************************************

○○です

関西ライブでは、○○の○○先生も本音をお話されたようですね。
最近では○○市内の多くの施設がradialでカテをしているようです。○○先生も、院
内でやっているからか、以前のようなあからさまな激しいバッシングは弱まったよう
で、研究会などのプレゼンで「radial approachで...」などと言っても、批判は
されなくなりました。しかしながら、<中略>

 ところで、今回の心臓病学会は、火曜日の日帰りしか時間がとれなかったので、日
ごろは足が向かない心エコー関連ばかりを聴いてきました。まあ学会長が山口大学の
松崎先生ですから、プログラムが心エコーに偏ってくるのは仕方のないところですね。
 午後からアジア心エコーカンファレンスというのがあったのですが、大阪市立大学
の吉川先生や、鹿児島大学の鄭先生など、心エコーでは有名な方ばかりが集まった、
内容の非常に濃いものでした。会場は50人も入らないぐらいの小さいところでした。
顔見知りということもあったのか、どの先生方もプレゼンの途中でジョークをとばし
まくり、なかなかよい雰囲気で、新鮮でした。皆さんも、インターベンション関連の
集まりだと、時に不穏な空気を感じたことはありませんか?
 今回は冠動脈エコーのup to dateが収穫でした。吉川先生からは、「最近の機械の
性能向上で、冠動脈(LAD distal)なら経胸壁からでもほぼ100%描出可能なので、
今後ルーチンにしてもいいのでは?」というちょっと過激な?意見が出ていました。
flowを見るだけなら、確かにそれほど手間をかけずに描出可能ですし、重度狭窄の有
無なら判読できそうです。レボビストを併用すると、さらに精度が上がるようです。
 患者に優しいTRI+患者に優しい心エコーfollow upというメニューも今後は考えて
みたいですね。

************************************

○○です。

先週の症例です。内科の先生の患者さんで53歳男性、胸痛が頻発。たまたま、当日
は、Holter ECGをつけておりましたが、10回の発作を認め、取り外し後に、
traedmill ECGを予定していたのですが、安静時のECGをとっている段階で、再度発作
が起こり、緊急入院となりました。幸い、20分ほどで、STlevelは回復し、ミリス
ロール、ヘパリンdivを行い、翌日カテを行いました。LMT distalに、75%狭窄、
LAD just proximal 50%(LMT reference 4.2mm, LAD 3.7mm)を認めたほかには、まっ
たく病変がなく、LMT stentingには良い症例と思われました。(DCAも良い適応なの
かもしれません。)
 病変は、ちょうど分枝部に向かって細くなっており、LAD just proximalにも軽度
病変があることより、選択肢としては、(1)LMT distalのみに、short stentを置
き、LAD方向へ、後拡張を加える、最悪、分枝部のKBTを行う、(2)LMTから、LADに
かけて”またぎステント”を行い、ステントKBTを最後に加える、の2つと思われま
した。いずれの場合を想定しても、LAD、LCXのKBTを行うことになり、その経験に乏
しい私は、心臓外科が併設されていない当院の状況、比較的年齢が若いこともあり、
躊躇してしまいました。 結局、バイパスがオーソドックスな選択であるが、ステン
ト治療ができなくはない、しかし、やるならば外科治療が可能なところでしたほうが
いいだろうと患者さんに話し、カテを終了しました。結局、家族が知名度の高いK病
院での治療を希望され、搬送し、Stentingされ、今日返ってきました。Tsurugi
3.5*20で前拡張後、Terumo 3.5*20で、LCXはjailされたままでした。心なしか、
stent proximalのストラットは浮いているようにも見えます。パナルジン、プレター
ル、アスピリンのtriple therapyのおまけもついてきました。(肝機能が軽度増悪し
ていて、気持ち悪い!)

 LMT stentingの経験の豊富な先生方にお尋ねします。
LMTからLAD proximalにかけて病変がある場合、上記の(1)(2)のいずれの戦略が良
いのか。
”またぎステント”を行う場合、first choiceのステントは何か?
jailとなったLCXをKBTをして穴をあけておかなくても良いのか?
LMT分枝部のKBTでのバルーンサイズの選択、インフレーション時間はどうすればよい
のか。

次は、勇気を出して、自分でLMTstentingを行うつもりです。

************************************

○○です。

○○先生の心臓病学会レポートの心エコーの
進歩は見逃せないと思います。
冠動脈狭窄の診断だけをとってみれば
エコーが第一選択になる日がくるに違いない、
と予想しています。そのとき我々心カテ屋は
どうなるのでしょう。
約○○年前に神戸中央市民病院で吉川先生
のもとで心エコーを一年学び厳しい指導をうけましたが、
当時はドプラーが漸く臨床応用されはじめた時期で、
すでに神戸では弁膜症患者は心カテせずに
手術をうけることが頻繁にありました。
この分野の発展が患者にとって朗報であることは
間違いないと思います。

************************************

○○です。

これは、もう絶対に(2)です。はるかに安全で仕上がりもきれいです。
LAD 近位部の解離が心配なら、3.5mm、可能なら4.0mmのステントを、ワイヤをLCxに
jailさせ植え込みます。
ステントはマルチリンクでも、S670でも、(まだLMTには使っていませんが)昨日保
険がついたBXでも良いかと思います。
ワイヤ交換し、LCx方向へ、ストラットをクロスし、バルーンで広げます。
できが悪ければ、こちらにもステントを入れます。もし、LCxの分岐角度が非常にき
つければ、LCx入口部から先にステントします。
最後にKBTですが、このQCA結果だと、最低LMT-LAD方向は4.0mm、できれば4.5mmのバ
ルーンでしっかり加圧します。
加圧時間ですが、血圧低下を絶対に来たしてはいけないので、最長5秒ですね。

このバルーン径とKBT故に、ガイドカテは7Frが必要です。TRIで7Frガイドが必須な、
数少ない状況です。

次回はきっとうまくいくと思います。御健闘をお祈りいたします。

************************************

○○です。

> ワイヤ交換し、LCx方向へ、ストラットをクロスし、バルーンで広げます。
> できが悪ければ、こちらにもステントを入れます。

○○先生、この場合の”出来が悪ければ”というのはどこまであたりを言うのですか。
残存狭窄が75%?、50%?、25%?、あるいはIVUS所見で?
LAD#7と#9の分岐部病変をする時とは、さすがに方針が異なるでしょうね。

それから、”ステントを入れます”というのも当然T-Stentですよね。

当院も心臓外科がない施設なので、○○先生の苦悩は良くわかります。
技術的には自信があっても、イマイチLMTのPCIに踏み切れないジレンマがあり
ます。
過去には当院でも同じようにLMT病変を他院へ送ったものの、型通りのテルモステ
ント留置を済ませてくる症例を見たことがあり、わざわざ他病院まで紹介してバカみ
たいだったと思った同じ経験があります。

変な話ですけど、現状では心臓外科がない施設でLMTのPCIを施行したがトラブッ
て患者が死亡し、万が一裁判などなった場合に、裁判所が”心臓外科がない施設でやっ
たという事実”に対し、”問題なかった”と判断してくれると思います?
心臓外科が無い施設にとっては切実な問題です。

************************************

○○です。

DCAを行うか否かは別として、
ステントに関してはマルチリンクプラスの3.5を
LMT-LADにかけて14−16気圧で植え込み、
LMTは4mmのバルーンでしっかり拡張しなおします。
マルチリンクは4.1mm以上は拡張しないようにメーカーが言っていますので、
referenceの読みに不安があるならばマルチリンクは使いません。
4−4.1mmにまで拡張すれば、
CXへのアクセスにまず問題はないと思います。
S670は側枝へのアプローチは楽ですが、
当院でのLMTステントの長期成績はあまりよくないように思います。
Velocityは側枝へのアクセスは非常に楽ですし、
サイズも豊富にあるため使いやすいと思いますが、
LMTへの植え込み経験はまだありません。

KBTに使うバルーンはLAD,Cxそれぞれの至適サイズバルーンです。
(通常、ステントのバルーンを使用します。)
圧については光藤先生の本に詳しく書いてありますが、
私はステントの変形がとれれば良しと考え、
2つとも10気圧くらいで適当にやっています。
この時に私が注意しているのは、バルーンが2つ重なる部分のLMTが
ステントでしっかりカバーされていることです。
ここがカバーされていないのに高圧をかけると
当然のことながらLMTに解離が生じます。
したがって、ステントの長さを決める際には、
後拡張のKBTの時にバルーンの近位部が、
LMTのどのあたりまで来るかを考えるようにしています。
それほど長いLMTでなければ、LADの近位部からLMTの全部を
いっきにカバーしたほうが解離などの心配をしなくてすむので
楽だと思います。

蛇足ですが、透析例の石灰化病変に昨日Velocityを植え込もうとしましたが、
病変を通過せず、S600に変更したらするりと通過しました。
念のため、S600の近位部への追加ステントとして
Velocityをもう一度試したのですが、
やはり石灰化がステントに擦れて引っかかり、
留置に難渋しました。
ステント表面の磨き方などに差があるのかもしれません。
まだまだS600の居場所はあるなと感じました。

************************************

本日私の敬愛するボス・○○先生が、心エコー購入のための会議に気合を入れて向か
われました。いろいろ最新の心エコーをデモさせてもらいましたが、最近のはいずれ
劣らぬ描出力があり、LAD distalの描出には施行する側を全く選ばないなという印象
でした。心エコー購入が決定した暁には、早速LAD病変の患者に関しては、条件の許
す限り心エコーでフォローしてみたいなと考えています。

************************************

初めまして。
私は、今回TRA-netに入会させていただいた○○といいます。
平成○○年に札幌医科大学を卒業し、現在○○町にある
○○病院に勤務しています。
当院は、カテ施設がなく、AMI,uAPは即、○○に転送しています。
○○病院に勤務していたときに、TRIを行っていまし
たが、いまは全くカテと無縁の病院に来ています。
今後ともよろしくお願いします。

************************************
○○です。

さて、LMTステントの話題になっています。LCxのできについてのご質問ですが、これ
にはDominancyも大きく関係すると思います。RCA dominantでしたら、LMTといって
も、LAD6 jpに毛の生えた程度と考えていいでしょう。LCx入口部のサイズが、2.5mm
なら(LCxとしても小さいわけで)あまり深追いしないと思います。昔は結構ステン
トしていましたが、今は50%までは許容します。KBTのみでステント入れません。
3.0mmあれば、やはりT-stentingしても25%以下にはしたいところです。前回のメール
で書き忘れましたが、私は圧は15-12気圧くらいかけます。○○先生がおっしゃった
ように、バルーンが2つ重なる部分のLMTがステントでしっかりカバーされていること
は非常に重要です。

LCx入口部に使うステントですが、LMTでのKBTの際、stent edgeによるballoon
ruptureを避けるためS670を使ってきましたが、再狭窄の点で、今一つの印象です。
自分としては、次はBXで作ってみたいと思っております。

○○先生がおっしゃるように、どんな技量であれ、心臓外科と名のつくものがあれ
ば、トラブルがあっても法務的な問題はより少なくなるわけです。この辺は、実に感
覚的に共感できるところです。ただ、○○先生のような緊急例なら、IABP入れて転送
するのと、PCIしてしまうのと、どちらが安全かは難しいです。最近、植え込み3ヶ月
も経たないのにLADがdiffuse ISRになり、u-APとなったケースを3例経験しました(1
例は他院でステント植え込まれた症例。もう1例は近日中に発表しますが、前拡張の
バルーンだけでmassiveに冠穿孔し、止血のためにマルチリンク・S670を2枚重ねた症
例でした。)。今までなら、CBしようが、Rotaしようが、SVGつながれることを考え
れば、絶対的にPCIでした。ただ、こうしたstrategyをとっても、早期にdiffuse ISR
する症例は、最終的な、再狭窄の解決がなかなか得られませんね。

現在の当院の外科ではLITA-LADの開存率は、限りなく100%に近いと思います。こうし
た状況をふまえ、3例とも、カテ室内で胸痛発作が生じたため、とりあえず2.0mmのバ
ルーンでPOBAだけしておいて(AMIだけは回避して)、2週間以内に、elective
off-pump CABGとしました。IABP入れて外科に送るより、患者さんの負担も少ない
し、バルーン一本だけでAMIを回避できるので安価です。再狭窄に対する決着もつき
ます。こういうhybrid therapyもあると思います。

なお、もちろん今も適応のあるnon-protected LMTは積極的にPCIしています。つい先
日も、LMT orifice 75%のeffort APに、6Fr TRIでNIr 4.0-9mmを植え込みました。

************************************

○○です.

Vaso Sealは乾燥コラーゲンを使っていますよね.現在国内で問題になっている狂牛
病のニュースを読んでいると牛の骨髄を用いた製剤を使用禁止にしようとかしたとか
の記事があり,その中にコラーゲンも入っていたように思います.またVaso Sealの
原料は牛のコラーゲンだったと記憶しております.Vaso Sealはヨーロッパで作られ
ているので問題ないって所でしょうか?
 数年前Vaso Sealを本院でも使っていた時期がありましたが,この時にイギリスで
狂牛病問題が持ち上がり,何となくイヤになり使わなくなったことを思い出しました.

 はっきり憶えていないままでの質問なのですが,どなたかご存じの方教えていただ
けませんか?

************************************

○○です。

CCTのプログラムを見ると、その盛大さ(ライブ、ランチョンなどの各種セミナー)
に驚くばかりです。

<中略>

これだけ大きくなると、JSICとCCTの関係がよく解らなくなってしまいました。
JSICの公認?ライブから小倉、倉敷、鎌倉(よく見たら全部”倉”)の”三倉”はは
ずれるのでしょうね。そうなれば、JSICの公認ライブはCCTの他には何があるのでしょ
うか。(東京ライブや安達太良ライブは公認ライブですか?)

************************************

○○です。

CCTでは、皆様遅くまで、focus live にご参加いただきありがとうございました。
小生の症例ですが、時間切れになってしまった後、transit & Miracle3でCTO開けを
始めました。
proximalのfibrous capへの穿通は容易で、transitを少しおくまで進め、カテを押し
たところLADへsuper selectiveに挿入できました。
そのままMiracle 3でクロスし、1.5mm→3.0mmでバルーニングし、S670 3.5-24を植え
込み、9時頃には終了いたしました。

手前味噌ですが、参加者の皆様に配布されたCDでは、TRIの部分を担当させていただ
きました。
自分的には、それなりに考えて書いた原稿で、写真・動画多数です。
是非、ご高覧いただいた上、ご感想をお聞かせください。

************************************

○○です。

さて、○○先生、時間切れで残念でしたね。しかし、先生がされた、”TRIにおけ
るShortLMTでガイドカテがCXにselectiveに入ってしまってLADがselection
出来ない時、CXにワイヤーを押し込んで、その反作用でガイドカテをLMTから微妙
に浮かしてからLADを別のワイヤーで選択する”というTRIの HyperTechnique は
見る人を引きつけるものがありました。

また、○○先生もライブでのいろんなstrategyの制約が
あるなか、ロータとcutting balloonを見せていただきました。
もし、制約がなければ、○○先生はどのようなstrategyだったでしょうか?

○○先生もLAD6〜7のCTO後にNirの4.0-30mmを入れられ、良好な仕上がり
を得られましたが、あれもIVUSで実際の血管径を知ることができたからこそでき
るのであり、ウチのようにIVUSが出来ないところでは、とりあえず(明らか
なDissectionがあれば別ですが)POBAのみで初回は終わらせて、3ヶ月後に再狭窄が
来たらそこだけにSpot Stentingをするという2期工事の戦略で行ったかもしれませ
ん。

○○先生や○○先生もお疲れさまでした。
最後に神奈川の遠山先生も言われていましたが、CCTのライブのように、術者に対
してあんなに皮肉を言ったりチャカしたりしたら、九州ならつかみ合いのケンカになっ
ていると思います。関西人はあれが普通だと言いますが、とにかくビックリです。

************************************

○○です。

○○先生、お疲れ様でした。
コメンテーターをさせていただいた
○○です。あのライブでは先生のケースが一番議論が
深まるケースではなかったかと、思います。
というのも、CTO、downsizing Guiding catheter、TRIという
組み合わせ問題はまだ未解決な要素が多いように思うからです。
時間切れで本当に残念でした。
どうせなら5Frを持ち出してきたら
さらに面白かったのではないでしょうか、と
Fivistの小生は思うわけです。
ただ、先生が「左手からTRIで左冠動脈のPCIをするのは
一番難しいアプローチ」といっておられましたが、
これは少し違うように思いますが
そのココロを教えてください。

************************************

○○です

今回も本質と関係ないところをしゃべりすぎたと反省しております.....
場所(CCT)が場所なのでradialが8Fr. compatibleであればDCAと思ったのですが意
外と硬くて恐らくpre-dilatationが必要であったと思われます。自分の病院でやって
いればCB+big balloonでおしまいと思いますが、Liveの裏は多分にshow的な要素があ
りまして......すでにstrategyのみならずdeviceが決定されているようなところがあ
りまして....自己主張の弱い私としてはその通りにせざるを得ないところでした。

○○先生の症例が見れなくて残念でした。でも4日間はとても長く現在でも疲労困憊状
態です。
みなさまお疲れさまでした。

************************************

○○です。
CCTでのoperatorをして疲れました。ライブ術者はうち以外で大きなライブでは
初めてだったので、いつもIVUSばっかりだったから、結構疲れました。
で、手技自体は問題なかったんですが、せっかくのcomplex stenting
のコースでIVUSガイドで4.0mmを選択できた、って言う点がもっともトピック
だったのにそれを全く説明できなかったのが残念でした。
それと、実は30mmを選択しましたがあれは全くの間違いでした。
自分でIVUSをちゃんと見ればよかったのに、サボってIVUS係の人間に
長さ何ミリ、っていって最初25-30mmなんてオタンチンなことを言ったから
distalのseptalからproximalの二股のseptalまで、って言って回答が30mm
です、っていってるから入れたけどどうも長いし、あとで見直したら
25mmでちょうどよかったんです。ここは反省。
後は、ワイヤが最初にseptalに抜けたんですが、ここでLAD本幹に抜き
直すのに最初のintermediateをどうするか、結構悩んだんですが、
すこしでもsuccess rateを上げるstrategyと考えてparallel wireにしました。
ここではintermediateでLADを探る、1.5mmで拡張する、parallel wire
にする、の3つの選択肢があったと思いますが、結果的にもlogicにも
parallel wireがやっぱりbestだった、と思いました。

************************************
はじめまして。○○と申します。
この度は、TRA-netへの参加をさせていただきましてありがとうございます。
私は、平成○○年に産業医科大学を卒業し、その後○○労
災病院にて内科をrotationしていました。○○労災病院は平成11年までは年間カテ数
が150例ぐらいでしたが、平成12年には○○医大より先生を招き、年間カテ数500-600
例(内PTCAが200例ぐらい)とみんなで力を合わせて頑張りました。私としては、症例
数が増えやり甲斐があったのですが、そのほとんどの症例がfemoral approachであっ
たため術後圧迫がとても大変でした(その大多数を私が圧迫していました)。
○○病院に赴任してきて初めてradial approachを見たときは驚きで
した。術者、看護婦はもちろんのこと、なにより患者さんへの負担がこれ程までに軽
減できるのかとつくづく思いました。
まだまだ、radial approachに着手していない病院が多い中で、症例のほとんど
でradial approachを行う、○○病院で働けることは、私にとって貴重な経験です。このTRA-netでさらに
患者に優しく・適切な心カテについて学んでいきたいと思います。今後ともよろしく
お願いいたします。

************************************

○○です。
CCT Japanに御参加の皆様御疲れ様でした。また術者・コメンテーターの先生方、本
当に御疲れ様でした。私は諸般の事情で12日夕方会場を後にしたため、TRA-net関連
の先生方のライブを見逃す結果となり、非常に残念に思うとともに先生方に申し訳な
く思っております。

私が見て回った範囲では、非常に盛会のうちに会が進行していったと思われました。
CCIC系のstrategyには是非があるかと思いますが、それを含んでいろんな意味で貴重
な経験となりました。また今回は、当院から看護婦さん3名(病棟ならびに造影室)
を引き連れて、さながら添乗員状態でした。当院ではコメディカルのこの規模のライ
ブへの参加(とポスターによる演題発表)は初めてであり、そういう意味では当科に
とっては貴重な一歩でした。

今後CCT Japanが、本邦におけるいわゆるライブデモンストレーションをリードする
会となる様相ですが、ますます成熟した内容になることを希望しつつ会場を後にしま
した。

************************************

○○です。

○○先生、コメンテータありがとうございました。
ご質問の件ですが、左TRIからのLCAのPCI、5Fr TRIの問題点はpassive back-up が弱
い点です。
ワイヤ、バルーンまで通ってしまえば、anchoringでJLやEBUは、
簡単にdeepできますから、後の手技は容易です。問題は、ワイヤ・バルーンの通過が
たやすく果たせない症例です。
5Fr でpassive back-upが弱い理由は、言うまでもありませんよね。
左TRIからのLCAのPCIに関する問題点は、radialist.comのTRI の巻きに書きました
し、今回のCCTのCDには、イラストを入れ、さらに詳述したつもりです。
是非、ご一読の上、ご感想をお聞かせください。

小生のCCT症例ですが、数日前に送られたビデオで、事前にCAGを見た段階で、ちょっ
と5Fr考えました。
実は、滋賀のカテ室には、5Frを用意しておきました。
最終的には、滋賀で、実際にシネをみて、病変はかなり固そうとの印象をもち、6Fr
に決めました。
ただ、やったものとしての感想は、最初はSLは、ご覧いただいたように、LADにsuper
selectiveにengageできず、
だまし、だまし、transit を支えにして、ミラクル3を穿通させていきました。
最後は、石灰化を迂回するようなワイヤ操作で、distal のfibrous capを通しまし
た。
6Frでやって、大正解だったと思います。
5Fr EBUが入っても難しかっただろうと思います。

5Frもそれなりにやってきましたが、CTOにはきつかろうと思います。
あくまで、そんなに不自由しないで、ワイヤは通せるケースに、自分は限定しており
ます。

************************************

○○です。
風邪が2週間治らずに苦しんでます。まさに膿と化した痰が切れません。時に血が混
じってます。
それはいいとして、昨日 LAD CTOを掘っていて体側造影が必要になりました。はじめ
同側よりbridgeで行っていたのが、wireが進むにつれ消えていきました。消毒してあっ
たFemoralより4F入れてRCA造影したのですが、みなさんは如何されてますか。はじ
めから対側造影をする場合と途中で必要になった場合の2つの場面があると思います
がお教えください。
ちなみに、うまくいきました。

************************************

○○です。
僕の場合は、CCTと同じですが、CTOは基本的に7Fr femoral approach
です。やはりCTOだとparallel wireとかkissingとかいろいろすることが
あるので7Frを入れたいし、backupが本当に必要なことがあるので
femoralです。よっぽどeasyかfemoral high riskだったらradial approach
ですが。
で、対側はRt femoral だったら Rt radialが1st choiceです。Rt radial
だったらLt radialからします。せっかくapproach radialで早く動けるなら
いくら対側で細いとはいえfemoralに入れるのは、って思ってます。
両側ついても特に問題になったことはありません。

あと、蛇足ですが、対側造影のTipsを。。。

1.対側をマイクロカテから行う
これは対側造影の造影剤を劇的に減らすことができます。
最初5Fr造影カテを入れて、その中にマイクロカテ+14wireをいれて
14wireで対側の枝までマイクロカテを進めてそこから造影します。
小さめのシリンジでないとやや造影しにくいかもしれません。

2.アシストシステムでの対側造影
アシストシステムを使っておられるところだと、
(対側)---------↓      ↓フラッシュ用
同側---------さんかつ+さんかつ------------アシスト本体
という風にして三活で切り替えることできれいに対側造影ができます。

************************************

初めまして。○○大学第一内科の○○と申します。平成七年より内科医をしております。インターベンションの世界に興味を持ったのは卒後三年目からで、以後自分なりに積極的に学んできたつもりですが、何分経験不足です。本年五月より、それまで勤務しておりました○○循環器病センターから○○大学の方に戻ってまいりまして、同時に○○でインターベンションの勉強をさせていただいております。そこで、○○先生から当HPの存在を教えて頂きまして、今回TRA-netへの登録を希望させて頂いた次第です。宜しくお願い致します。登録すると同時に、前の施設で御指導頂きました○○先生の御活躍を伺い知ることが出来まして、嬉しく思っていると同時に、頑張らねばと決意を新たにしました。

************************************
○○です.

私事ではありますが、○○のTRIが本日1000例になりました.
術者の間で密かに1000例目を誰がやるかと問題になっていましたが、
3人の術者のうち1人が外来中、もう一人がカテ中の時にAMIが来たので、
迷わず久方ぶりにTRIを選択し、1000例目をめでたくゲットしました.

折角の記念のTRIですし、いろいろとやってみました.
RCA1の肩屈曲部の完全閉塞症例でした.
Rota floppyをベアで通し、
ここ数ヶ月使われていないRescueを持ち出し、
手レスキューを試みました.
私としては初めての手レスキューでした.
病変がきつく、
残念ながらレスキューは通過しませんでしたが、
遠位部の血管系がおぼろげながらもわかるようになったので、
危険かなとは思いましたが、
あえてトライスター3.5X18のdirect stentingを試みたところ、
ステントはスルリと病変をクロスしました。
初代のマルチリンクから比べるとずいぶん通過性は良くなったと思います.
拡張後も血管の曲がりは保たれており、
先輩譲りのなかなかのconformabilityだと思いました.
仕上げにもう一度手レスキューを試み、
遠位部の血栓を吸引し終了しました.
Bxも良いですが、トライスターの通過性もなかなかだと思います..
conformabilityはトライスターの方が確実に上です.
まだ症例が少ないので、石灰化病変における通過性の比較は難しいですが、
Bxの方がトライスターよりも石灰化に引っかかるような感じが
やや強いかなと思いますがいかがでしょう?

************************************

○○です。

○○先生、○○先生はじめ、Fivistの先生方、教えてください。
5Fr GCを使用するにあたって、Zuma2とCordisのほんの少しのlumenの差は大きいとお
考えでしょうか?気にする程の物ではないとお考えでしょうか?
5Frという限られた世界の中で、造影以外になにか妨げに成ることは有る物でしょう
か?

今日、radial approach 、Cordis 5Fr GCでsegment 1の2cmくらいのCTOをやりました。
PCIは上手くいったので、良かったのですが、マーベリック1.5mmのOTWを使用したと
ころ造影がきつく、途中でちょっと嫌になりました。
Zuma2 5Frではマーベリック1.5mmのOTWの造影はこれほどではなかった様な気がしま
す。ほんの少しのlumenの差がでたのか、それとも、風邪気味で弱っている私の体調
のせいなのかよく解らないのですが...。

まぁradialで5FrでCTOという事自体が良くないと言われるとそれまでなのですが...。

ちなみに、私は握力だけは有る方で、昔○○に、○○先生と供
に「片手で握力50Kg無いヤツには心カテさせない!」と鍛えられた経験が有ります。

************************************
○○です。
当院では今月PCI症例が激減しております。このままでは...うっ(涙)。で、不思議
と多いペースメーカー移植で今月は何とか持たせています。

さて○○先生御指摘の件とは直接関係ありませんが、昨日PCIを施行した下記の症例
につき、皆様へ御報告と御質問です。

症例は下壁のOMIを有する82歳の男性です。今回はLADの新規病変への初回PCIです。
前回(両側とも)radialで苦労した症例であり、TFIを選択。若干腎機能に問題があ
り、極力造影剤を節減したい症例です。5Fr. Zuma2, JL3.5を選択してdirect
stentingを試みました。GWにはある程度anchorとして頑張ってもらうため、5Fr,TFI
の通例としてHT-BMW TREKを選択しております。今回珍しさもあってBX Velocity
3.5/18を使用する事にしました。前夜パンフに記載のステント・プロファイルを
チェックし、GCを十分余裕を持って通過できるつもりでした。ところが手技を始めて
みると、かなりギシギシ状態で、特にJLの最初のカーブを通過するときは結構抵抗を
感じました。しかしGCの中をステントを進める時は、不思議とairのY-connectorから
の”吸い込み”は予想外にわずかでした。最終的には手技時間20分強で無難に終了し
ましたが、ちょっと冷や汗ものでした。やはりstrategy(と言うか、単にデバイスの
選択ですね...)が甘かったのかとちょっぴり反省。5Fr.Zuma2で3.5mmのBX Velocity
ステントはギリギリであると言う貴重な経験をしました。もう5Fr.では止めておこう
か、それとも次はMACあるいはEBUだったら楽勝かも、と悩むところです。まあ、IVUS
なしでdirect stentするな、と怒らないで下さい。>IVUSな皆様方

ちなみにBXってかなり血管がまっすぐになってしまう気がするんですが、如何でしょ
うか?Balloonに載った状態では柔らかいので、もうちょっとconformabilityに優れる
かと思い込んでいました。余談ながらBXの入っているケースは安っぽいですが、ケー
スに収めたまま先端からGW lumenのフラッシュが出来るという点で優れものですね。
さらに箱が小さくて保管場所を取らないのは良いです。本質とは関係ないこんな事に
妙に感心してしまいました。

************************************

○○です。

○○先生、
レスキューはステント留置後にその先の吸引を行なえるのですね。
ステントストラットにひっかかる感じはありませんでしたか?

○○先生、
BXがケースに収めたままでフラッシュできることは知りませんでした。
しかし、当院ではバルーンやステントのワイヤールーメンを生食でフラッシュするこ
とは昔からしていません。ケースから取り出したら”シャブシャブ”と小声で言いな
がら先端部分を生食の中で2〜3回泳がすようにしています。

************************************