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はじめまして。○○です。この度は入会をご許可いただきありがとうござい
ます。医師3年目に一年間、当院にレジデントで来て、その後2年間は、大学で、不整脈の
アブレーションばっかりしていましたが、また舞い戻って来ることができ、○○
先生のもとで intervention をさせていただきはじめて3年目です。

当院では、毎年循環器研究室に配属になったばかりの3年目のレジデントが、全くの
シロウト状態でやってきて、年間500例ほどの診断カテをこなしていきます。その
ため、診断カテは全て、右の brachial approach としています。(Sones の時代か
らずっと右手ばっかりで、当然のように、右心カテも右肘からがルーチンです。)
うちがレジデントの教育のための病院である限り TRAを中心とする気はない、とボス
は言っています。

intervention は、特別の理由がない限り、femoral approach です。radial は透析
や将来のバイパスのために残しておきたいとか、femoral からの方が、IABP がすぐ
入る、とかいろいろ理由はあるようですが、TRI はいろいろ難しそうで、Guidingの
使い方(deep seatingなどのこと?)やその他、TFI とは別物と考えた方がよさそう
だ、というのがうちのボスの考えのようです。○○先生自身は、元来、新しいものに
すぐ手を出したがる御方で興味はあるようですが、「ここが、若い医者に教えなが
らintervention をさせる施設である限り TRI はない、自分がチーフとなる病院に行っ
たときには、好きなようにしろ」と言われてます。

ということで、まだ、TRI は一回もしたことないのですが、、、(すいません)
radialist の皆様のご意見をぜひおきかせいただきたいと思い、入会させていただき
ました。

よろしくお願い申し上げます。 

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皆さんお疲れ様。○○です。
今日は、日曜日。95才のお爺さんのCOMPLETE AV BLOCKと戦っていました。とりあえず内頚からtemporaryいれてsedationして寝てもらっています。電話で○○先生と話したところ、“ちゃちゃちゃっとPermanentいれちゃえば。”とのこと。
とりあえず早々に、Permanentいれちゃいますが、術後、おもいやられます。

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○○です.
久しぶりに書き込みます.忙しさのあまりROMしてました.
YUMIKOカテは数回使ったことがあります.
全部右橈骨動脈からLITA造影ですが,以外と簡単に入ったように記憶しています.
Learning curveはけっこうきついとのことですが,偶然でラッキーだったのでしょう
か?

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○○です。

私もいつぞやのマニアックカンファレンスに参加させていただいたので、YUMIKO
LITA Cath.の感動は、鮮明に覚えております。地元に帰ってから、YUMKO LITAが手に
入らないものか業者さんに効いたところ「無理!」とあっさりお返事をいただいてがっ
かりしたものです。
今では、右橈骨動脈アプローチの場合には、ジャドキンスの右をA Valveで反転させ
て、無理矢理、左の鎖骨下までガイドワイヤーを入れて、ジャドキンスを進め、LITA
を造影しています。

皆さんに、お聞きしたいのですが、LITAを使うCABGをやる前でも、多くの外科医の先
生は「LITAの造影などいらない、enhance CTでLITAが有るのが解ればいい」と、おっ
しゃっているという話を聞いたことが有るのですが、本当でしょうか?

実は、LITAを上記の方法で造影して、他施設の外科にCABGを依頼したときに「そこま
で、無理に造影しなくて良いよ」と、笑われてしまったもので....。

現在は一生懸命撮っていますが、術前のLITA造影は世間一般では行われているのでしょ
うか?また、是非必要なのでしょうか?
先生方、どうなさっているのか教えてください。

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○○です。

私もLITAの術前造影は必要ないと、他院の心臓外科医から聞いたことがあります。
心臓外科がある病院の先生方、院内の外科に紹介する時どうしていますか?

それと、○○先生で思い出しました。
例のパンツ(剃毛)の話に逆戻りですが、去年末、私の親戚がUAPになり、地元の病院(TRAはしていない)に緊急入院しました。
症状からVSAと思われ、翌日心カテをFよりしたのですが、後で、
“自分の部屋は女性4人部屋で、全員心カテを受けたか受ける予定の人だった。心カ
テで何が一番イヤかというと、あの剃毛が一番イヤだと全員言っていた。女はいくつ
になっても恥ずかしかとやもんねえ・・・・・・・・。あんたのところは手首からし
てくれるとやろ。遠かばってん行けば良かった。”としみじみ言っていたのが印象的
でした。

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○○です.
2, 3年前だったと思うんですが,東京女子医?の遠藤先生が大分に来られて講演され
た時の話です.
遠藤先生曰く,CABG症例はすべて右も左もITAは造影させているとのことでした.
一つには造影術者のテクニックの向上のためと言っていたように記憶しています.
私が今まで居た○○の施設では大抵,左は造影していましたが,心臓血管外科の医者
はあればありがたいが,なければなくてもかまわないと言っておりました.
これが実際のところではないのでしょうか.

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○○です。
皆様お疲れ様です。サマリー書きなどの雑務でまだ病棟にいます。詰め所の隅でこっ
そりNote PCからPHS C@rd H'' でメール送ってます。

さて○○先生のお尋ねの件ですが、当院では最近は術前のIMA造影は全く行なってい
ません。
以前研修医で当院へ赴任していたとき(先代の部長の時代)には、LMTや3VD見たら、
LIMAだけはその場で造影していました。ただしこの頃はFからだったので、時間もか
からず、技術的にも簡単でした。最近TRA比率の高い当院では、時間が限られるせい
もありますが、残念ながら術前はYumiko カテの登場の機会はありません。術後は左
TRAのことが多いです。RIMA/LIMAの場合は…。(黙)

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○○です。

先日AMI発症2日目のパンペリの緊急手術について
久しぶり夜通し手術室で外科Dr.のメスさばきを見てました。
外科Dr.がもてる訳がつくづくわかります。
カッコイイの一言に尽きます。目が・・になりました。
透析無尿の患者さんに使用した造影剤の影響で
胆のう造影状態となり、たまたま慢性胆のう炎があった為
胆汁がしみだした???とのコメントでした。
来院時PTCA後すぐ透析したのですが…
まーでも無事手術は終了しことなきを得ました。

○○先生、初めまして。
○○には5年程前、先輩を訪ねゴルフしに行ったことがあります。
夏泊GC(日本も開催されたことがあるらしい)のロッジに泊まり、翌日プレーでした。
気温30度なのにその先輩は“アッツー”と大汗をかいておられたのが
印象的でした。でもその先輩は冬九州に来た時“さむ〜”ともいってましたが…
日本はやはりそんなに広くなさそうです。今後とも宜しくお願いします。

お尋ねの件ですが、循環器内科医がLITAを造影するのは単なる小手試しであり
心外Dr.はLITA造影があってもなくてもよいというのが本音ではないでしょうか。
違うカテーテルとさらなる時間をかけてまで造影は必要無いと心外Dr.はよくいいます。
当院ではmultipurpose(MP)5Fr・TRAでの造影が殆どです。
MPを右cusp上で前向きにcoil upしGWを左鎖骨下動脈末梢にselectし、
その後カテを鎖骨下動脈まで押して、カテ先を抜かないように
counterに引き抜くと取りあえずすぐ鎖骨下動脈末梢にMPカテが入っていきます。
そこで循環器内科として手技に満足し、selectiveに造影はしないのです。
時間もさほどかからないし、新しいカテを出さずとも済むというのはいかがですか?
私も実を言うと以前はITA専用カテを使用していて、この頃始めたことですが。

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みなさま、いろいろご意見ありがとうございます。

○○先生、初めまして。よろしくお願いいたします。
○○は、夏の30℃は「あつーい!」です。
今日は、少し日が差して暖かく、−2℃です。昨日までは、帰宅する夜中は−8℃くら
いでした。
家の中は、暖房をガンガンつけて、半袖で冷たいビールを飲むくらいにしています。
ですから、南の地方に私たちが行くと、妙に寒く感じるのかもしれないです。

当院外科に、改めてLITA造影について聞いてみましたが、「やってもらった方が助か
るが、どうしても仕方がなければ別にいらない」と、よく解らない回答が帰ってきま
した。結局、いらないと言うことなのでしょうか...。
うつせないと思われたり、手を抜いていると思われるのがしゃくなので、とりあえず
撮し続けようと考えていますが..。

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○○です。
うちの心外のチーフは私より10歳くらい年上です。心外へ症例を回さなければならな
いばならないので基本的に多枝病変で、type B2 or Cがあればバイパスにしています
(その結果、PTCA:CABG 2:1程度です)。でも、時々、そんな症例でもPTCA します。
後で「何でオペじゃないの?」と言われたときに、一応オペを考えた証拠としてLITA
とってます。私が以前いた○○では、バイパス例にLITAとってなかったら、カテを
理解してないだの、虚血の理解が足りないだの、人格まで云々かんぬん言われました。
治療方針考えながらカテしている証拠としてのLITA造影が必要でした。でも、○○地
方の大きな病院ではLITA写すときに、apoらしたという噂を聞きました。無理しても
ショウもないんで、いらないかもしれませんね。うちも心外と相談します。

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○○です。

昨日は当直で、22時に下壁梗塞のTRI1人、夜中の2時にcomplete AV blockが1人と結
構忙しく、さっき帰ってきたら2日でメールが13本、相変わらずの盛り上がりで、眠
気もどこかにとんでいってしまいました。

さて、“術前の LITA 造影”ですが、ウチも、CABGになりそうな人は原則とっていま
す。選択的に移すかどうかは時間との兼ね合いで、入りにくかったら、血圧計のマン
シェットで上腕を圧迫し、LITAの付近で造影剤を流すようにしています。これで、
graftableかどうかは、十分にわかります。ただ、取らなかったからといって、心臓
外科の先生は、何もおっしゃいません。気にせずオペしてくださいます。

某病院のように、LITAを撮らなかったからといって、人格の否定なんかは決してしま
せんが、“これがCABGになりそうかどうか、若い先生だけのカテの時でも考えながら
手技をさせる”、という意味で、有意義な方針だと思います。私の“生きがい”は、
そうしてLITAが写されてきた症例に、TRIすることです? この2日で2例、radialか
らLMTでkissingしました。車椅子で病棟に帰室できる姿を見るのは最高です。

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○○です

以前バイパスに送った症例でLITAが左 Femoral A.に入っていた症例が有りました。
バイパスに送る前にFemoralを触れておかなかったのがいけないのですが、LITAの造
影を見た心臓外科医がこれはおかしいと考えLt. Femoral A.のPTAを先に行ってくれ
ました、左脚がねくっちゃう所でした。造影しておいて良かったねと慰められまし
た(@@)"

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○○です。

たびたび恐縮です。自分の症例ではありませんが、数年前、ある研究会で、○○先生
と同様の症例をみたことを思い出しました。3枝・ASOで、確か両側の腸骨動脈が閉塞
していたと記憶していますが、LITA・RITAから、それぞれ下肢へ、みごとな
collateralが発達していました。グラフトにしていたら、と考えるだけで、ぞっとす
るようなケースでした。私も、この所怠りがちですが、TRAでも、術前、Femoralを触
れるのは大切です。勉強になりました。ありがとうございました。

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○○です。

先日は、有意義な第6回TRA研究会に参加でき、楽しいひと時を過ごせました。
今度のハウステンボスが楽しみです。

○○先生にお尋ねします。
昨年、○○病院に初めて伺った際に教えてもらったのですが、6Fr.ZumaII.TRIで
direct stentを試みて、病変部をstentが通過しなかった際に、stentはその場に置い
といて、balloonを先行させて、拡張させることができるとお聞きしたように思いま
す。(聞き違いだったらすみません。)
先日の釜山ライブの際にも、6Fr.TRIでkissing stentをキムニー先生がされたとのお
話だったと思います。
先日、LAD石灰化、蛇行の強い病変に、floppy wireを通していたのですが、あまり
に、形が悪いので、もう一本support wireを入れ、two wire にしたところ、
adante3mmがすんなり通過し、拡張できました(M字形でした)。seg6-7proxにかけて
dissectionを生じてしまったため、S670 3.5を置きにいったところ、M字の底の部分
で、stent edgeがひっかかってしまって先に進みません。先生のお話を思い出して、
もう一度、バルーンで、底の部分を高圧拡張しようと、もう一本のwireから、バルー
ンを上げようとしたところ、カテ内の抵抗が強く、結局断念してしまいました。じゃ
あ、逆の順番(バルーン先行、ステント後攻)ならできるかと試してみましたが、や
はり上がりませんでした。
どうやって、ステントを先行させたままで、バルーンを病変部まで持っていくのか、
コツがあれば教えてください。

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○○です。
忙しくてメールチェックしてなかったらとんでもない数のメールが来ていて吃驚して
います。
現在月約60症例の心臓カテーテル検査と20〜25症例のPCIを3人の循環器医でこなし、
かつ、お互い週5日の外来のルーチンのため目の廻る忙しさになっています。
こんな状態なのに3月からは2人になるため現在賢明に人員確保に奔走しています。
ところで最近、造影に難渋している症例があります。
LITA,RITA,GEAはyumiko catheで造影できているのですが、Off-CABGでSVGを用いた場
合、on-pumpのときよりかなり高位置にグラフトを吻合してあるのです。
そのため右TRAで造影できず、結局femoral より刺し直して行っています。
特に腕頭動脈がかなり蛇行し左よりにかいこうしている時は全く歯がたちません!
そう言う時に何かアイデアがあったら教えてください。

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> LITA,RITA,GEAはyumiko catheで造影できているのですが、Off-CABGでSVGを用いた場
> 合、on-pumpのときよりかなり高位置にグラフトを吻合してあるのです。

当院にはまだ心臓外科がなくOPEは○○病院の○○先生にお願いしています。当
然off pumpで動脈graftを多用してもらっているのですが、大体4〜5本つないでもらっ
ています。free radial, SVGとも普通のRadial curve(左右共用というやつかな)で造
影出来てます。以前1例だけ背の低いおばあちんのSVGをNo-truque curveで造影し
て上手くいったことが有ります。

> 特に腕頭動脈がかなり蛇行し左よりにかいこうしている時は全く歯がたちません!

このような場合Guid wireが上行大動脈に入っていれば、60cm 長の ultra long
sheath をそーっと入れて造影しています。

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○○です。

○○先生のメールで、“Kissingも含めスタンバイのため、7Frとしています”とあり
ました。rescueは7Frでは無理ですが(実は、rescueの1例目の時、“7Frお願い、”
と言ったものの、看護婦さんがいつもの調子で6Frをあけてしまったため、試してみ
ました)、ご経験済みの先生も多いかと思いますが、Zumaの登場以来、Kissingも6Fr
で十分対応可能です。Adante、Viva、Arashi、Aerocrossでしたら、3.5・3.25の
kissingが可能です。2本とも同じ種類のバルーンにすると、時にどっちがどっちかわ
からなくなるので、今は、種類を代えて選ぶようにしています。

Medtronicのnews letterにも書いたことなので、ご覧になった先生方もいらっしゃる
とは思いますが、それなりにぎりぎりではあるため、
1)LAD/LCxはEBU、RCAはMACなど、バックアップの強い形状の方が楽、
2)原則、ガイドカテ内で2つのバルーンのマーカーを合わせてから、冠動脈内へ持
ち込む、
3)5FrPCIのステント植え込みと同様、バルーンを入れる際の、airの引き込みに注
意(Yコネからの血液の逆流を確認すれば十分です)、
などの留意点があります。

Kissingなるが故に、7Frを選択するのは、個人的には、non-protected LMTの
bifurcationです。理由は、1)しばしば、4mmないしそれ以上のバルーンが、LMT-LAD
方向に必要なこと、2)、4mmのステントバルーンをkissingの片割れに使えば、コスト
的にも有利なこと、3)さすがに、血行動態的に余裕がない場合が少なくないので、
ぎりぎりの組み合わせは避けたいこと、4)LMT入口部を含むステントのpositioningな
らSLの方がEBUよりも楽なものの、LMT-LCx方向へのステントの持込には、しばしば、
それなりのバックアップは欲しいので、両者を勘案すれば7Frが好ましいこと、など
があります。

私は、branch保存派で、kissing大好き人間なので、Zumaがでるまでは、すこしでも
kissingの可能性があると結構7Frにしていましたが、こう割り切ってしまえば、大抵
6Frで可能です。

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○○です。○○先生のおっしゃられるとおりです。
今後の課題として、(1)6Frのkissing、(2)5Frのstenting、(3)AMI時のradial
approachがありますが、院内でのコンセンサスをえるためにもう少しかかりそうです。

話は変わりますが、AMI時の血栓処理に対し、PITというのがありますが、みなさんお
使いでしょうか。proUKなどを病変に噴霧するシステムですが、期待以上の結果が得
られています。特に拡張病変内の多量の血栓で、「こりゃ苦労しそうだ。」と思うよ
うな病変で、PIT終了後血栓がすっかりなくなっていて、末梢の血栓性閉塞や、スロー
フローもないといったことを経験することがあります。ちなみに、最近のではJapan
Circulation Journal 2月号に熊本中央病院の斉藤太郎先生がかかれていました。み
なさんいかがでしょう。

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○○です。
昨日ラディアルより、右冠動脈#1の慢性完全閉塞のPCI施行しました。
ワイヤーはなんとかクロスしたのですが、バルーンが閉塞部を全く通過しませんでし
た。閉塞長は約35mm、そのちょうど2/3から進みませんでした。
まず当然のように閉塞部までカテをディープエンゲージしてもダメ
ガイドカテをジャドキンスよりアンプラッツに変更してもダメ、
仕方ないのでシースを6Frより7Frに変更して 7Frアンプラッツに変更しても全く通過
できず終了しました。(シースを抜く時にはスパスムスが当然のように生じました
が....)
ちなみにバルーンはアダンテ1.5mm、インターパスも用いました。
また閉塞前には全くブランチはなく、入口部は7Frのガイドでウェッジしてしまうく
らいの大きさです。

このような症例のときの先生方はどうしていますか?

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○○です

皆さん、緊急が多いのか、ここ数日、少しTra-netは静かでしたね。メールがない
と、自分のパソコンに何かトラブルが起きたのではないかと、逆に、心配になってし
まうくらいです。

○○先生の症例ですが、バックアップがしっかりとれ、ワイヤが通っているのに、バ
ルーンが通過しない場合は、施設基準の問題はありますが、使うことができるなら
ば、やはりfirst choiceはロータでしょう。おそらく、pin pointの表在性calc.に
よってバルーンが通らないのだと思います。1.5mmのOTWのバルーン(私は先端の柔ら
かいNinjaが好みですが、)を思いっきりCTOに押し付けた後、0.014のワイヤを抜去
して、rotafloppyでrecrossして、1.5か1.75mmのburrでabltationします。アンギオ
で、deep calc.まではっきり見える症例は別ですが、大抵、一度burrが通ってしまえ
ばバルーンはindentationなく広がりますし、ステントを入れればきれいな仕上がり
が期待できると思います。

ロータが施設基準の関係で使えない場合は、1)私は、個人的な嗜好で、Amplatzを信
用していないので、適当なlong-tipカテに変更して、思いっきり、そのtipを突っ込
む、2)Amplatzが好きな先生でしたら、AL1の代わりに、AL1.5ないしAL2.0をこじ入れ
る、3)femoralを穿刺し、8Frを使う、4)wireは一旦通っているので2本目のワイヤを
通し、“穴”を少しでも大きくする(病変に2本目のワイヤを通す際は、ワイヤを少
し乱暴に操作し、少しでも穴を大きくする)、5)Adanteはとてもよいバルーンです
が、pushabilityは別にして、先端が最も柔らかい、Shierra1.5-15mmを試してみる、
6)モノレールとOTWは、tipの柔軟性が微妙に異なるので、OTWに代える、などが考え
られるオプションでしょう。右冠動脈#1の慢性完全閉塞は、long-tipカテを使う
と、右冠動脈が、伸ばされて、時にtrue lumenの選択が困難になることがあります。
いかにAmplatz嫌いな私でも、Amplatzにすることが少なくありません(Amplatzは、
#1の肩をこえた後の、冠動脈の屈曲に、long-tipカテほど影響を与えません。
long-tipカテは、冠動脈に挿入しただけで、#2あたりまで、屈曲を伸ばすことがあり
ます。これが、長所といえば長所ですが。)。

現実的には、ロータが使えなければ、4)か5)かな、と思います。

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○○です。

TRIを始める際に、心配だったことのひとつに、ステントが脱落したら、回収が難し
いのではないかということでした。最近のステントは、ほとんど脱落することがない
ので、この半年以上あのスネアを使うことはなく、忘れていたのですが、subclavian
loopや、上腕の動脈蛇行内で、脱落したステントが引っかかってしまったらどうした
らよいのでしょう?
以前、1)その部分で拡張してしまう、2)何とか上腕よりdistalに引き込んで、血
管外科に依頼して、除去してもらうという方法があると聞きました。私自身は、TRI
でのステント脱落の経験がなく、スネアの有効性、TFIとの処理の違いについて、ど
なたか、ご教示いただければ、幸いです。(まとまった意見がでてくれば、TRIの巻
に載せてくれると、初心者の先生は、安心すると思います。)
もうひとつ、AMIのときのTRIで、reperfusion VT/VFが出たとき、cardioversionをか
ける際に、右手の固定をどうされていますか?結構、暴れる人がいて、ひじを曲げ
ちゃう人がいませんか?

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○○です。

私も最後にスネアを出したのは、2年前で、CTO/TFIの症例でした。PSSの時代は、当
時の術者なら皆経験していることですが、数例、豪快に下肢にむけてすっ飛ばしまし
た。ムンテラがしっかりっていたせいか、勿論それで、“とらぶった”ケースはあり
ませんが(実害も文献の報告とおり、ゼロです)。

○○先生のご質問へのお答えですが、少々、厳しいことを申し上げれば、subclavian
loopや、上腕の動脈蛇行内で、ステントをひっかからせては、そもそもいけないんで
す。標的病変へ入らなければ、今のステントでしたら、GC内に回収するか、手前に
植え込むかのどちらかです。例えば、LAD入口部病変で、万一、LMTへ植え込むのがは
ばかられるようなケースは、ステントを持ち込めるかどうか、前拡張の段階で十分に
吟味しなくてはなりません。私はたったこれだけのことのために、EBUを持ち出し、
前拡張のバルーンをアンカーにしてdeep engageしたこともあります。

LMTに入れたところで、LAD/LCXでkissingしてしまえば終わりなので、ある種の割り
切りは必要です。これは、ステント脱落よりもっと恐ろしい、LAD→LMTへの逆行性解
離のmanagementで必要なことです。

私自身は経験はありませんが、某外国のTRI大好き人間に言わせれば、いざという時
は、radialに植え込んでしまうのが、一番簡明なようです。どこへいったかわからな
いのが、一番困るようですが。

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○○です。

基本的に○○先生に意見に賛成です。ステント不通過の時には私は、
<1,ガイドカテへの回収が最優先>
そのためには、ステント挿入の時にはガイドカテをdeepに入れる、内腔のなるべく大
きいガイドカテを使用する、ガイドカテの中に引き込むときステントがずれないかど
うかを確認するために”見えるステント”をなるべく使用する、ということを心がけ
ています。これなら脱落まではしません。

<2,回収時にステントのストラットがひっかかって、ステントがチョットずれた時

ちょっとずれたのが確認できることが大事です。その時は、ガイドカテへの回収はひ
とまず断念します。次の手は、ステントを冠動脈内に出したままバルーンで追い越し
てプレをする方法ですが、ちょっと難しい場合があるので、病変部の手前でステント
を広げるという方法が一般的でしょう。手前で広げる方がトラブルは少ないと思いま
す。そのためには、左冠動脈の症例ならステントを挿入する時に必ずガイドカテの先
端がLMTを越えてLADかCXまで(あるいは近くまで)入っていることがむしろ安全です。
それなら、ステントを拡張してもLMTにかかることはありません。

私のTRIのやり方は、上記のようにステント不通過の場合を第一に考えた手技、道具
選びをしています。今の時代、ステントさえ通れば大けがはしません。それが通過し
ない時にどう対応するかが大事だと思います。
以前私はTRIで、サンバリライにシャッツを乗せ替えて100例以上植え込みましたが、
数例通過せず脱落した経験からこのように思うようになりました。
脱落した後、スネアなどでつかんでも、ステントストラットがささくれていたら、強
く引いても6Fr.ガイドカテの中には収まりません。それどころか強く引けば引くほど
どんどんステントが原形をとどめないほど変形します。
その場合、ガイドカテと一緒になんとか橈骨動脈まで引いてきて、可能ならそこで広
げる(1例経験あり)、広げられない状況なら形成外科を呼んで橈骨動脈から取りだ
してもらう(1例経験あり、カテ室で40分ぐらいで終わった)という方法でしょう。
最悪、橈骨動脈が閉塞しても臨床症状はありません。
しかし、上のような経験も○○先生と同じで、すべてシャッツの時代の経験で、ズー
マ2やS670が出たあとは、スネアを出すようなことは一度もありません。

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○○です。

ちょっと前の○○先生のメールにありましたが、血栓溶解療法に使うPITの件です。
齋藤太郎先生が研究されているのは知っていますが、あれは一緒に開発された?自動
注入機とのセットでないと使えないものなのでしょうか?
それとも手打ちで血栓溶解剤を注入できるものなのでしょうか。

もっとも、長い時間をかけて注入しないと効果がないものであれば、現実的には手打
ちは無理でしょうが・・・・・・

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○○です。

○○先生、○○先生ご返答ありがとうございました。
今のステントは、脱落することがなく、わたしの心配が杞憂に終わることを祈るので
すが、最終の選択肢を知っているといないでは、トラブルの頻度が違ってきます。二
人のご返答は大変参考になりました。
ステントのdelieryができるか否かの吟味についてですが、最近のバルーンは屈曲病
変にも追従が良く、何の抵抗もなくするすると病変を通過し、「これなら大丈夫や
ろ」の判断が難しいときがあります。わたしは、不安なとき、、最終の前拡張バルー
ンに高圧拡張用のmetroやLTXを使って、通過性を確認することがあります。通過しな
い場合は、deep engage、2 wire、バルーンの変更を試みます。特に、metroは、これ
が通らなくても、S670が通過した例が2例ありました。以来、metroが通りさえすれ
ば、S670は、通るものと思っています。メーカーには、「これ以上通過性をよくする
な」といったところ、「そんなこと言われたのは、初めてだ」と反論されてしまいま
した。擬似ステントとして、これらのバルーンを使うことも、ひとつの方法です。

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○○です。

TRA-netに参加させていただきました。平成10年に○○病院の○○先生の元でTRIを少しかじったことがあります。最近はfemoral 7Frを用いてPCIを専門にしています。最近はTRAを細々とやってます。
少しピントがずれてるかも知れませんが、宜しくお願いします。

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○○です。
○○先生ご無沙汰しております。お元気でしょうか?
○○もTRIをはじめるという噂が聞こえてきましたが、進捗状況は如何でしょ
うか。

さて○○先生ご指摘の

>もうひとつ、AMIのときのTRIで、reperfusion VT/VFが出たとき、
>cardioversionをかける際に、右手の固定をどうされていますか?
>結構、暴れる人がいて、ひじを曲げちゃう人がいませんか?

についてですが、確かに肘を曲げちゃう人が殆どですが、ある程度術者が左手で患者
様の右手首を押さえられれば、あまり問題ないような気がします。バルーンカテが
通った状態では、Zuma2といえど少々の屈曲ではキンクしにくいと思っています。(肘
関節を完全に屈曲した場合は…、折れるかも知れません。) あとシーツがずれると
術野が不潔になることが最大の問題でしょうか?

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