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 ○○でございます。
 私共の施設で、腎動脈の治療の経験はございませんが、Dr. KiemeneijのWebsite
『Radialforce ; http://www.radialforce.org/』において、Casesの上から7番目
にInteresting case reportとして報告されております。この報告では左のRadialか
らCordisの6F.extralong Multipurpose Guiding catheterを使用して、VivaでPre
dilatationした後にUltraLink 5.0×18mm(peripheral use?)を留置したと記載され
ております。本邦で入手.使用可能かはわかりませんが、写真を含めて分かり易い内
容でしたので御報告いたしました。

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○○です

Cordis bright-tipで少し長いものがあるとの噂を以前聞いたことがありますが定か
ではありません。CTOの孫カテとして作ったようですが.....実物は見たことがありま
せん。足からしかやったことがないので何とも言えませんが、腎動脈の屈曲+石灰化
が強いものはTRIでは少し困難かも知れません。

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○○です。

○○先生コメントありがとうございます。
>最近、うちではよくシンビットを使います。かなり効く印象があります。
全く同感です。シンビットは我々のところでもたまにお世話になります。
除細動閾値をさげてくれるので、静注後にDCすると、結構な確率でうまく
いきます。
聞いた話ですが、東京の某大学病院でope患者のVFが何をやっても
止まらなかったとき、発売直後であったこの薬を使って除細動したところピタリ
ととまり、教授がえらく感激し、以後ope室で常備になったとかいうことです。

>最後に、○○先生、先生の症例はCABG必要だったんでしょうか?もしかすると
>なしでもいけたんじゃないかと思いますがいかがでしょう?
PCIのみで救命できると格好良かったのですが、私の症例は、LMTの遠位部が
LAD, LCXの起始部を巻き込んで径11-12mmの球状の冠動脈瘤となっていて
LCX起始部が90%狭窄があり、LCXにwireがcrossできなかったことと、ステント
が浮いてしまう危険性を考え、CABGとしました。
CABG術中はstunnになっていたと思われ、左室の動きは不良だったようです。
PCPS, IABPを4-5日間併用し良くなりました。
PCIだけだとちょっと厳しかったかもしれません。

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○○です。

来週のPCIでRCAの1番90%で、QCAで血管径が5.2-3mm、病変長が5-6mmあります。
POBAだけで終わりたいと願っていますが、ACをおこした場合ステントをどうするか
困っています。
ご経験のある先生、アドバイスをお願いします。
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○○です

Bx velocity 5mm or 4.0mm NIR remount(5mm Maxxum or 5.5mm bypass
speedy....10mmのみ...でmax 5.5mmに広がるようです)....しかないかなと思います。
もしくは最初からDCAというのはどうでしょうか?

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○○です。

LMCAの件、complexなら仕方ないですね。
RCAのstentの件ですが、僕なら最初からステント留置です。今だったら
Bx 5.0、でも手元にないから現実には4.5*8mm、昔ならNIR 4.0*9mmを
入れます。この時の最も大事なのは、proximal edgeをあまり浮かないように
することで、IVUSで見てステントのfull expansionに相当する部位を決めます。
そこにIVUS tansducerを動かないように固定して造影して、そこにstent
proximal edgeが来るように留置します。こうすればproximalはまずばっちり
きれいな結果になりますし、まあ再狭窄は来ないしSATもないでしょうけど、
wireのrecrossもまったくOKです。で、distalが当然少しあまってストラットが
浮くかもしれません。しかしdistalなら全く問題なしです。そんなことで充分
拡張したステントがSATになったことは一度もありません。

以上の方法、もしステント入れるならやってみて下さい。

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○○です。

 ○○先生の症例は、無事に社会復帰できそうでよかったですね。
 当院の救急はCPAが多く、Vf下のPCIも時々やってます(心マの手が写ったシネがいっ
ぱいあります)。こういうときに頼りになるのは背の高い研修医です。
 Vf対策ですが、シンビッドが出る前は、キシロカイン、βブロッカをよく使ってま
した。最近では、TdPみたいなVTならまずマグネゾール1〜2g、そうでなければシン
ビッドを使っています。マグネゾールも案外有効な時があるようです(安い!)。

 先日、当院のCPAOA症例をまとめてみたら、なんとか救命できたのは全例VT, VFで、
しかも一枝が半数以上でした。中にはLCX13 totalのみでCPA-Vfというのもありまし
た。
 また、救命できなかったのはほとんど3枝かLMTで、発見時すでにEMDかflat ECGと
いうのがほとんどでした。
 当院ではPCPSを常備していないので、IABPが頼りですが、当院のデータからすると、
VfのAMIは一枝が多くて、IABPのみでもなんとかなる場合が多いのかもしれません。

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皆さんこんにちは
○○です。
当メーリングリストでご活躍されている○○や○○の先生方とは同じ教室出身
です。TRA、TRIは2年前から前任地の病院で始めました。今年の4月から現病院に着任
し、5月からTRA、TRIを導入しております。現在はAMIも含めほとんどの症例をradialか
ら施行できるようになりました。現病院はスタッフ4名、昨年の心カテ数500件強、PCI
は60件弱程度でそれほど多くありませんが、今年はもう少し増やしたいと考えておりま
す。宜しくお願い申し上げます。

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○○です。

先日のJSIC九州地方会ライブ(熊本)はみなさまお疲れ様でした。
またまた夜は盛り上がってしまいました。今やパキスタン評論家として時の人になっ
た○○先生の話にも力が入りましたね。
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○○の○○と申します。
先日は九州のTRA-netの先生方のOFF会に参加
させていただきありがとうございました。

1993年の○○大卒で、○○の○○先生と同期です。
2000年より現在の病院に勤務しております。
PCIを始めて約1年たち、緊急カテの第一術者としても
少しずつ経験を積みつつありますが、まだまだ未熟です。

それでも今年は倉敷ライブ・CCTに行くことができ、
私としてはとても有意義でした。12月の鎌倉にも
どうにかして行きたいと思い、現在画策中です。

Transradialに関しては、ご存知の先生方もおられますが
当院ではPCI後の確認造影の際にのみ行っております。
PCIは原則「7F TFI」です。レジデントや他の施設からカテ
研修に来る先生方のマンパワーによって成り立っております。
対外的にはそこそこの評価をもらっている施設だとは
思いますが、特に私のような初級者は常にレベルアップを
念頭において、しかも井の中の蛙にならないよう研鑽して
行かなければならないと考えております。

radialist.comのような他施設の先生方とさまざまな
意見をフランクに交換できる場はとても魅力的です。
何卒よろしくお願い申し上げます。

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昨日、Tristarを使いました。Mid LADで90度弱曲がっているところの
石灰化が軽-中等度ある病変にIVUS guided direct stentingを試みました。
そこそこ抵抗はあったもののIVUSが通過しましたがTristarは全く通過せず、
しかもtargetの手前の中等度病変、ここもやや屈曲し石灰化が中等度あり
ますが、に引っかかって進みません。Sizeは3.5*18mmです。Deep engage
するは、parallel wireするわ、でかなり苦労しましたがdirectでは入らずでした。
結局2.5mmで前拡張してステント、となりました。前拡張後もかなり通過困難
で、crossabilityは???と思われました(少なくともNIRには負ける)。ただし
仕上がりはきれいでcomformabilityはBxよりも上かもしれません。
あと、3-4回coronaryに進めてはガイドカテーテルに収納しましたがstrutが
めくれることはなく、脱落はかなりしにくくなっているようです。
以上、Tristar使用感触、でした。

しかし、BxといいTristarといい coilっぽい tube stentが続きますね。

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○○です。

Sizeは3.5*18mmです。Deep engage
> するは、parallel wireするわ、でかなり苦労しましたがdirectでは入らずでした。
> 結局2.5mmで前拡張してステント、となりました。前拡張後もかなり通過困難
> で、crossabilityは???と思われました(少なくともNIRには負ける)。

○○先生、ステントは3.5-18なのに、あとから出したPre用のバルーンが2.5mmであっ
たのは、やはりバルーンの通過性を気にされたからでしょうか?

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石灰化がある程度あって、大きくdissectionとなり18mmで足りなくなるのを
避けたかったからです。バルーンの通過性は2.5でも3.0でも変らないと思い
ます。

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○○です。

Tristarを右冠動脈seg1の肩に2例入れました。やや肉厚になって心配だった
 comformabilityですが、初代MultiLink譲りでばっちりでした。満足しています。

○○先生のメールに対し私も○○先生と同様な感想を持ちました。Tristarの
話からそれて恐縮ですが、上の短いメールのやりとりからいろんな事を考えさせられ
ました。

○○先生はこの症例の場合、preballooningの効用をステントを通すためだけに限定
されたという風に解釈できます。○○先生も私もおそらくどうせpreをするのならしっ
かり(この場合preballoonはjust sizeです。)拡げてからその反応を見て、次に、
ステントの適応を決めようと考える様な気がします。○○先生いかがでしょう。

もちろん、メールからうかがえる病変形態から予想するにPOBAで終わることはほとん
ど期待はしないと思います。ステント留置後にその前後に解離があったらもう二個の
ステントが必要になる可能性があるでしょう。IVUSガイドでなかったら、見込み違い
でステントが小さすぎた場合postballoonが必要になるかもしれません。

少し話が飛躍するかもしれませんが、direct stentingというstrategyをどの程度信
用しているかと言うことになるのかな。私個人としてはdirect stentingやりたい派
ですが、・・・。○○先生そこのところのコメントはいかがでしょう。

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まずこの症例でのステントサイズは造影上では3.0mmだと思います。
だから2.5mmが全くのundersizeではありません。で3.0mmでもよかった
のですが、○○先生の言われるようにdirect stentに対する信頼性の違い
があるのか、つまり、結局directでちゃんと拡がることをIVUSで確認できて
いれば別にステントさえ通過すればよくって、2.5mmでも3.0mmでもどっち
でもいいやって感じなのでdissectionのことを考えて2.5mmにしとくかって
感じでした。RotaIVUSの時のロータブレータサイズが小さめっていうのと
同じような感覚です。

今年のIVUSライブ(5月)からステントサイズはIVUSのvesselに合わせる
方法を行っており今回の3.5mmもoversizeだと思います。
CCTの時の僕の症例でステント4.0mmを選んで驚かれたように結構大きめ
です。もう少しで慢性期成績が出るので楽しみです。
大きめのサイズを選ぶにはedge dissectionの可能性が出てくるのでIVUS
でplaqueの少ない部位を選んで、長さはやや長くなるけどMSAをきっちり
確保するようにしています。ステントの長さとサイズのどちらを重要視するか
という問題はステントサイズ、さらにはやはりIVUSでのMSAがより重要だ
とこれは今年のCCTでDr Mintzもそう言っていたので正解かな、と思って
います。

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○○です。先日は熊本の夜を最後までご紹介できずに申し訳ありませんでし
た。
呼び出されていったらII,III,aVf,V2~V6でSTがば上がりでした。しかし血圧はむしろ高
めでした。
ほんとにLMTD?と思いながらも緊急カテをしたところ案の定“たこつぼ”でした。

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○○です。

昨日、以下の相談を受けました。

2ヶ月前に右TRAにて診断カテを施行したちょっと太り気味の患者さんが、2ヶ月経っ
ても”右手首の穿刺部の痛みと手掌の腫脹”を訴えているそうです。
橈骨動脈造影では特に問題なかった(shuntもなかったそうです)のですが、見た目
にはハッキリ右手首の方が腫れていて、手首を下げたら増強して、手首を上げたら軽
減すると言っています。
穿刺部には持続する痛みだけではなく、圧痛もあるそうです。

同じような経験がある方、あるには何かご意見やアドバイスはないでしょうか?

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○○です

そのような経験はありませんが圧迫による血栓性静脈炎の可能性はないでしょうか。
皮静脈に留置針を留置し、上腕を止血帯で圧迫して静脈造影するとわかるかも知れま
せんが痛いかも知れません。足の場合は痛みは訴えませんが....?すると血栓溶解
薬が効くかも知れませんが如何でしょうか、もう遅いかも知れませんが。またリンパ
管炎という可能性はどうでしょうか。

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○○です。
この症例と似てるかも... ごく少数例(1例は結構severe、あと1例軽い症状で
自然軽快 /2500症例以上)に RSD;反射性交感神経萎縮症という合併症
を経験したことがあります。橈骨動脈の近傍を走行する交感神経に穿刺針があた
って交感神経が異常興奮状態になり末梢の血流が悪化し、という病態です。
この症例はRSDの初期の状態かもしれません。
うちの症例では整形外科に見てもらって(右手では箸が持てない状態になった
ので)、RSDといわれ麻酔科にかかって詳しい治療は今わからないのですが、
かなりよくなりました。

このアドレスhttp://www2.ocn.ne.jp/~zunou/page20.htmlなどを見ていただけ
ればある程度詳しく書いてます。

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○○です。

○○先生、お疲れさまです。
昨日は青森、今日は東京、明日は八戸とタフさには感動します!

ちなみに、青森の雪は30cmではなく、max積雪7cmでした。
日本中に「青森はとんでもない所だ!」と、誤解の無いようにとりあえず訂正させて
ください。
でも、九州との温度差は15℃くらいでした。
実質の積雪は7cmでも、体感積雪?は30cmであったと思います。

本当にお疲れさまでした。ありがとうございます。

また、明日の八戸LIVEレセプションと、明後日の八戸LIVE本番で○○先生はじ
めTRA-NETの皆様にお会いできることを楽しみにしております。

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○○です.

 僕もやはり RSD(反射性交感神経萎縮症)ではないかと考えております.TRIで
はありませんが,85才男性で,本年3月右肘動脈アプローチでPCIを行ったのちに右前
腕の腫脹と電撃痛が出現した症例を経験いたしました.
 最初血腫による神経・静脈の圧迫が原因かと考えておりましたが,5月になってとっ
くの昔に血腫など消失した後(当然AVシャントなし)でも右の前腕からI〜。指の電
撃痛を繰り返しておりました.又左右の指を比較いたしますと明らかに患側が腫脹し
ており,屈曲が困難な状態も続きました.

 この症例は整形外科にコンサルトを行いRSDの診断を受け
  トリプタノール20mg,
  ミニプレス1mg,
  ボルタレンSR2cap,
  プレドニン5mg
 の処方を受け症状は徐々によくなり,約一月後には70〜80%は改善し(本人談)ま
した.完全に症状が消失するのに5ヶ月かかりましたが,今では全く症状はありませ
ん(実は本日僕の外来を受診されましたので確認いたしました).

 内服でコントロールできないときには星状神経ブロックもすることがあるそうです.

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○○です。
この度は新入会させて頂き有り難うございます。
当院は診断カテが300例、PTCA60-70例の施設です。
TRAは自分が9月にこの病院に来てから始めました。
右からするか、左からするかを現在、検討中です。
Tra-netで色々勉強したいと思います。
宜しくお願いします。

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八戸ライブ、ご苦労様でした。
○○です。
○○先生、○○先生、○○先生、○○先生、
これからもよろしくお願いいたします。

当院はFemoralフェチでは、と思われているようですが
実は、PTCAは6割以上がRadialで、診断カテは基本的にRadialです。
(PTCA 400例、診断カテ1200例位です)
つい先週から5F PTCAと言うものも始めました。
Radialの止血器具はゼオンのラディスポ(今回のプレゼンで初めて○○先生
の発案だったことを知りました)を使用しております。

もしよろしければ
スキーがてら(安比高原のパウダースノーが待っています)、いらしてください。ではでは。

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○○です。

八戸ライブのご成功おめでとうございます。
他のライブのように、最初から戦略や道具が決まっている”見せ物ライブ”、”教え
てやるライブ”と異なり、会場の意見を取り入れながら戦略を進めていくのは新鮮に
見えました。

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○○です。

○○先生はじめ、御参加いただいた皆様、八戸ライブお疲れさまでした。

私はほとんどカテ室にいましたので、会場の盛り上がりが解らずに残念です。
カテ室も人口密度が高く、公に口にできないコメントが後から沢山聞こえてくるので
楽しかったです。

九州からの先生方は風邪をひかれませんでしたでしょうか?
少しだけ、青森県を堪能していただけましたでしょうか?

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○○です。

先月BXが出て、今月はTRISTARも出ました。
入荷が早い病院はすでに数十本使用されたとも聞きます。

参考のために、使用された先生のBXとTRISTARに関する使用感触、比較、使
い分け、どちらが好みかなどを、みんなに教えてください。

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○○です。
現在の使用本数は Bx 49本、Tristar 3本 です。
Direct stentingを中心に使ってます。で、Tristarが3本なので比較には
ならないんですが...
両方ともmount性能はまずまずです。Directにはこれが非常に大事で
めくれられると最悪なのですが、この点は両者ともまずまず合格。
Crossabilityは両方いまひとつ。僕にとっては何をしても落ちない安心感
からNIRのcrossabilityがもっともいいのですが、それに比べると両方とも
落ちます。ここでつかえるかってとこで引っかかることもありました<Bx。
拡張はNIRに比べてedgeがsoft、つちのこ状まで拡張してもedge dissec
tionになりにくいです。ComformabilityはやはりTristarが上か、この間
かなりの屈曲のRCAにTristarを入れましたがcomformabilityはよかった
です。
以上、両方ともコイルの感じのするチューブステントってとこです。
使い分けは... side branchも両方いいし、はっきりした棲み分けはないん
じゃないでしょうか。

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○○です。

先月BXVELOSITY、今月TRISTARを鬼のよ
うに使っています。現在のところVEROSITY55本、TRISTAR13本です。

まずVELOSITYは前評判どおり拡張前の柔軟性はすばらしく、血管にそうように進
んでいく姿に、ほれぼれとしました。この点ではS670に劣らず、かつS670より落ちな
いめくれない点で上をいっていると思います。コイル的なチューブステントと言われ
る所以と思います。
ところが拡張してみると割と突っ張る。これはNIRに近い様に思います。カーブ
にVELOSITYを使うときはカーブをやり過ごすよう少し長めのものを選んだ方がよいよ
うに思います。
また、VELOSITY内にdouble stentとしてもう一枚おかざるを得ない例をAMIで3例
経験しました。それまでは1%未満でしたのでVELOSITYに多いのかもしれません。ど
ういう状況だったか説明しますと、VELOSITY stent留置後、ステント内にhazzinesを
生じ、経過観察していると血栓が育ってくる、低圧で数分間押さえたり、高圧でステ
ントを十分拡張しても直後はよいがまたしばらくすると血栓が育ってきてバルーン拡
張を繰り返すことに。これはステントからアテローマやフラップの逸脱が生じている
と考えており、デザインの違うもう一枚のステントを重ね留置するとそれで落ち着き
ました。2枚目はMULTILINKでした。

VELOSITY srentの位置づけはまだよくわかりません。ステント、バルーンともに
合格点で全体としてバランスのよいデバイスと感じています。

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○○です。

初代MULTILINKが肉薄のステント構造を売りにしているのにTRISTARではそれが厚
くなっている、しかもTETRAはまた薄く(一部)なると言うことです。TRISTARは失敗
作では?と勘ぐりたくなる状況ですが実のところどうなのでしょう。Resteが多いの
では?と心配です。それで初代もまだおいてもらっています。
いままで「MULTIはステントはいいけどバルーンがだめ」「長さもそろってない」
と制約がありましたが、今回、品揃えはかなり改善してきています。バルーンは拡張
後のrecrossでやはり通過性不良を感じています。
カーブでのcomformabilityの良さ(突っ張らない)は初代譲りです。RCA Seg1の
肩にかかるステント留置にはfirst choiceと思います。

特筆すべきは一時は激減していたNIR STENTが、最近割とよく使っていることで
す。○○先生もお書きのように脱落やめくれの危険性がもっとも少ないことが一因で
す。またステントがカーブを進まないときの押しの強さ(pushability)もピカイチ
と思います。

まだオールマイティーステントはないようですが、選ぶ楽しみが増えて私として
は喜んでいます。

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○○です。

最近は、ROMとなってしまっていました。
本日はステント内再狭窄を繰り返す症例についての相談です。
症例は57歳女性、冠危険因子は高脂血症(コントロール良好)のみです。
2000.9からEAP出現し
同年11月CAG #6 100%,#9 90%の一枝病変でありPCI施行。
#6に対してS670挿入(3.0x24mm)、#9はPOBAにて解離形成し75%狭窄残存。
2001.1月頃から再度胸痛出現
CAGにて#6 100%,#9 90%と再狭窄を認めIVUSにて血管径3.5-3.75mmを確認し#6
にはcutting(3.25mm)施行、25%以下に開大しました。また再狭窄予防を期待
してプレタール開始しましたが200mgで動悸出現あり100mgとしました。
2001.5月再度CAG(この時は症状なし)
#6 100%と再々狭窄、再度cutting (3.25mm)施行し25%以下へ改善。
#9についてもPOBAにて25%以下に改善しこの時はプレタール200mgとして退院。
2001.8月CAG #6 100% #9 99%とと再々々狭窄、この時はperfusion
balloon使用し(3.5mm)25%以下に改善。#9についてはPCI施行せず。
以後も症状ありませんでしたが今月の確認造影でまたもや
#6 90%と再々々々狭窄(計4回目)を認めました。#9 90%も残存しています。
血管径からは#6,9ともにCABGは可能ですが患者さんはできればCABGはうけたく
ないといわれています。
次のPCIの手段についてのご意見をお聞かせください。
(個人的には3.5mmでのcuttingかDCAを考えています。)

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○○です。

私も○○に賛成です。
CABGはできれば受けたくないという患者さんの気持ちはわかりますが、
これだけのステント再狭窄を繰り返す症例ならば、
CABGを選択するべきだと思います。

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○○です.

以前からPerfusion Balloon, Cutting Balがいいと言い続けていた私たちですが,短
期間にほぼ完全閉塞を繰り返しており,これまでの手技では無効であることからは更
にCutting Bal.を行うことは得策とは言えないかもしれません.
 又DCAでステントと一緒に削ってしまう方法につきましては,可能かもしれません
がマルチリンクを削る様には簡単に行かないと聞いております(実際の所S670を削っ
たことはありません).

 年齢がお若いことLAD.D1であることかはらやはりOP-CABGが良いのではないかと思
われます.
 つい最近何をやってもダメだった患者さんをCABGして貰ったところ,ステントの留
置部(再拡張を繰り返したところ)は心外膜まで炎症が及んでおり肥厚と一部の癒着
を認めておりました.参考になるでしょうか

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○○です。

どちらのステントも似たようなものだと思います。
来年の春過ぎに再狭窄のデータが出揃うまでは、
適当に使い分けるしかないと思います。
取りあえず、現時点でのBX,TRISTARを含めたステントの選択基準としては
以下の6点を念頭に置いています。

1.屈曲病変にはTRISTARを優先。
2.絶対に失えない側枝があればBX優先。
3.BXは拡張後、両端からマーカー1つ分ずつほど短縮するので、
ギリギリの長さならばTRISTARを使用する。
4.それ以外の症例は、使用本数がどちらか1社に偏らないように使用する。
5.13または18mmのTRISTARまたはBXを植え込む時は、
15mmのマルチリンクプラスの使用も忘れずに考慮する。
6.前拡張のバルーンが石灰化で結構引っかかる時は、
BXやTRISTARに固執せず最初からS600を使う。

蛇足ですが、TRISTARもBXも、
狭窄のないところで予想もつかない引っ掛かりが起きるのが嫌いな点です。
おそらく石灰化に引っかかるのでしょうが......。
どちらがより引っかかりやすいのかは、較べたことがないのでわかりません。

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○○です。
現在のstentの拡張はどうなんでしょうか。それとさらにステントを拡張できる
余裕はあるのでしょうか?
Parameterでは、stent diameterと、もしEEMがtraceできるなら、vessel
diameter, %plaque areaです。教えて下さい。それでかなり分ります。
ステントのproximal, distalのすぐ外側の血管径もできれば教えて下さい。

Stentが4mm以上になっているならやっぱりDCAしかないんじゃないでしょう
か。それ以外だったらradiationの治験施設に紹介してradiationですかね。

似たような症例にDCAをしていま4ヶ月目に突入している症例があります。
これまでは2ヶ月もたず再狭窄していたのがステントを大きくして、それでも
再狭窄でDCAをしました。今回は今のところいけてそうです。

再狭窄って書かれていますが、最新の1回以外は再閉塞、ですね。
さらに最初の100%は2ヶ月目のearly total occluded lesionと考えていい
ということですね。再閉塞を繰り返すのであれば長期的にPCIでpatencyを
保てる確率はどんどん低下します。3回再閉塞ですからかなり厳しい。
ただし最後が再閉塞でなく再狭窄ってとこだけは光がほんの少し見えたか
な?ってところですね。

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今回、tra-netに入会させていただきました。よろしくお願いします。

同僚の○○先生から、このホームページを聞いてやってきました。新しもの好き、熱
しやすくさめやすいといわれるインターベンションの医者、、とか揶揄されますが、
いいものはいい、悪いものは悪いの精神で、頑張りたいと思います。

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○○です。
○○、○○両先生のCABGという意見は至極当然と思われ、
明日患者さんおよび家族に説明予定ですが
一応PCIの可能性も説明するつもりです。

ところで○○先生からのご質問のIVUSについてですが
まずstentの拡張ですが正円にきれいに拡張されています。
(stent前のIVUSを見てもあまり石灰化がありませんでした。)
stentのdistalの血管径は3.0x3.2mm(ほとんどプラークなし)
proxの血管径は3.7x4.0mm程度です。
またステントmid portionでのvessel diameter 3.7mm位
vessel areaは12.4mm、lumen areaは7.2mm位です。

(改めてIVUSを見直すとdistalにとってはやや過拡張気味だったのかもしれま
せん。)

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○○です

5Fr PTCAのHome Pageを作ってみました。
Home Page : http://www.cardiologist.jp/ptca5fr/
お時間有りましたら、ちょっと見てやってください。
まだまだ、未完成ですが、今後、症例と小技を中心に頑張って更新していきたいと思っ
ています。

先生方のご意見などいただければ幸いです。
みなさま、宜しくお願い申し上げます。

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