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Fivist○○です。
○○先生のチャレンジに敬意を
表します。5Fr.でRCA近位部のCTOは
困難な場合が多いので、先生の成功は
素晴らしいと思います。
私はCordis5Frを触ったことしか
ありませんが、一般に5Fr.GCの欠点として、
OTWを使用すると、造影能が極端に落ちると
いうことです。Zuma2でも同じと思いますが
○○先生の経験はいかがでしょう。
特に対側造影せずに、ブリッジを頼りに
CTOを掘っていく時には末梢情報が
失われることがほとんどです。
したがって、私は5FrでCTOを掘る時は
マイクロカテを使用し、OTWは使用
しておりません。
先生の意見を教えてください。

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○○です。

以前、○○先生が指摘されていたと思いますが、
マルチリンクは屈曲部に植え込むと、
後拡張のバルーンがステントに引っかかることが時々あります。
トライスターもこの点は同様のようです。
レスキューカテの通過性は悪いですし、
また、ステント植え込み後の手レスキューは
ワイヤーをロータ用に再交換する必要がありますので、
ステントストラットが浮かないように
しっかり後拡張しておくことが重要だと思います。
今回の症例はリファレンスが4.5mm位の病変でしたので、
一番大きい4mmのトライスターを植え込み、
ステントバルーンで20気圧まで後拡張したうえで、
ワイヤーを入れ替えました。
レスキューも問題なく通りました。

蛇足ですが、手レスキューが初めてだったのではなく、
6F手レスキューが初めての誤りでした。

ところで○○先生から○○先生へのコメントですが、
当院ではバルーンやステントをケースから取り出し後、
生食を通したり濡らすようなことは全く行っていません。
そのまま使っています。

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○○です。

まず、○○先生へのコメントですが、私は、5Frは、ZUMA 2しか使ったことはありま
せん。Cordisについては、コメントできません。CTOといっても、結構するするワイ
ヤが通る症例と、本当にheavy dutyな装備を必要とするものの2通りがあると思いま
す。
手をつける前の判断は難しいので、5Frないし6Frで始めるのは一向に構わないと思う
んですが、このバックアップではダメだ、カテの形状を変えても無理だ、と感じた
ら、すぐサイズアップする必要はあるかと思います。○○先生のCTOのケースもそう
ですが、私もCTOをTRIで手をつけて、末梢がでなくなれば、その瞬間に対側を入れま
す。TRIで最も大切なことは、radial 1本差しにこだわることでもなく、カテサイズ
にこだわることでもなく、冠動脈をきちんと拡張するとこではないでしょうか?

○○先生のケースですが、5fr ZUMA2でのステント植え込みの際は、ステントサイズ
を結構気にしております。以前、0.048のマルチリンク・プラス3.0を植え込んだ時、
もちろんカテ内を進めていくことは可能ですが、カテとすれる感触が強く、腕頭動脈
などで、カテがキンクしている場合は、dislodgeするかもしれないと思いました。BX
も、3.0が0.045、3.5が0.048なので、5Frの場合は、3.0までにとどめておくほうが無
難ではないでしょうか?

○○先生、TRI 1000例おめでとうございます。思えば、96年3月29日以来、長いよう
な、短いような年月でした。これからもご活躍を期待いたします。

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○○です

5FrでのCTOは、よほどおいしそうなヤツでない限りはやらないため、当然経験も少な
いので、よく解らないので申し訳有りません。
先生方の5FrのCTOの経験をご教授下さい。お願いいたします。

もちろん、○○先生のご指摘の通り、5Frでダメそうだと有れば6〜8Frに入れ替える
こともあります。femoralより「パンツを脱がせて」いただいて刺すこともあります。
手からのシースは対側造影用に使えます。5Frのカテは孫カテに使用できることも有
ります。何となく物を無駄にしていないような気がして、自己満足ができます。

CTOは手でも足でも、5Frでも8Frでも、コストの問題と、ワイヤーが入ってからバルー
ンを一本どうせ出さなければいけない事から、OTWのバルーンをいつも使用しており
ます。5Fr Zuma2でOTWでも、造影は結構きついですが?力にまかせて造影すると何
とか可能でした。
マイクロカテを使用したことがないので教えていただきたいのですが、造影は問題な
いのでしょうか?その他、何か良い道具は有るの物でしょうか?教えてください。

それ以上に、皆様、5Fr,radial approachのCTOはやはり無謀だとお考えでしょうか?

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○○です。

最近5Fr.TRIについての話題でにぎわっていますが、まだ5Fr.TRIを実践して
いらっしゃらない先生方のために、ここで1回まとめをしたいと思います。

1,現在使用できる5Fr.ガイドカテとその特徴は?
2,道具(サイズ)の使用制限は?
  バルーン、ステント、Cutting balloon, Perfusion balloon, Rota?
3,バルーンなどをガイドカテの中に引いたままで、冠動脈の造影が十分にできるか?
4,6Fr.とは違ったテクニックがあるか?
5,どんな症例や状況の時に、6Fr.よりむしろ5Fr.が有利と思うか?
6,合併症がさらに少なくなった(橈骨動脈閉塞や出血に関して・圧迫時間の短縮)
という実感があるか?

などについて、経験者のみなさん、どんどんフランクな御発言をお願いします。

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○○です。

> 2,道具(サイズ)の使用制限は?
>   バルーン、ステント、Cutting balloon, Perfusion balloon, Rota?

昨日は5Fr.zuma2(内腔058)でのDirect Stentでしたが、BX3.5-13mmはガイドカ
テ内をスムーズに通過し、病変部でも特に引っかかりはありませんでした。
Cutting Balloonは確か3.5-10mmはきつかったように記憶しています。お勧め
は3.0-10mmまででしょうか。

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○○です。

前回のメールの訂正です。(勘違いしていました)
CuttingBalloonは3.0-10mmを5Fr.でやった時に、ぎちぎちで何とか手技は終えたので
すが、お勧めできません。
5Fr.でCuttingBalloonはTryしない方がよいと思います。

それから、今日の症例(6Fr)ではBXステントが病変部に辿り着くまでのガサガサ
感が強かったように思いました。
通過はしますが、抵抗感も強いようです。

早く”Tristar(TRIスター)”を使ってみたい気がします。
果たして、”TRIの星”として輝くでしょうか?

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○○です。

○○先生
BXのガサガサ感は、狭窄にひっかかる感じですか、
それとも石灰化にこすれる感じでしょうか?
私は後者ではないかと思うのですが...

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○○です。

> BXのガサガサ感は、狭窄にひっかかる感じですか、
> それとも石灰化にこすれる感じでしょうか?

病変部のずっと手前ですから、狭窄部位ではありません。
冠動脈の硬い内膜(石灰化)をこすりながら進んでゆく感じです。
ただ、ステントのDeliveryは全例(まだ5〜6例ぐらいですが)可能でした。

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○○です。
少し遅いのですが、○○先生のコメントについて、
> CTOといっても、結構するするワイヤが通る症例と、本当にheavy
> dutyな装備を必要とするものの2通りがあると思います。
本当にCTOには差がありますよね、どう見ても難しいと思える病変が
結構簡単にwire crossしてしまったり、手をつける前の判断が難しい、
結局やってみないと分からない、ってことが多く困ります。

> 手をつける前の判断は難しいので、5Frないし6Frで始めるのは一向
> に構わないと思う...
> TRIで最も大切なことは、radial 1本差しにこだわることでもなく、カテサイズ
> にこだわることでもなく、冠動脈をきちんと拡張するとこではないでしょうか?
これがすごく大事なことだと思います。この点において僕はCTOに対し
TRIはかなり慎重です。Backupが不足するなどの状況が出る、それが
予想される場合(3/4はやはりそれを危惧します)はfemoral approachと
しています。5Fr 6Frでwireがcrossしたあとballoonが通過しない、その
ような症例は確かにそれほど多い訳ではありませんがそのような状況
での後悔は絶対したくありません。Wire crossにしてもbackupが必要
なこともありやはり7Frを使用しています。

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○○です。
ほかならぬ○○先生のご質問ですので、小生の乏しい経験をご報告します。

>1,現在使用できる5Fr.ガイドカテとその特徴は?
ZUMA2の経験しかありません。第1世代の5Frカテですので、まだまだトルクに対し
て、抵抗性がありません。腕頭動脈に屈曲があるとキンクしやすく、注意が必要で
す。ウチの診断カテは5Frのテルモ・ハートキャスですが、この診断カテは、トルク
に対して極めて頑強です。ワイヤを入れないと、この診断カテが操作できないような
場合は、まず5Fr ZUMA2は無理だと思います。

>2,道具(サイズ)の使用制限は?
モノレールのみ使用しています。ウチはアシストシステムなので、ステントを持ち込
む際、生食をゆっくりおとしながら、空気塞栓を防ぐ操作ができません(機械的には
可能のはずです。アシストの生食フラッシュに、そうした注入モードがないだけで、
現在リクエスト中ですが、いつになることやら・・・)。そのため、ステントは、
0.045までのものに限っています。cuttingもやっていません。

>3,バルーンなどをガイドカテの中に引いたままで、冠動脈の造影が十分にできる
か?
これは、アシストを使っているので、まったく問題ありません。ただ、大口径のバ
ルーンをカテ内にとどめたまま、造影すると、注入圧が高くなり、ときにYコネク
ターが破損します。

>4,6Fr.とは違ったテクニックがあるか?
左右とも、deep engagementが基本になります。EBUを使っても、passive back-up
は、6Frより、かなり弱いように感じます。小生の好きな、6Fr long-tipを入れて、
例えば7Fr TFIと同様の感覚で行う手技とは、かなり異なるように感じます。

>5,どんな症例や状況の時に、6Fr.よりむしろ5Fr.が有利と思うか?
私はそこまで経験がないので、6Fr.の方が、現状では有利だと思います。ただし、術
前のradial echoで径が2.1mmの時など、5Frで手技が終わると、患者さんにいいこと
したような気になりますが・・・

>6,合併症がさらに少なくなった(橈骨動脈閉塞や出血に関して・圧迫時間の短
縮)
という実感があるか?
Adaptyを3時間で完全にはずしても、止血が得られやすい印象はあります。橈骨動脈
閉塞は、echoで評価していないので、コメントできません。

以上、長文となり失礼いたしました。

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○○です。

私の知る限りの事とpoorな表現で、○○先生のご質問に答えてみました。

1,現在使用できる5Fr.ガイドカテとその特徴は?
ZUMA2とCordis brite tip。
前者はそれなりにサイズや形状も手にはいるようになりました。後者は右左のジャド
キンス4.0とAL2のみしか今のところ私には手に入りません。しかも品薄。
Cordisの先端はdeepに向いていると思うのですが、ショートチップがないので寂しい
です。CordisはZUMAよりほんの少し内腔が狭いです。
ZUMA2は製品にばらつきがあるように思えます。

2,道具(サイズ)の使用制限は?
ZUMAについてですが
  バルーン:モノレールなら、4mmまでならたぶんなんでも大丈夫。
  ステント:NIR全サイズ、Sシリーズ4mmまでなら、OK
       VELOCITY 3.5mm以下はメーカー保障?
       MLプラスはダメ(3mmなら通ることも有るらしいが..?)
       RADIUSダメ
  Cutting balloon:メーカー保障はないですが2.5x10mmは大丈夫でした。
           3.0mmを突っ込んだ事もありますがダメでした。
Perfusion balloon:たぶんダメです
  Rota:経験無いので解りません

3,バルーンなどをガイドカテの中に引いたままで、冠動脈の造影が十分にできるか?
  普通のバルーンならできます。 OTWは造影がきついです。

4,6Fr.とは違ったテクニックがあるか?
  無いです(たぶん)。
  カテ自体のバックアップは期待しないPCIという事でしょうか?
  αループや、deepを多用しますが、6Frと同じだと思います。
  より、deepが安心してできると思います。
  時には病変を越してまでdeepします。
  昔のシャッツのシースの様にGCを使ってステントを入れる事もあります。
  preでそのバルーンをアンカーにしてdeepする事も6Frより頻度が多いと思います。

5,どんな症例や状況の時に、6Fr.よりむしろ5Fr.が有利と思うか?
  radialが細い人。
  腎機能が悪い人。造影剤を節約したいとき。
  femoral approachで、先輩に「圧迫お願いします!」と言うとき。
  どうしてもカテがengageしにくく、入口部の近くまでカテを持っていってワイヤー
でselectしてからワイヤー伝いにengage 〜deepに持っていくとき。カテの柔らかさ
が役立ちます。

6,合併症がさらに少なくなったか?
  femoralの圧迫は時間の短縮になっているようです
   (自分であまりしないので解らないです)。
  先輩に圧迫をお願いした後の、私への風当たりが和らいでいる気がします。
  カテをブンブン回しても、ズンズン入れても怖くないです。
  バルーンやワイヤーの評価がよりsevereにできます。

  逆に、6Frより合併症が増えることは無いようです。
  5Frでできる症例では、PCIの成功率も、結果も、6Frと変わらないと思います。
  
その他:パラレルワイヤー&バルーン可。パラレルワイヤー&ステント困難。
    IVUSはテルモは可

5Frでどうしてもやらなければいけない理由は少ないのですが、逆に、「5Frである程
度済んでしまうのに、なぜ6Fr?」と考えています。それはradialの径という事情を抜
かせば、6Frでなければどうしてもいけない理由が有るかという事と同じだと思いま
す。femoralからのPCIは8Frで問題ない事が多いと思いますが、6Frで済むなら6Frを
使うのと同じです。
GC以外のデバイスの進歩も有り、普通の日常のPCIはそんなに難しい物が多いわけで
はなく、拡げてステント入れて終わりという単純な物が半分くらいだと思います。そ
れらには、あえて6Fr以上を使う理由がないと思うのです。
昔、6Frがでてきた時には、学会でradial & 6Frとfemoral & 8Frといったdebateがあ
りました。8Frの先生方に無茶苦茶な言われ方をされても、適当な理由を付けて使っ
ていたと思います。でも、それは全てradial & 6Frでやるというのではなく、
「radial &6Frで済む物はそれで行こうよ」といった柔軟なスタンスであったと思い
ます。
5Frの出現で、皆さん「5Frで済む物は5Frで」と考えるのかと思ったら、昔あんな
に6Frにこだわった先輩先生方が「5Frを使う理由は無い」と言い切ったりしたのは寂
しいことでした。

まぁ、所詮道具ですから、自分の好きな物を使って良い結果が得られればそれで良い
のではないかと思っています。私は5Frのクネクネ、ズポズポ感が気に入っていると
いう単純な理由で使っています。

長くなって申し訳ございません。

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○○です。

当施設では比較的cutting balloonを多用しているためか5Fr TRIは極端に少ないです。
CBを考えなければかなりの率で5FrTRIが可能と思いますが、現在のところ我々
が6Fr TRIを始めた頃のように手探りの状態ではないかと思いますしこれから増える
と思います。ただし、なるべくなら「5Frでしなければヨカッタ」の状況には陥いる
のはとてもいやですので症例を選んで慎重に行っています。

6Fr TRIによるCTOはロータブレータやバルーンの進歩により格段に自信がつきました
が、5Fr TRIによるCTOへのチャレンジに関しては、我々のようにCTOの経験が少ない
ものにとっては病変の「見極めが」困難であり難しいと考えています。当院でもCTO
の多くは7Fr TFIで行われています。

最後に秋田県の先生から今日きたメールの一部を紹介します。
「手からロータをする人 = 手ロータインターベンショナリスト* = (テロ)ー
タインターベンショナ(リスト) = テロリスト」なんちゃって.....だそうです。

*intervensionist

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○○です。

CTOについて、補足します。自分は、5FrでCTOを開けにいくことは、行っておりませ
ん。CTOに関するアプローチですが、
RCA:long-tipを入れて、いわゆる肩を伸ばす形を作りにいくと、RCA2〜3あたりの走
行にも微妙な影響があるようで、どうもtrue lumenを探しにくくなるようです。RCA
は、CTOの中では、一番難しく、7Fr TFIでAL、あるいはSALを使ってバックアップを
取るようにしております。自分が、ALないしSALを積極的に使うのは、グラフトを除
けば、この場合のみです。

LAD/LCx:対側造影が不要ならTRIです。6Frでいくか、7Frにするかは、case by case
です。基本的にEBUでやっています。対側造影が必要な場合は、PCIを7Fr TFIで、EBU
を用い、対側を右radialからとるようにしています。

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○○です。

5Fr CTOは、LIVEに出てくるような凄い病変でなく、ちょっと硬いワイヤーでつつけ
ば通りそうなeasy CTOにのみやっています。凄いCTOは私のウデでは7Frだろうが、
8Frだろうが経験も見極めも未熟なため難しいです。

諸先生方に5Fr CTOはウケが悪いようなので、今後はコソコソしようかなぁと思いま
す。

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○○です。

○○先生のまとめに一言こたえようと思います。
質問4と5が重要なのはわかりきっていますが、
これが実のところはっきりとは実証できない。
ご存知の方も多いと思いますが5Fr PCIには
Dr.Chevalierの主催するホームページがあるのですが、
そのサイトにも、この質問4.5の納得できる答えは
ありません。OngoingなTrialやRegistryが幾つかあるようで
その結果を待つ必要がありそうです。ついでに言えば、
このサイトではほとんどのfrontier FivistがCTOは
5Fr PCIの禁忌としています。
私は5Frの基本的操作がdeep intubationであるゆえ
(あのフニャフニャのシャフトが実にdeep intubationしやすい)
それが不可能な近位部のcomplexな病変には
向いていないと思うが、いったんdeep intubationができれば
direct stentを含め非常に安全でやりやすいと考えます。
ちなみに先ほどのサイトでDr.Chevalierは5Fr direct
stentの成功率を95%と報告しています。
5FrのPCIでは血管の形態がdeep intubationが可能かどうかが
最も重要な要素だと考えます。

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○○です。

>諸先生方に5Fr CTOはウケが悪いようなので、今後はコソコソしようかなぁと思い
ます。

昔、6Fr TRI を始めた時、世間の「諸先生方」のウケは、決してよくありませんでし
た。そんなことやって、いったい何のメリットがあるんだ、と随分言われました。で
も、同じ結果が得られるなら、8/7 Frより6Frであることは、コンセンサスになって
きました。ダウンサイジングの方向性は、間違っていないと思います。

○○先生、是非、5Fr CTOにガンガンと取り組まれて、CTOでも、こういうのなら
5Frでいいんだ、といったことを教えてください。あさって、の症例の結果もね!!

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○○です。

BxVelocity発売以来、当院では7-8割り方(ミーハーですから、、、)使用しています。
大方の評判どおり、NIRほどではありませんが血管を伸ばす印象を持ちました。
屈曲病変では結構、血管壁に対するstress(特にedge)がありそうでrestenosisもけっこうあるのでは?
と感じています。

ところでBxVelocityを使っててデフレのあとballoonが抜けにくかったという経験をされた先生
いらっしゃいませんか?
うちでは抜けなくなって難渋した症例があります。
RCA1でdistalがちょうど屈曲部にさしかかろうかというlesionでreferenceは4.5?くらいでした。
うちには4.0?を置いてなかったので4.0?のballoonでpostをかけようと思い、3.5×23?を入れたところ
angiographicalにはデフレ出来ているように見えていましたがballoonが全く抜けません。
そのときもう一回インフレしたりしてみればよかったのかもしれませんが、どうにかこうにかしている間に
見事にシステムごと抜けてしまいました。
その後はもう一度wire crossしてpostかけて、予定通り終了しました。
ここまで難渋しないにしても、これ以外に抜けにくかったことが何度かありました。

ある日、lesion手前の硬い屈曲部を通過しなかったBxVelocity 3.0×23?を使ってインデフ実験をしてみました。
するとデフレ後、待てど暮らせどballoonはしぼまず、(おそらく)30秒位かかってやっとしぼみました。
透視上デフレできているように見えても、実はまだしぼんでないようなことってあるのでしょうか?

Cordisの方によれば
stentとballoonの密着力が強いので抜けにくかったのかもしれない。
対策としては、やはりもう一度低圧でインフレしてから抜いてみてください。とのコメントでした。
九州圏内では熊本済生会Hp.で3.0×23?使用時に同様なことがあったという報告があるそうです。

いずれにしても”まず、低圧でstentをそっと置いてきて、、、”といった手技の時には要注意のSTENTかも?
という経験をしましたので発言させていただきました。

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○○です.

バルーンを引いてくる時、軽くトラップされるような感触はしばしば感じます.
一瞬、抜けなくなったのではと不安になることもありますが、
少し強めに引くと必ず抜けます.
抜く時にガイドカテがdeep engageしないように、
いつも注意しながら引くようにしています.

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○○です。最近、down sizing PCIで盛り上がってますね。TRIの真髄で
はないかと思って、大変勉強になります。

さて、当院では○○先生がBXステントをいたく気に入られて、多用されています。ち
なみにML tristarは当院では採用されていません。
「Nirよりconfirmabilityは良い」と、我がチーフは気に入ってますが、結構冠動脈
が直線化しているように感じてます。side branchアクセスについては、まだ症例が
少なく何とも言えません。

で、ステントバルーンですが、確かにデフレートが遅くステントバルーン抜去しよう
とする際にしばしばGCがdeep engageしやすい傾向があります。さらに一度デフレー
トするとステント再通過や他の病変(病変じゃないところでも)への通過性が極端に
落ちるような気がします。○○が心配された件ですが、確かに透視で
デフレートを確認したのに抜けませんでした。LADの近位部であまり屈曲も強くない
病変だったのですが、何でなのでしょう?理由がはっきりしないのですが、その症例
以後はCBのように少し時間をおいてからステントバルーンを抜去するように対応して
ます。

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○○です
さて、次のような症例の検討をお願いします。
41歳男性。10日前胸痛で深夜0時ごろ受診。
心電図で下壁のAMIの診断で、コールを
受けました。電話でのやり取り中にVfとなり
約15分で病院に駆けつけたところ、まだVf。
DCを繰り返すも、数秒間Slow VTになるものの
すぐにVf。しかたがないので心臓マッサージをしつつ
カテ室に連れて行き、受診後約40分くらいで
PCPS、ついでIABPをいれPCIを施行。
右冠動脈2番のありふれた病変でした。
しかしPCI中もVfでDCでVTとなったり、造影剤が
当然流れなかったりで、非常にやりにくい。PCPS
が無ければ当然マッサージをしながらのPCIと
なるのでしょうけれど、その際の注意点、コツなど
経験のある先生の意見を聞かせてください。
ちなみにこの患者、90分近くVfのままでCK最高値が
DCの影響もあって18000を超えましたが
翌日にはPCPSが、その翌日にはIABPが抜け
意識障害もなくもうすぐ退院です。

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○○です。

大変な症例でご苦労さまでした。
collateのない元気な心筋が梗塞になるとこうしたVT, VFを繰り返す症例が時々
ありますよね。
ただright一本ならば不整脈をしのぎさえすれば、まずたすかるはずですよね。
不整脈に対してどんな薬を使用されましたか?

約一ヶ月まえ私もよく似た経験をしました。造影でLMT99%、造影終了後突然胸痛と
ともに
ショックになり、2-3分後にVT, VFの嵐となりました。すぐに挿管、PCPSをいれ、PCI
を施行
しました。VFはDCをかけてもすぐに再発するため、VF下でLMTを広げそのままCABGを
してもら
いました。LMT拡張後はDCでVFはピタリととまりました。当方の症例も経過順調で
す。
私の症例はLMTだったので、とにかく開けない限りダメだと思い、リドカイン程度し
か使い
ませんでしたが。

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○○です。
今日の症例なんですが、coronaryとlt renal arteryのinterventionの
症例で、どうせならと思い trans radialからやりました。
Renal arteryが5mmとれればいいかな、という感じでしたのでRCAの
interventionに使った道具でrenal arteryもやりました。最初にballoon
が届かなかったら話にならんので いけることを確認後、RCA TRI >
renal interventionとしたところ、なんとガイドカテが届かない、って状況
に気づきました。うちの6Frガイドを全部見たんですが長いのがない。
仕方がないから5Fr造影 130cmカテにトランジット 150cmを入れてwire
crossさせ300cm Grandslamに換えて、それを腎臓に残したままガイド
カテを6Frに換えて、と結構ややこしい事になってしまいました。
最終的にはRCAに入れたつもりのxxxステントをrenal arteryに入れて
まずまず拡張できて、flowは格段によくなって終了したのですが、誰か
いいシステム、とかご存知ですか?
ま、coronaryと一緒じゃなきゃtrans radialはできないかも知れませんが。

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○○です。
> collateのない元気な心筋が梗塞になるとこうしたVT, VFを繰り返す症例が時々
> ありますよね。
僕にも経験があります。40代の男性でRCAのMI、カテ台に乗った途端ぐらいでVT
VFとなり全然コントロールがつきませんでした、といっても僕はその時点ではいなか
ったのですが、外来で。

> 約一ヶ月まえ私もよく似た経験をしました。造影でLMT99%、造影終了後突然胸痛

> ともにショックになり、2-3分後にVT, VFの嵐となりました。すぐに挿管、PCPSを
いれ、
> PCIを施行しました。VFはDCをかけてもすぐに再発するため、VF下でLMTを広げ
> そのままCABGをしてもらいました。LMT拡張後はDCでVFはピタリととまりました。
> 当方の症例も経過順調です。
僕の場合も血行再建をするとVFがピタリと止まりました。うちの症例もPCPSが入れ
られていましたが、PCPSを入れるより早く血行再建が可能な状況なら血行再建を
優先させて、かなりの割合で血行動態の安定が得られると思われます。

> ただright一本ならば不整脈をしのぎさえすれば、まずたすかるはずですよね。
> 不整脈に対してどんな薬を使用されましたか?
> 私の症例はLMTだったので、とにかく開けない限りダメだと思い、リドカイン程度

> か使いませんでしたが。
最近、うちではよくシンビットを使います。かなり効く印象があります。

最後に、○○先生、先生の症例はCABG必要だったんでしょうか?もしかすると
なしでもいけたんじゃないかと思いますがいかがでしょう?

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