、右Brachialから4Fr 対側造影のシステ
ムをとりました。加藤先生の卓越した技量とアドバイスのおかげて、全例手技成功が
得られました。○○先生に御心配いただいた、術中slow flowを生じた症例も、問題
なく経過しております。

さて、ウチでも、J方ワイヤを使用しています。0.032で、カテックスが入れているも
のです。大動脈までは、抵抗を感じない限り、私もブラインドです。全行程透視下
で、ラジフォーカス使うより、手技の流れは良くなったと感じております。動脈損傷
の経験はありません。腕頭動脈の屈曲がつよいと、pig-tailを左室に入れる際のサ
ポートがなく、0.035に代えざるを得ないことが、たまにあります。

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○○です。
○○先生、○○先生、○○先生、お疲れさまでした。
非常に質の高いライブで、はるばる田舎から足を運んだ甲斐がありました。今回のライブは天野先生のCABGも同時中継するという新しい企画もあり、観ているものを退屈させない盛りだくさんの内容でした。CTO CASEが多かった割にはテンポが良かったのは、やはり○○先生のSMART PCIでさらりと仕上げていたからでしょう。斎藤先生と濱嵜先生のTRI vs TFI debateでは、TRA-NETでお馴染みの“あの看板”が斎藤先生最後のスライドでご愛嬌でした。
さて、今回ライブでは4Fr brachial対側造影(6FrTRI)という症例が会場の話題になっていました。以前より注目されていた手技ですが、今後TRI-CTOのmajorな手技になっていくのでしょうか。カテーテル操作が、やや煩雑そうでしたが、、。
*○○先生も観戦に来られていたのですね。私は北部病院講堂で視聴していました。お昼弁当(カツサンド)がとてもおいしかったです。本会場の弁当はどうでしたか。そういえば、鎌倉ライブも、八戸ライブも弁当がおいしかった印象があります。おもろい話とおいしい弁当!ライブの基本となりそうですね。

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○○です。

○○先生、ありがとうございました。ご好評をいただきまして、大変光栄に存じま
す。

さて、CTOに対する上記のstrategyですが、TRIにpassive back-upのよいガイディン
グが入ることが基本的要件だと思います。具体的には、LADないしLCxのCTOで、EBUが
使用可能、またCTOにスタンプがあり、近位部の穿通は容易なこと、があげられるか
と思います。radialの径さえOKなら、brachial arteryは太いので、7Frシステムも使
えるでしょう。RCAは、MACないしMRなどを使うことになるかと思いますが、こうした
long-tipカテは、血管のジオメトリーを変えてしまうんで、やっぱり厳しい症例は、
8Fr AL or SALを使ったTFIの方が良いと思います。

問題は、対側造影に使うJRが、ガイドカテに近いところにくるため、干渉がTFIより
起こりやすいことでしょう。TFI&radialから対側、のシステムより、このことが問
題になってくるようです。ライヴの際は、2例ともワイヤで4FrカテをRCAに固定しま
した。また、4Frカテにワイヤを入れると、手打ちでは、よい造影は得られません。
当院では、アシストを4Fr対側造影の方に使用しました。このカテ間の干渉の問題
は、対側造影に使うカテの形状など含めて、今後の研究課題でしょう。

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○○です。

私も、上条講堂で昭和PCI研究会ライブデモを見ていました。
○○先生はじめ、TRA-NETの先生方がいらっしゃるのに気が付きませんでした。
すみませんです。

ランチョンセミナーの、齋藤滋先生の「TRIって本当にTFIよりもすごいよ!」という
タイトルが嬉しかったです。
TFIの肺梗塞や腸間膜動脈閉塞症などの合併症のお話をされたときに、そんな合併症
の存在を忘れている自分に気が付きまして反省いたしました。

カツサンドは美味しかったです。
3切れずつパックされている上品さが東京の匂いをただよわせておりました。

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○○です。

Jワイヤーの情報有り難うございました。
齋藤先生が、”JワイヤーなんてTRAの常識でしょう。まだ使用していないところ
があるなんて、まだまだ我々のTRA教育が十分に行き届いてないんだね”と発言さ
れたとある人から聞いて、私もさっそくJワイヤーを取り寄せてみることにしました。

さて、また質問です。
よくAMIの院内死亡率が8%だの10%だのと講演で発表されるのを聴きます。
その院内死亡の定義がよくわかりません。
以下のどれが院内死亡にあたるでしょうか。

1,ほとんど心肺停止の状態で運ばれてきた。Vfも戻らず、そのまま死亡された。
倒れる寸前に”胸が痛い”と言っていたと聞いたので、確証はないが死亡診断書には
心筋梗塞と書いた。

2,Vfは戻り、12誘導心電図を取ったところ明らかにST上昇があり、原因は心
筋梗塞に間違いないであろうと思われた。しかしすぐにまたVfとなりそのまま死亡
された。

3,ST上昇が認められたためにすぐにカテ室に運び、造影をしたらLMT閉塞であっ
た。またVfになったので蘇生術を継続しながら急いでLMTにステントを入れたが?Sinusに戻ることなくそのまま(直後に)死亡確認をした。

4,PTCAは成功したが、Sines と Vfを繰り返し、IABPまで入れたがLOSにて
とても回復は見込めず、急患室にて1時間後に死亡確認をした。

5,なんとかCCUに入室させたが、その数時間後に死亡された。

5は入院後のことでもあり、AMIの院内死亡と言って良いと思いますが、1〜4は
どうでしょう?

あるいは、定義を正確に知っている先生がいらっしゃったら教えてください。

***************************************

○○です。

>
> Jワイヤーの情報有り難うございました。
> 齋藤先生が、”JワイヤーなんてTRAの常識でしょう。まだ使用していないところ
> があるなんて、まだまだ我々のTRA教育が十分に行き届いてないんだね”と発言さ
> れたとある人から聞いて、私もさっそくJワイヤーを取り寄せてみることにしました。
>
はショックです。みなさんJ wireですか?私はJ wire で行ったときの腕頭部でのゴ
シゴシ感が嫌いなのと、○○先生が書かれているようにJ wire を入れた状態で引き
抜くことの抵抗感があることと、アングルタイプで本幹を選択していくのが若い先生
のwiring の教育にいいのではないかと考え、長いラジフォーカスを使っています。

○○先生、Tranet上ではどのくらいの比率なのでしょうか。

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○○です。

トノクラ製のラジフォーカスタイプのJwire (0.035)を使ったことがあります。
先端のカーブの直径が4mmと小径(通常は8mm)でwireを入れていくときは
何のストレスもなく使いやすかったです。上腕動脈の中で回転させてもJ部分
の変形は見られません。これならば透視なしでも上げられると感じました。
抜いてくるときは観察したことがないのでわかりません。

欠点としては、J部分をチップでのばさないとカテに挿入困難なことで、
皆さんも経験あると思いますが、このチップをよく床に落としてしまい、あとで
苦労することです。気をつけていれば良いことですけど、、、。

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○○です。

週末からインフルエンザにかかりやっと今日から熱がさがりました。皆さんもタミフ
ルを飲むタイミングを逃さぬようにしましょう。さて、「トノクラ製のラジフォーカ
スタイプのJwire (0.035)を使ったことがあります。先端のカーブの直径が4mmと小
径(通常は8mm)でwireを入れていくときは何のストレスもなく使いやすかったで
す。上腕動脈の中で回転させてもJ部分の変形は見られません。これならば透視なし
でも上げられると感じました。抜いてくるときは観察したことがないのでわかりませ
ん。」という○○先生のコメントはとても大事なことだと思いまし
た。事の次第はつぎのごとくです。
昨日、解熱剤をのみながらカテの操作室で研修医のTRAをみていると肘のあたりに2段
の屈曲があり普段使っているアングルのラジフォーカスをあげにくそうにしていたの
で、TRA-NETでの話題を思いだし「放射線科が使っているJタイプのワイヤーに変え
て」と良く確かめずに指示をだしてしまいました。看護婦は私がアンギオ室にある全
ての物品を把握していると思っているらしく確認をとらず直接術者に出してしまいま
した。「よし、Jタイプの効力が発揮されるぞ。」と色々うんちくを述べながら看護
婦の顔を見るとどうも不信そうな顔をしているのでラベルを確認すると【COOK標準J
型ワイヤーTSCF−38−145】。…38?と気づいたときは研修医は何の疑いも無
く先端がJにならないJ型ワイヤーを一生懸命あげようとしていました。小さな女性
患者でしたので血管が細くて先端のカーブの直径が8mmのしっかりとした38のワ
イヤーの先端がJ型になるはずも無く、結局ラジフォーカスをJ型に近い形にリシェ
イプして何とか検査を終えました。○○先生のコメントにあるように先端カーブの直
径が小さい32あるいは35のワイヤーじゃないとだめだなと痛感しました。ちなみ
にテルモに聞くとテルモ社製J型ラジフォーカスの先端カーブの直径は6mmだそう
です。とりあえずサンプルにして持ってきてもらえるみたいなので使ってみます。

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○○です

 ところでカテ後の抗生剤、特に、弁置換術後の患者さんの場合はどうされてますか?

 4年前にAR+MR+afのため、○○病院心臓血管外科でAVR+MVR+MAZE(機械弁)をしてい
ただいた58歳の男性が、数日間続く発熱と呼吸困難で入院しました。
 術後は私の外来で管理しており、術後はず〜っとsinusで、心不全も無く元気でし
た(TTも20%前後)。
 年末にしばらく通院中断し、1月31日にAMI発症、○○病院循環器科に入院。紹介状に
よると、LAD #7)が血栓性閉塞しており、PTCA、direct stenting(ML2個)施行され
たようです(TFI)。なお、4年前のCAGはintact。術後femoralのシースは3日間留置
され、CPK maxは4000で、心不全も無く経過し、2月9日に退院となりました。2月11
日に発熱あり、その後持続し、18日に近医に入院、抗生剤点滴にもかかわらずCRP
上昇、胸部X線はすりガラス状となり、本日搬送されました。
 胸部X線、CTでは浸潤影と言うより心不全で、心エコーではM弁は圧較差もなく良好
でしたが、A弁の可動性がはっきりせず、LV diffuse hypoでした。WBCは9000、CRP
19、LDHが1000(18日は500)でした。CPK, CK-MBは正常です。

 いまのところ、A弁機能不全(血栓弁)+感染を疑っています。全身状態はまあま
あで、K病院心臓外科に連絡し、明日とってくれることになりました。感染源はカテ?
。LDH上昇は破砕症候群?。カテ後の抗生剤使用をどうしていたか、なぜdirect
stentingになったかは未確認ですが、あまりコントロールの良くない機械弁の患者に
対する感染対策の難しさを痛感しました。

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○○です。
うちの施設では、テルモに先端5cmをソフトにしてもらった200cmのJ型ラジフォー
カスを特注で使用しています。
これだと○○先生が言うような違和感なく使用できるのではと思っています。
まだ十分な供給状態ではない様ですが、一度お試しください!!

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“入会のごあいさつ”     

 諸先輩の皆様、初めまして。まだ平成○○年卒の若輩者ですが、ご指導宜しくお願い
致します。
 私はこれまで、うちの医局の関連施設では最も東にある、○○方面のカテ施設に4
年弱在籍していました。 土地柄も良く、症例も多く(殆ど6FでのTFIでした。)、楽し
い日々を送っておりました。
 ところが大学へ戻ってくると、○○県南部は高名な先生のおられる大手の施設が多
く、わざわざ大学病院へかかろうという患者さんは決して多くはありません。身近に
質問できる人もなく、さみしい思っていました。最近、バイト先でTRAを始める様に
なり、非常に新鮮な気持ちを持ち始めたところ、貴サイトを知り、楽しく拝見してい
ます。
 Read Only Memberにならない様、頑張って参加していきますのでどうか宜しくお願
い申し上げます。

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前略御寛容くださいませ。
私は脳神経外科医ですが、以前より上腕動脈からの脳血管撮影を行っておりましたが
昨年9月より、trans radial approachにて脳血管撮影を施行しております。現在40例超に、
施行しております。感想としては、大動脈弓部動脈硬化高度症例においても、
脳血管撮影可能であり、手技時間も4vesselsで15min程度であり、脳血管精査において
かなり有用なものと考えております。
 まだ、頭頸部領域では文献も少なくこのような場があるということは非常に勇気付けられました。
もしよろしければ、TRA−netに入会させていただければ幸いです。 

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○○です。
倉敷ライブ参加してきました。

CTOヘのアプローチ、KBTのテクニック(何とトリプルバルーンも!)、
Rotablatorの仕上がり、いずれも望みうる最良の結果を冷静に解説しながら
出しておられました。

ウエルカムパーティ冒頭で「ある文書の公開」がありましたが、「誹謗・
中傷の類いである」と断言しておられました。
詳しい事情を知らない私ごときが言及する話題ではないようですし、最後まで
いませんでしたので、コメントは控えたいと思います。

今回のライブでひとつだけ疑問を感じました。
一週間前より早朝安静時の狭心痛を訴える60歳の男性症例です。
LAD seg.6 proximal(LAD ostiumからちょっと離れている部位)に
angio上75%の狭窄を認めていました。他は有意狭窄なしです。

IVUS-guided DCAを選択され、eccentric plaqueをきれいに削って
終了となりました。病変に対する治療戦略・結果ともすばらしいものでした。

ただ疑問なのは、spasmがらみの病変、しかもangio上は75%狭窄に
手を出していいのかな?ということです。
まずはCa拮抗薬などを加えてspasmをコントロールして、その後に
労作で虚血が出るかどうかを確認するというのが手順ではないでしょうか。
(ライブ以前の話になってしまいますが・・・)

また、PCIの適応となった場合でも、DCA「のみ」で終わるというのは
どうなのでしょうか。
内腔が充分確保されても、内皮がない状態ではspasmがとっても起きやすく
なると思うのですが・・・。
仕上がりはきれいでしたが、spasmのことを考えたらstentが必要だと
思ったのですが・・・。

先生方のお考えを教えていただければ幸いです。

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○○です。

倉敷ライヴは盛会だったようですね。さて○○先生の御意見に関してですが、まさに
おっしゃる通りと存じます。しかしライヴにおける「手技」の披露・教育的側面を考
えると、indicationの是非は論じ難いと考えますが、如何でしょうか。strategyの是
非についても、大規模試験の結果を優先させて考えるべきであり、ライヴで議論可能
な話題を超えていると考えます。DCA+stentの成績に関しては、3試験の成績にばらつ
きがあると感じます。まだもう少し様子を見るべきでしょうか。

今後様々な側面からライヴデモンストレーションのあり方が問われ、再構築が進むと
予想されます。教育的な良いライヴが成長できることを心から願ってやみません。昭
和PCI研究会へ出席させて頂き、やはりライヴは重要と個人的に感じています。

レセプションの「事件」、とっても気になりますが...。

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○○です。

倉敷ライブで気がついたこと。
1.倉敷中央病院でもTRAが根付いています。30−40%を占めるとのことでし
た。ただし、男性は7Fr、女性は6Frとのことでした。やはり、ステントバルーンでも
KBTができるのは、楽ですが、radial occlusionが気になります。
2.TRAで、guiding cathをguide wireなしに引き抜かれていました。以前、斎藤滋
先生も同様にされているのを見たことがあります。最近のguiding cathの先端は、十
分やわらかく、guide wireを入れて、真直ぐにする必要はないということでしょう
か。私は、TRAを初めて2年ですが、TRA終了後に、右前頭葉の脳梗塞を起こした経験
があり、いまだに昔ながらの方法を守っています。TFA 8Frでは、inner sheathをい
れて、コレステロール塞栓を予防しているのに、奇異に感じました。
3.CTOを通す最大のコツ:GWは細く穿通性のあるconquestを用い、GWが、exitを穿
通するまで、バルーンをocclusion部位に侵入させないこと。今までは、GWの可動性
や、腰をつけるためにむしろ推奨されていた方法ですが、subintimal spaceに
hematomaやdissectionを広げる可能性があり、絶対にしてはいけないと光藤先生は強
調されていました。
parallel wire technique:慎重、かつ、粘り強い手技に感銘しました。最近のCTO成
功率は、90%近いそうです。
4.斎藤滋先生は、4Fr診断カテでのTRAとTBAの比較を発表されました。穿刺時痛、
カテ操作時痛は、有意にTRAに強く、術後の不快、痛みについては、差はないとのこ
とでした。カテ操作性、透視時間にも差はなく、4Fr診断カテでは、TRAの優位性は
ないとのことでした。術後の圧迫、安静については言及されませんでしたが、もしか
してTBAは、ヘパリンなしの2-3時間圧迫なのでしょうか?それでも、食事や、排泄
の際に困るような気がするのですが・・・・。変な伝道師です。
以上、簡単ですが、レポートします。

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○○です。

確かに最近齋藤先生は、4Fr.診断カテに限って言えば、TRAよりTBAの方が良いかも
しれないという発表をされています。
患者さんの術後の痛みや不快には差がなく、術者の穿刺のストレスもTBAが少ないと
言われています。
鎌倉は”とめ太”をTBAにもTRAにも使用しているようですが、同じ止血デバイスなら
看護婦さんの手間は同じだし、患者の痛みや不快感も同じなのかもしれません。

当院では患者の術後の不快感、痛みに関しては、圧倒的にTRAが有利ですが。
(異なる止血ディバイスだからかもしれません)

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皆様、この度お仲間に加えていただくことになりました○○大学第1内科の○○と申します。

奥の深いインターベンションをもっと学んでいこうと思っています。
 よろしくお願いします。

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