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○○です。

○○先生のメールアドレスを見てと、確かにロータに対する意気込みが感じられます。
ロータが出て4年?ぐらいになるようですが、先生のところでの最近のロータの使用
頻度や適応病変などを教えてください。

このネットにはロータが使えない施設の先生の方も多いのですが、私が得ている情報
では、最近はロータの使用頻度は世界的にも減少しつつあると聞いています。

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○○です。

最近のロタについて、denovoなどの病変については、NY liveのDr sharmaもいってい
るように、EBMでは、aggressiveなデバルクは意味がなく、ロタ単独も否定的です。
よって、世界的な流れは、NYのようなロタでlesion modificationをして、その後に
ステントをいれる、ロタとdirect stentの併用が主流ですね。
ただ、私の個人的なexperience based medicineでは、その成績にはロタはステント
と違い手技依存性の強いデバイスと考えています。手技を極めれば、もっとよい成績
が出るはずと考え、精進してます。
ISRについては、ロタcuttingで、挑戦をしています。ちゃんと膨らんだステントな
ら、ロタcuttingで、根治を考えています。
しかし、flex,cutが使えるようになって、心が動いてます。また、先週の滋賀での加
藤、玉井のDCA liveは、すごかった。解離を作っても、そのフラップを気力で、
flexcutで、削って外膜一枚にステントをいれて、文字どうり血管を作り直した感じ
でした。ひさしぶりに、感動した手技でした。3mm弱の血管を5mmぐらいにして
ました。あれは、すごかったです。

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○○です。FlexCut Live in Shigaについて。
なんといってもLCXのreentryを作ったのがすごかったですね。LAD ostium
からspiral dissectionになって OMI inferiorの LAD-CTOの LCXへの
dissectionでしたから何としてもちゃんとしたflowを得る必要があって、
最初はCutting でreentry、と思ったのに滋賀成人病にはCuttingがおいて
なくてそこで加藤先生はLCX mid の中等度狭窄のプラークにConquestで
穴をあけて結局 true-false-trueで wireをcrossさせ、reentryを作って
LCX proximal にstenting、LCXのflowを確保する、という手技でした。
False-trueは何回かしましたが、true-false-trueは...

それと、8Frで無理に造影することのリスクが見れましたね。

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○○です。
今日はなぜか午前中にカテがなくて時間があるので、FlexCut絡みで
もう1つ、小ネタを。

先日FlexCutでLMCA distalをDCAしていた途中、患者さんが胸痛を
訴えられ造影すると #8proxの distal lesionのところから 99%delayに
なっていました。見るからに削ったプラークをdistalに飛ばした可能性が
高かったためすぐにResQ施行、3このプラーク?が取れてあっさり改善
しました。FlexCutはwindowが広くなってるだけにこぼしやすいので
しょうか?実はGTOでもやったことあるので(3回ぐらい) operatorの
問題かもしれませんが。
とにかくDCAでdistal emboli?と思ったら ResQはいいかもしれません。
元の部分よりやや奥に押し込んで血管の細いところでResQで捕まえた
感じでした。

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○○です。
突然ですが8月25日のCTO研究会、TRAな皆様で参加される方おられますか?小生はひそ
かに参加する決意です。
>○○先生黙っててくださいね、某先生には。

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○○です。

皆さんお久しぶりです。
パソコンのシステムトラブルで1ヶ月ほど遠ざかっておりました。

○○先生のFlexiCut(小ネタ)に追加です。
Closerでの止血は7Fまでとなっていますが、
本日FlexiCut後の8.2Fの止血にCloserを使い成功しました。
比較的弾性の保たれている血管ならば穴は小さめですので
8.2Fの止血にも使用可能と思います。
失敗した時は大変なことになりますので自己責任でトライされてください。

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○○です。
追加の追加です。
IVUSライブでもしましたが pre-close techniqueで先に糸だけかけて
おくと10FrでもCloserで充分止血されます。8Fr以上のときはpre-
closeをした方がいいように思います。

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自己紹介いたします。

○○市にあります○○病院の○○です。
○○市は、<中略>テリトリーを別にしておりますがすぐ周辺に○○病院・○○病院など巨大
な施設があり人口約二十万人でのPCI激戦地区です。
本院での基本的なPCIはfemoralからのアプローチでありますが、近年少しずつ
radialからのPCIも増加しております。
そこらへんにつきましては、ポリシーがないっていうか、あまりこだわった意見は
持っておりません。
PCI全症例に占めるstent留置の比率はやはり50%弱です。しかし最近ではなるべ
くstentを留置せずに治療を
行うことも努力しており○○先生がおっしゃっているようにFlexCutの可能性に
期待しております。
ご存じのように○○病院には○○医師も在職しており私ともどもよろしくお願
い申し上げます。

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○○(Dr.8年目)です。

○○先生からの催促もありましたので、ちょっと遅れましたが、自己紹介します。

○○先生(名前をおだししてよかったのでしょうか?)からこのネット
の存在を教えて頂き、今回紹介して頂きました。

あまり文才がありませんので、徒然なるままに当院のことを書いてみます・・・
@○○県南部、かなり○○のかおり(におい?)がただよう地域。言葉はかなり○○
よりである。
A高速道路を使うことにより、だいたい60分程度で○○市に到着可能。
B200床程度。ただし、最近は空床多し。
C昨年の心カテ件数は266件。そのうちinterventionは53。
D今年は、8月8日時点で118件。そのうちinterventionは23。

今年7月に転勤してきたばかりなのですが、おそらく殆どがTRAでやっているんだと
思います(私が来てからは、後輩が緊急カテをfemoralから1件やりましたが)。

皆様のメールをいくつか拝見しましたが、
勉強不足の私にはわからない用語ばかりです。
皆様の会話が理解できるところまで、なんとかついていきたいと思います。
宜しくお願いします。

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○○です。
この度TRA-netに登録させていただいたため、自己紹介をさせていただきます。

平成7年度に○○大学卒業、今年7年目になります。
6月1日付けで○○に派遣となり、○○にやってまいりました。
かねてより、TRAに興味あり○○病院の○○先生にご無理をお願いいたしま
して、○○病院にて研修をさせていただいております。

宜しくお願いいたします。

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○○です

先日はじめてフレキシカットを使ったのですが、部分的に石灰化のある病変で途中か
らTurboのモーター(*星総合病院)を使ったところ一部石灰化も削れていていまし
た。よく削れるのは良いのですが、ある程度削ったところでカッターが後ろまで引き
戻せなくなりました。ノーズコーンからアテローマを回収しようとしたところノーズ
コーンと反対側の方にもアテローマがありました。恐らくこのためにカッターがノー
ズコーンと反対側に引き戻せなくなったものと考えています。いままでGTOでは経験
したことはないことです。○○先生が前にdistalに飛ばしてレスキューで回収したと
のことですがこのことと何か関連はあるのでしょうか?もしかしたらバルーンインフ
レーションとカッターの刃を引き戻すタイミングが悪かったせいかとも考えています。
いかがなものでしょうか?
また、ガイドカテーテルは8Fr Zumaでしたがインジェクター(汎用のMedrad)使用に
て特に造影性に問題はありませんでした。それにしてもフレキシカットはよく回りま
す。

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○○です。早めの夏休みと、帰国後の時差ボケでレスが遅れました。

さて、○○先生お尋ねのドラマの件ですが、まだオープンしていないフロアを使って
撮影されています。TV関係の人は、病院業務にはかなり配慮されているようで、普通
に仕事していて、全くその気配は感じさせません。ワタシ的には、芸能界には全く興
味がないので、ドラマを見たこともないし、仮に“江口洋介”や“松雪泰子”とすれ
ちがっても、誰のことか全然気づかないでしょう。なお、こうしてTVに病院の名前が
出ると、看護婦さんの募集などについては、効果がかなりあると聞いています。

bifurcationにおけるside branchの処理ですが、2.5mm までなら、積極的にステント
する必要はないと思います。3.0mmあれば、自分はステント2つで複雑に仕上げるのを
好みます。

どちらの方針をとるにせよ、それなりのサイズのside branchの最終的な閉塞だけは
防がなくてはならないので、bifurcationの治療の時には、必ずside branchにワイヤ
をjailさせてステントを植え込むようにしています。個人的に重要と感じるポイント
は、

1)jailさせたワイヤは、ストラットのリクロスの際の目標になるだけでなく、main
branchとside branchの間の角度を浅くしますから、ストラットのリクロスが、より
容易になります。
2)main branchに入れたBMWでリクロスできなければ、少し大きく曲げたネオスIMを
使います。
3)main branchのステントは、マルチリンクでも、S670でも、ワイヤ・リクロスの
点では、そんなに違わないと思います。バルーンのリクロスは、確かにS670の方が容
易ですが、マルチリンクでも、裏技として、新品のOTWバルーンを出せば、まず通過
可能です。
4)side branchにバルーニングをした場合は、ステント植え込みの有無を問わず、
main branchのステントの変形を防ぐため、必ずkissingで、それも最低
main:12-side:10気圧くらいはかけて、広げています。マルチリンクは15mmのため、
kissingの際、近位部でバルーンが重なる部分が、時にステントからはみ出して、
dissectionを作ってしまうことがあります。このため、main branchの近位部が、あ
まり太くなければ、18mmのS670の方が、安全でやりやすいような印象です。
5)non-protected LMTの際には、複雑なstentingを必要とすることが少なくありま
せん。通常の病変で、十分に経験を積んでおいて、はじめて血行動態的に余裕がない
場合が多いLMTをこなせると思います。

動脈グラフトを駆使したoff-pump CABGに身近に接するようになって、PCIとCABGの棲
み分け、PCI後のf/u CAGの必要性など、認識が随分とかわってきました。これから、
医療経済的に厳しさが増す状況下で、今までのようなPCIはできなくなっていくん
じゃないか、とも感じています。また、折をみて書くことにします。

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○○です。

Side Branch Accessに関連して基本的で馬鹿げている質問かもしれませんが、もし
#7と#9にKissseing Balloonを行った場合(3.5mmと3.0mmぐらいで)、高圧同時
拡張の時の#7のバルーン(2本が同時に拡張している)の状態は、
1,それぞれが丸く膨らんでいる
2,それぞれが半円状に膨らんでいる
3,その中間
の3つが考えられます。

1と3の場合なら#7(ステント内)はだるま状に膨らんでいるので、ステントの拡
張が均一(円状)ではありません。私はあまりIVUSをしたことがありませんが、
KBT直後のステントが円状に拡がっているのを確認できたとすれば、答えは2で、そ
れぞれが半円状に膨らんでいて、2本で#7を円状に拡張していると考えて良いので
しょうか。もしそうでなければ、3.5mmと3.0mmのそれぞれが拡がっている#7は、と
んでもなく大きく拡張されることになりますよね。IVUSの所見などでは、このよ
うな場合どのくらい大きく#7は拡張されるものなのでしょうか?(透視では極端に
大きく拡張されているようには見えませんが)

またもし答えが2だとしたら、バルーンを同時に拡張せず、先に#9をインフレーショ
ンしてバルーンを丸く拡張させたた後に、#7もインフレーションしてKBTを行う場
合でも、結果的に#7の中はそれぞれのバルーンが半円状に拡がるものなのでしょう
か。

実験系のデータでも良いですので、誰かこれを確認した人はいませんか?

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○○です。
発言させてもらいます。
○○先生のKBTの半円状は、やはり低圧時でのみしか生じないと思います。ロタ後の
KBTは、そのコンセプトで、1−2気圧でKBTをします。そのときは、先生のいう2に
なり、綺麗に拡張ができます。しかし、高圧になると1に限りなく近ずきますが、治
療している血管のコンプライアンスにより、どの程度がつぶれれて、3になるか決ま
ると思います。また、KBT後のivusでは、ステントは楕円上に拡大されますが、かな
りの長径がとれます。
余談ですが、大きなRCAの解離があり、ステントができない時代には、パーフュー
ジョンB.C,でサイズが足りないときには、ダブルバルーンと称して、KBTで拡張させ
ると、そのバルーンと血管の隙間から血流が確保されて、長時間の拡張が可能である
という方法が、10年前のCCDに乗ってました。

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○○です。

○○先生の話に関連してですが、
一定の大きさの筒の中でノンコンとセミコンのバルーンを
同じ圧力で膨らませたら、ノンコンはセミコンを押しつぶして
しまいます。ノンコンのバルーンは丸くなりますが、
セミコンは丸くはなりません。
血管内とは条件が違いますが...

あと同じKBTでも小倉の場合は若干小さめのバルーンで
あまり圧をかけないで行っていた様に記憶していますが
倉敷はjust sizeのバルーンで結構な圧をかけて
いた様に思います。以前うちでして頂いた時の仕上がりは
とても良好でした。

狭いところで二つの風船チャンが広がるのを優しく
受け止める血管の弾力性は母の愛に通じるものが
ありそうです。
御盆でいつの間にか妻子が実家にかえっており
一人ビールをグイグイしている当直明けの○○でした。

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○○です。
 PCIが普及して色々なことが出来るようになり、一つのテーマに絞ってみてもおそ
らく各施設間で違った様々な工夫がなされていることと思います。一等賞の施設を決
めるための会ではなく、それぞれの施設が抱える疑問や、工夫を持ち寄れて話し合え
る会になればと期待いたしております。
 いつからか、数と統計上の有意差が幅を利かせるようになってしまい(発表になる
とどうしてもそれに頼りがちですが)、「数は少ないけれど真理だよね」と言った考
え方が隅に押しやられがちな気がして心配です。垣根の無い会になればと期待してお
ります。

 話変わりますが、今年に入っての心筋梗塞の症例は皆さんの施設では増えてますか?

○○病院の症例は減っておりました。単にうちの病院が不人気なだけかもしれませ
んが、リピトール・セルタといった強力なスタチンの出現と関係あるのかな
(MIRACLE studyの結果のような)とも考えたりしておりますが、皆さん如何ですか?
付け加えますと、今年は50歳以下の比較的若年発症例が多いようです。

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○○です。
○○病院に赴任して1年と2ヶ月なので、それ以前のことは知りませんが
多いような感じです。8月に入って6例きていますし、今年1月〜7月までで
58例きています。
○○の特徴は初診の方か、(当然糖尿病無治療、高脂血症放置などなど.....)
それか○○で何回もPCIを受けているかの両極端です。

冠危険因子の治療をきちんとやられている地域とそうでない地域との
地域格差は存在すると思います。
○○先生の地域は、地域住民の教育もうまく言っているからこその減少なのではと思
いますが。
○○地域もそうなるように努力しなければと思います。

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○○です。

KBTの場合、私は圧をかけるので、main branchの近位部でバルーンはだるま状にひろ
がっているわけですが、通常のステント植え込みでも、IVUSでみて正円にひろがるわ
けではないので、あまり気にしなくてよいように思います。KBTで手技を終わること
が大事で、Dr Morice らの論文でも、臨床成績・in vitro での実験とあわせ、報告
されております:Lefevre T, Louvard Y, Morice MC, Dumas P, Loubeyre C,
Benslimane A, Premchand RK, Guillard N, Piechaud JF. Stenting of
bifurcation lesions: classification, treatments, and results. Catheter
Cardiovasc Interv. 2000 Mar;49(3):274-83.

さて、PCI後の再造影について少し書きます。PCI(普通のステントなりDCAを想定し
てください)6ヵ月後のf/u方針としては、大まかに言って、1.CAG 2, 負荷心筋シン
チ 3.トレッドミル 4.症状がなければ何もしない の4通りだと思います。ウチで
も、日本の多くの施設と同様、6ヶ月後CAGとしています。

確かに、バルーン単独の時代は、再狭窄も多く、また再狭窄によるu-APも頻発しまし
たから、3ヵ月後CAGで良かったんだと思います。再狭窄が減少し、再狭窄による
u-APも稀になった現在、本当に(病院の診療報酬や学問的関心は別にして)CAGが必
要なんでしょうか? もちろん、多枝病変やnon-protected LMTなどの複雑なケース
は別の話です。あくまでsimpleなPCIでの議論です。

再狭窄があっても、虚血の再発がなければTLRは行わない時代です。臨床研究も、
“再狭窄率>TLR率”でないと、少なくとも、欧米では相手にされません。将来も、
日本で “6ヵ月後 CAG” をルーチンにやっていくとすれば、そろそろ、4.に比べて
2.なり3.が、それよりもさらに1.が、患者さんの生命予後ないし臨床像を改善し、な
お且つコスト的にも優れていることを示さなくてはいけないかと感じています。そう
でないと、極端なことを言えば、“一旦PCIをしたら、6ヶ月間はCAGを含めてマル
メ”、の時代が来てしまうかもしれません。

そこで質問です。先生方が、労作性狭心症になり、CAGでLAD7 90% (type AないしB1)
の1枝病変が判明し、トレッドミルで陽性所見がでたとしましょう。そこで、例えば
Mulitilink 3.0-15mm を、きちんと、すんなりと、植え込んでもらい、無症状・普通
のマスターダブルが陰性で経過したとして、6ヵ月後の再造影を受けますか? 仮定
の話なんで、実際そうなれば答えは違うかもしれませんが、ワタシ的には、シンチは
高いので、トレッドミル再検(懐がさらに厳しければマスタートリプル?)位にし
て、CAGなしで済ます可能性が大です。薬は、アスピリンに加え、スタチンとACE-I
(咳がでればARB)をきちんと飲みますが・・・

是非、先生方の本音を聞かせてください。

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○○です

 ○○先生がおっしゃるように自分に当てはめた場合には
  「さあ6カ月が過ぎました、どうぞfollow up CAGして下さい」
と自ら進んでカテ台に身を投げ出す気にはなれません。
 主治医の先生から「視とかないとまた大変なことになりますよ…知りませんよ!」
と脅しともとれるような医師としての責任と熱い情熱から発せられた説得を受けてやっ
と受けるかもしれません。
 それでも、今は何ともないから良いのにと心の底では思い続けるでしょう。

 では患者さんに「どうもなかったら受けなくて良いよ」と何故言えないかというと、
やはり病院の収入とか、カテの件数の維持とかが何処かでちらついているのだと思い
ます。でも、もう一つの理由としては、ステントを含めた現在のPCIをそこまで信用
できないとの思いがある気もします。
 まあそれについても症状があるときだけにカテすれば良い話ですからやっぱり言い
訳ですかね。
 本院でのfollow up の回数は現実としては減少してきております。

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○○です。
再造影について、僕は完全血行再建の達成が大事と考えているので
6ヵ月後の再検査は必要だと思っています。これはCABGで完全血行
再建の成績とconceptと同じことで長期予後を考える、ってことです。
そこで、再検査としてCAGをするかどうかですが、現時点ではCAG以
上に正確に血行再建状態を判断できる手段がないからCAGを選択
するとおもいます。
自分にML 3.0がLADだったら CAGするとおもいますね。結局予想される
再狭窄率が1%程度だったらしないけど10%だったらする、という気が
します。
で、外国でfollow-up CAGは...という点は、AMI direct PCIの適応が
AHA/ACC guidelineでも拡大されているように、日本のやり方が実は
一番いいやり方、かも知れないですよ。
それと長期成績、という点から再狭窄なく卒業、でもMLDが大きいのと
小さいのでは本当は長期の差があるんじゃないでしょうか。10年単位の
長期成績で、全くデータとしては持ってませんが。

それと最も大事なことは、CAGという手法は近い将来なくなるということ
です。←僕の考えですが。
Multi slice CTに移行するでしょう。PCIは残るけど、CAGはなくなる、
○○先生も follow-up CTなら受けるんじゃないですか?

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お久しぶりです。○○です。
PCI restudyに関してですが、「4Fr TRA、右心カテなし、LVGなし、術者はうちの○○クラス、日帰り」なら自分自身PCI restudyやってもらいます。これが「5Fr TFA、研修医の穿刺による右心カテあり、LVGあり、術者3年目のレジデントクラス、2泊3日、主治医の判断で狭ければ7Frのシースに差し替えてad-hocでひろげると言っている、怖い看護婦さんによる股間の毛ぞりあり、クリティカルパスでシンチもセット」というのであれば、、、。PCI restudy断ります。LADであればうちの○○先生に心エコーで評価してもらいます。世の中には未だに診断カテを6Frカットダウンでやっているところもあるのです。いやはや。知らぬが仏。南無阿弥陀仏。

さて8/17はお楽しみの○○で宴会です。話によれば、お昼に延吉先生によるDCAのLIVEもあるとのこと。こちらも楽しみです。我らがTRANET代表は、○○先生がCommentatorで登場とのこと。切れ味鋭いコメントが聞けるのではないかと、これまた楽しみです。

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○○です。

ごぶさたしております。

私も、主治医の先生やオペレーターは私のご希望をかなえてもらうなど、ちょっとわ
がままは言いそうですが、6ヶ月後のfollow upは受けると思います。ステントという
物をどこまで信じられるかと言うことになりますが、まだまだ、完璧ではないと思い
ますので、保険料と安心料を、今まで自分の貯めたお小遣いの中から出すのはしかた
がないとおもいます。もちろん、保険の制度が変わって、全額自腹となったときはま
た考えますけど...。

自分自身ではなくても、たとえば親兄弟にPCIの6ヶ月後のCAGを受けさせるかといっ
たら、もちろん、YESです。CAGごときで、親兄弟の健康を安心できるなら良いと思い
ます。(幸運なことにまだ実際にはいません)

造影でindicationを決めたPCIは、最後は造影で決着するのが美しいと思っています。

ところで○○先生にお聞きしたいのですが、6ヶ月後のCAGで全く問題が無くても、
スタチンとACE-I(もしくはARB)をきちんと飲ませた方が良いのでしょうか?基礎疾
患に高血圧や高脂血症が無い場合の話です。
もし6ヶ月後CAGに問題がなければアスピリン以外の内服は不要になるとすると、コス
トの面でもCAGを一回受けて置いた方が良いような気もします。

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○○です。

当院ではこれまで再造影を3、6、12ヶ月としていましたが、最近は4,8でもいい
いかなという意見が出ています。実際re-PTCAになるのは、6ヶ月目が多いような気が
します。
さて、LADの再造影ですが、私なら自分で心エコーを見て、気になる所見があれば○○

先生に造影をお願いするでしょう。当然午前中にカテをやって、夕方には自宅でビー
ルです。最近新しい心エコー装置(GE横河、VIVID FIVE)のデモ機を持ってきてもら
いましたが、これがよく見えるんです。LAD distalなら心エコーという選択もありだ
と思います。

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○○です。

盆休みにもかかわらず、早速、多数のレスをいただきありがとうございます。術者、
アプローチなどで、この件は確かに大きく影響されますね。ただ、私を含めて、この
“restudy”からcoronaryを勉強し始めてきたので、“CAGのかわりにCTでOK” の時
代になると、カテ教育というものはどうなってしまうんでしょう???

さて、○○先生にお答えします。幸いPCI後の再狭窄がなかった場合、問題は2次予防
になるかと思います。従来、私も、漫然とISDNやCa antagonistを長期間、処方して
きましたが、近大・石川教授のご研究でも、こうした投薬は、かえってイベントを増
やすことが判明してきました。

アスピリン以外にも、欧米の多くのrandomized trialでは、たとえコレステロールが
正常範囲でも、スタチンが2次予防に有効なことがわかってきました。これは、スタ
チンの種類を問わず認められるようで、どうもplaque安定化作用があるようです。ま
た、昨年発表されたHOPE試験では、ACE-I(ラミプリル)が、血圧の高低にかかわら
ず心血管イベントを抑制しました。この薬は日本に入っていませんが、一応、ACE-I
であれば、どれでもそれなりの効果があるのでは、と識者の先生方はおっしゃいま
す。ARBは多くの研究で、臨床効果はACE-Iと同等で、咳が出ない、といった位置付け
のように思います。ACE-Iが飲めなければ、これが良いようです。

あと、日本人に多いとされるスパスムですが、もしVSAの要素が強ければ、あるいは
それが不安なら、アムロジピンかlong acting diltiazemを少量のむのでしょう。Ca
antagonistで、2次予防にpositiveな結果が出そうなのは、このくらいだと思いま
す。ただ、これでアスピリンを含め4種類になりますから、2次予防薬としては上限
量じゃないでしょうか?

私が、アスピリンに加え、スタチンとACE-Iを内服しつづけるでしょう、と申し上げ
たのは、こうした理由のためです。ただ、あくまで、自分や家族が患者であればの話
で、こうした保険適応外の処方を日常臨床の場で行ってはおりませんので、誤解なき
ようお願いいたします。

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○○です。
restudyに関しては基本的にウチのボスと同意見ですが、一般診療においてはこれか
ら厳しくなって行かざるを得ない、と思います。

そこで○○先生のコメントへの質問なのですが、マルチスライスCTってIn-Stent の
評価が可能でしょうか?これまでのCTの概念(原理)から想像するに、stentが入って
いるとかなりartifactが入りそうですが...。ちなみにMR cine-angioではステント内
の評価は全く出来ないと聞いています。今後再狭窄といえばその大半がISRになって
来るわけで、その点は重要と感じます。宜しければ御教授いただきたく存じます。

今日のAMIもまたまた、ASOで両側femoralが全く触れず、しかも右上肢はamputation
後、という患者さんで、IABPは到底無理、大変な目に会いながらの左radial PCIでし
た...。ふう。

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○○です。

○○先生、早速のご返答ありがとうございます。

実際、地元に帰って親を患者として診ている自分にとっては内服など悩むことが多い
です。
カテはやっていないのですが、コントロールの悪いDM、HTを持ち、reguler
medicationのできない困った患者です。予防にアスピリンを飲ませたところ、吐血し
まして他院へ入院。ますます、息子の処方は信用してくれなくなったので、困ってい
ます。
遠くない将来に親にカテをやるかもしれないと思っている私は、その時までに知識と
度胸を鍛えておこうと思っております。

これからも、いろいろ教えてください。
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○○です。
○○先生の言うとおり、全くその点が問題点です。
でも、解決できそうです。SiemensのMSCTの最新版、in marketでは
detectorが4つですよね。本当の最新版ではdetectorが16個という
のがあってそのvitroのステントモデルのイメージを見せてもらいましたが
これなら判断できそうだ、という感じでした。
MRIが金属の問題でダメなんだったら最後に残るのはCTかもしれません。

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